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50名以上の大人数の賃貸オフィスにおすすめのデスクの配置の具体例
賃貸オフィスも小規模であれば、シンプルでおしゃれな机や家具を配置するだけでも見栄えがしますし、機能的にも問題はありません。しかし、数十人以上の規模が大きな賃貸オフィスでは、仕事を効率的に行うための空間づくりも大切です。また最近では、オープンスペースとプライベートの空間をうまく使い分けたいというニーズも高まっています。
今回は、50名以上の規模の大きなオフィス内で、効率的に仕事を行うためのデスク配置の具体例やおすすめの方法などについてご紹介します。
島型は大人数でもコミュニケーションが取りやすい
島型の設置方法は、共同作業やコミュニケーションが必要な作業に向いているデスク設置方法です。オフィス内におけるデスク設置方法には「島型」の他に「同向型」「背面型」「フリーアドレス型」「ブース型」「クラスター型」など、さまざまな配置形式があります。デスク設置方法を決める際には、従業員の人数やオフィス規模だけでなく、仕事の内容に合わせて最適な形を選定しなければなりません。
デスク設置の方法を変えるだけで社内の雰囲気が変化する、業績が変化するなどの効果も見込めます。
島型とは
島型は、チームプロジェクトや共同で作業を行うデスク同士を向かい合わせにし「島のようにまとめる」配置方法です。同じ仕事や作業を行う仲間同士でグループを作る、官公庁などでよく見られる形となっています。チームで進めているプロジェクトの進行や、共同作業を行っている場合にスムーズな作業進行が可能です。コミュニケーションがとりやすいため、小学校などでも班ごとに机を寄せてディスカッションを行う時によく使われる形です。多くの人にイメージしやすい配置方法とも言えるでしょう。
島型の利点
島型を採用すると、コミュニケーションが取りやすくなる、共同作業の高速化などの効果が得られるコトが少なくありません。視界に周りの様子が入り、相手の状況を把握しやすいため、連携を図ることも可能です。
また外観の面からメリットがあります。電話やパソコンなどの配線を中央部にまとめられるため、外側から見てすっきりした印象を与えられるでしょう。よく使う書類や私物などを中央にまとめることもできるので、デスクを広々と使いやすくなります。
島型の欠点
デスク同士をまとめる島型だと、仕事状況はもちろん仕事中の表情・行動・態度などが、視野に入ってしまいます。「プライバシーがない」「落ち着かない」などの、精神的ストレスが高まってしまう可能性もあるでしょう。作業は個人で行った方が良い場合、向かいの人の視線などによって作業効率が低下してしまうことも考えられます。個人で集中することが求められる作業をする部署には、島型の配置は向いていないかもしれません。
並列式の賃貸オフィスは効率よく仕事が進められる
並列式はその名の通り、デスクを横に並べる方法です。この設置方法は、学校で授業を受けるときの配置に似ています同じ方向に向けたデスクを横並びに配置し、最初の列の人の背中を見るように次の列を配置する方法です。では、並列式にはどういったメリットとデメリットがあるのでしょうか。
並列式の利点
並列式では視界に人や気が散るようなものが入りにくいため、個人個人の作業を集中して進められるのがメリットです。また、他人の視線が気になるタイプの人にも良い配置だと言えるでしょう。来客が多いオフィスでは、入口に背を向けることがないため、来客に対して挨拶忘れなどの失礼な態度を取りにくくなるというメリットもあります。
並列の欠点
並列型の欠点は「スペースの有効活用ができない」ことです。机を横並びにするという特性上、省スペースにまとめることが困難で、小さなオフィスや場所が限られるケースでは、あまり実用性がありません。
また配置の問題からコミュニケーションが取りにくく、相手の作業状況などが把握しにくいのです。コミュニケーションが求められる業務では、作業効率が下がってしまうデメリットも考えられるでしょう。意識してコミュニケーションをとる必要があります。
並列式が求められるケース
チーム作業や共同作業の少ない職種や、来客が多く挨拶が欠かせない業種などにおすすめです。個人情報の保護を求められる銀行業務や、コールセンターなど、個人での作業が多い場合に採用されるケースも多く見られます。また個々の能力や仕事の効率アップを図りたいという場合にも、並列式を活用すると良いかもしれません。オフィス入口は並列型にデスクを配置して、部署作業(共同作業)には島型を採用するという、両方の利点を生かした配置方法もおすすめです。
