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音が気になる!賃貸オフィスの会議室で取り入れたい防音対策
賃貸のオフィスで音が気になることはありませんか。ぜひ、防音対策を検討してみてください。費用の面で社内全体は難しくても、必要性の高い部屋だけ対策を行うことが可能です。とくに、会議室だけでも防音対策をすると、メリットが少なくありません。この記事では、会議室を防音にすることで生まれるメリットと、防音対策として押さえておくべきポイントを解説しますので、導入する際の参考にしてください。
1.情報漏洩防止にも効果的!賃貸オフィスの会議室に防音対策を採用するメリット
2.会議室はオフィスの中でも優先して防音対策が欠かせない場所
3.防音対策に欠かせない要素とは?
4.今回のまとめ
情報漏洩防止にも効果的!賃貸オフィスの会議室に防音対策を採用するメリット
オフィスで、とくにコミュニケーションが必須な会議室においては、防音対策をおすすめします。防音対策は直接的には音を漏らさないことが目的ですが、音が漏れないことで仕事によい影響を及ぼすことが可能です。
ただし、防音と一口に言っても、音を漏らさない効果、音が聞こえない効果、ノイズ(反響音)が抑えられる効果など様々です。ここでは、各々の効果がどんなメリットを引き起こすのか、一つずつ解説します。
外部に音声を漏らさないことでのメリット
防音対策を行うことにより、室内で話している声が外部に聞こえなくなります。会議の内容が部屋の外に聞こえないことにより、社内機密を守ることが可能です。そのため、情報が漏洩しないという安心感のもと、外に気を使うことなくしっかり話し合いを行うことが可能になります。もちろん、機密といわれるほどの内容でなくても、話している人のプライバシーの保護にもつながるでしょう。
大した内容ではないとしても、話していることが聞かれていない安心感は、精神衛生上良いです。社員が聞こえるかもしれないというストレスを感じることなく仕事ができることは、会社に良い雰囲気を作ることにもなり、ひいては社員のモチベーションの向上につながります。
外部の音に影響を受けないことでのメリット
防音対策で、外部の騒音が聞こえてこなくなります。コミュニケーションが余計な音に邪魔されずストレスなくスムーズにできるようになります。また、騒音とまではいかなくても、ざわざわした雰囲気が伝わらないことで、話し合いへの集中力が増し、仕事の効率アップにつなげることが可能です。
また、防音対策をしていれば、会議室以外の部屋においても会議をしているから静かにしなくてはならないという状況がなくなります。音に気を遣わず、いつも通りに仕事ができることで、社内全体の仕事へも良い影響を与えられるでしょう。
ハウリングしないことでのメリット
コロナ禍の影響でリモートで会議に出席することも増えました。リモートでの会議で一番問題となるのが聞き取りにくさです。マイクの質や通信環境ももちろん大事ですが、防音対策をしっかりすることで、音声は聞こえやすくなります。なぜなら、音が反響することや周りのノイズが軽減されるためです。
リモートでのコミュニケーションは、音声の途切れだけでなくハウリング(反響音)もかなりのストレスになります。防音対策でハウリングが防止される効果は、今後リモート会議を推進していくなかではかなり有益です。このようなメリットがある防音対策ですが、導入したくても賃貸オフィスの場合、躊躇することもあるかもしれません。しかし、賃貸であっても防音の対策は可能です。大掛かりな工事をするのではなく、遮音シートや収音ボードを壁や床にはるだけでも対策になります。
会議室はオフィスの中でも優先して防音対策が欠かせない場所
オフィスの中には、防音対策をしたい場所がいくつかあります。来客を通す応接室や、重要案件が持ち込まれる社長室なども防音対策が必要な場所だと言えるでしょう。応接室の場合は、来客が落ち着けるよう外部の騒がしさを遮断するため、また、社内で話している内容が来客に聞こえることを避けるために必要性が高いです。静かな応接室は企業の印象を良くすることにもつながります。
社長室の場合は、社内でも随一セキュリティが重要な部屋であるため、声も漏れ聞こえないようにする必要があるでしょう。そして、会議室も優先して防音機能を持たせたい場所です。理由としては以下のようなことが挙げられます。
重要な内容が話し合われるから
会議室は議論が行われる場所です。新しいプロジェクトや個人情報に関わることなど内容はさまざまですが、重要な案件であるケースも少なくありません。防音機能を装備することで安心して会議に臨むことができます。
また外部の音を遮断することで、騒がしい雰囲気に煩わされることなく、話し合いに集中することが可能です。
常に音声がある場所だから
会議の参加者の視点で考えると、会議室は声を出して話し合いをする場所です。大人数であれば、多少声を張ることもあります。また議論がヒートアップしたら大きな声になることもあるでしょう。さらに、リモートの場合、雑音はとてもストレスです。また、外部に情報が漏れ聞こえていないか気になると会議に集中できません。
会議の参加者以外の視点で考えると、会議室内の音が気になることも少なくありません。内容まで聞き取れないとしても、音が漏れ聞こえてくることで、自身のデスクワークへの集中力もそがれてしまいます。逆にこちらの音が会議の進行に影響しないように気を使う場面もあるでしょう。
防音対策をすることで、上記のような心配をする必要がなくなります。
防音対策を賃貸オフィスのすべての部屋を対象に実施しようとすると、費用的にも難しい可能性があります。そのため、どこの部屋に取り入れるか優先順序をきちんと考えなければなりません。
上記の理由により、防音対策は会議室、応接室、社長室において特に重要だと考えられます。仕事の効率アップのためにも、まずは会議室だけでも検討することをおすすめします。
防音対策に欠かせない要素とは?