背面型の配置は個人の専門作業と共同作業を両立させられる
背面型の設置方法は島型と逆の発想で、デスクを外側に向けて人同士は背中を向けて座る形です。同じ業務や連携が必要な作業に向いている特徴は島型と似ています。しかし、お互いが背を向けている状態なので、プライバシーの保護はもちろん、個人の集中力も高められるでしょう。この配置は研究職などの専門的な業種にも向いています。また向き合うことで即座に、コミュニケーションを取れるという特徴もあります。
背面型の利点
背面型は島型や並列型の良いとこ取りをしたような設置方法です。人同士が背を向けることで、仕事中のプライバシー保護・集中力の強化、作業効率のアップなどのメリットがあります。また背中を向けていても、振り返ればすぐにコミュニケーションをとれるのです。チーム作業や同じ部署で共同作業する際にもおすすめの方法と言えるでしょう。
中央部にちょっとしたテーブルを置き、即時ミーティングを行えるようにするなどの工夫をすることで、さらなる連携が図れます。
背面型の欠点
背面型ではデスクが外側を向いています。そのため、電話やパソコンのケーブル類が外に見えてしまいます。「乱雑なオフィス」という印象を与えてしまうことにもなりかねないため、配線が見えないような工夫や設置方法を考えねばなりません。
また、この方法で作られたオフィスはパーテーションなどを使って空間も仕切る必要があるので、コストがかかりやすいという欠点があります。メリットの多い背面型ですが、コストや設置スペースがネックになる場合もあるでしょう。
背面型が求められるケース
企画部署や開発部門などの、オフィスに採用するのがおすすめです。個人の作業効率を高めたうえで、チーム同士のコミュニケーションがしっかり取れます。またコミュニケーションを重視する企業が作業効率アップや、個々の能力上昇を狙って背面型の配置を採用するのも良いかもしれません。
パーテーションや配線を工夫する必要があることなどのコスト面から、移転やオフィス新設時に採用するとスムーズに利用できるでしょう。
大人数のオフィスにデスク設置する前に必要なこと
大人数のオフィスでデスクを設置する際には、以下の3つのことに注意する必要があります。
1.ゾーニング計画
ゾーニング計画とは、「何をどこにどのように設置するか」を、あらかじめ計画しておく方法です。デスクの設置位置はもちろんオフィスの役割や、来客時の対応方法・セキュリティ対策などを、ゾーニング計画の段階で作っておくことが重要です。
規模に関わらず「オフィスの在り方」を計画しておきましょう。スムーズな移転や新設が可能になります。
2.動線計画
動線計画は「人が行動する経路」を設計する計画方法です。「人がどのように動き、仕事をするのか」を計画しておきます。デスクの設置位置や移動スペースの確保、作業効率アップを図ります。また最近では座りすぎ、立ち過ぎによる健康被害を抑えるために、動けるスペースを確保するオフィス作りも注目されているのです。
3.寸法計画
デスク・家具・設置する機材などの寸法を計算して、オフィス作りの準備を行う計画です。デスクのレイアウト方法は決まっていても、実際にはイメージした場所に配置できない、あるいはオフィス自体の広さが足りなかったなどのトラブルを回避するために重要なポイントとなります。
これら3つの計画を立てておくことで、デスク配置に対するトラブルや不測の事態にも対応できるでしょう。また計画を立てることで、分からなかった問題や新しい発想などが、見つかることも少なくありません。そのため、事前にしっかりと計画を立てる事をおすすめします。
今回のまとめ
企業イメージや作業効率は、デスクのレイアウトに大きく左右されるといっても過言ではありません。何となく配置したり、見た目を追求したりするだけでなく業務の内容に合った配置を考えましょう。また、業務に合ったレイアウトによってオフィスの規模を見直せるかもしれません。無駄なテナント代の節約などコスト削減にも繋がります。まずは、しっかりと計画を立てて、自分の会社にはどのレイアウトが合っているのかを検討してみてください。
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