オフィスでの防音対策とは、単に壁を分厚くして音を聞こえにくくするというものではありません。効率的に防音するには、4つの要素を押さえておく必要があります。この4つの要素を押さえれば、費用をかけすぎずに効果的に防音することが可能です。
遮音(音を遮断する)
まずは音を外部から遮断することが必須です。外部から音が漏れ伝わらないよう隙間がないように埋めることが遮音の基本と言えます。また、分厚い壁や窓、ドアにするということも遮音の方法の一つです。
しかし、隙間を埋めすぎると、換気などの問題も出てきてしまいます。また、分厚い壁やドアにするというのもかなり大掛かりな改装が必要となり、現実的ではありません。賃貸のオフィスで考えると、ドアや壁に遮音材を用いるのが、効率の良い遮音の方法です。
吸音(音を吸収する)
音は遮断するだけでは実は不十分です。音は、跳ね返って増幅していく特性があります。効率的に防音するためには、音が跳ね返らないように、吸収することが必要です。遮音シートのみでは跳ね返ることを避けられないため、専用の吸音材を床や壁に貼り付けていきます。吸音だけでも不十分なため、遮音と吸音を合わせて行う必要があります。
制振(振動を抑制する)
音は振動です。振動が空気やその他のものに伝わることで音となり、耳に届きます。制振は、振動する時間を短く抑えることで防音する方法です。ゴムでできているものは振動を抑える効果があります。そういった制振シートを活用して防音を行うのです。
防振(振動を伝えにくくする)
音を作り出す振動を伝わりにくくするのが防振です。制振は振動そのものを抑え込むことですが、防振は振動を吸収して伝えにくくするイメージです。防振材やゴムマットを使用して行います。
サウンドマスキング(音をごまかす)
サウンドマスキングとは、会話と同じ周波数の音声をあえて流し、聞こえにくくするという方法です。ある音を防ぐというより、ある音はそのままで、違う音をかぶせて気にならないようにするのがサウンドマスキングです。この方法は、工事する必要がないため費用の節約になります。しかしかぶせる音自体が会話の邪魔になったり、ストレスとなったりするなどのデメリットがあることに注意しなければなりません。
会議室ではどの防音対策をしたらいいの?
ここまでさまざまな防音対策についてご紹介してきましたが、実際に会議室においてはどのような防音対策をすればよいのでしょうか。
会議室では会話が主なので、防音対策としては最低でも遮音、吸音の対策をすれば十分です。サウンドマスキングは向いていません。防振、制振は導入する場合は、どちらかを選択すれば良いでしょう。予算や環境をどの程度変えられるかに応じて、選択するとよいでしょう。
賃貸オフィスの場合には、現状を大きく変えることはなかなか難しい場合も多いかもしれません。そこで、遮音材をドアや壁などに貼り付けるといった防音対策が手軽にできておすすめです。賃貸オフィスで防音対策に悩んでいる方は、まずは遮音材だけでも取り入れてみるとかなり環境が違ってきます。
今回のまとめ
賃貸オフィスの会議室には防音対策をするのがおすすめです。防音対策をすることで、大切な機密情報が会議中に漏れる心配がなくなり、その安心感が業務をスムーズにします。それだけでなく、外からの音が聞こえないことで集中力が増し、仕事の効率も上がる効果があるなど仕事のパフォーマンス向上も期待できるでしょう。
このように、防音がなされることで仕事にもよい影響を与えるので、会議室だけでも優先して対策することをおすすめします。それぞれの賃貸オフィスにあった防音対策を検討し、取り入れてみてはいかがでしょうか。
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