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オフィス環境の作り方

2022.05.23

自社のオフィス・事務所に合ったパーテーションの選び方


オフィス・事務所用のパーテーションにはさまざまな種類がありますが、パーテーションの高さや素材によって、与える印象・果たせる役割が大きく異なります。そのため、パーテーションの効果を最大限に発揮させるには、自社に合ったパーテーション選びが大切です。今回は、オフィス・事務所に合ったパーテーションの選び方を3つご紹介します。

特徴の異なるパーテーションの種類を用途に合わせて選ぶ

パーテーションは種類によって特徴が異なります。そのため、パーテーションの用途を明確にすれば、自社に適した種類を選びやすいでしょう。ここでは、オフィスにおけるパーテーションの主な用途と、目的に適したパーテーションの種類をご紹介します。

部屋を分ける・増やす

オフィス用に貸し出されている部屋やスペースは、一般的に仕切りがほとんどない非常に広い空間です。オフィスを使いやすくするためには、スペースを区分けし、自社に適した空間づくりを行わなければなりません。こうした空間づくりのゾーニングに役立つのがパーテーションです。
完全に別の部屋・スペースを作るためのゾーニングであれば、天井まで届く高さのものが適しています。ハイパーテーションは、以下の2種類です。
・欄間オープン型:上部が開いていて空気の通り道がある
・欄間クローズ型:天井まで完全に区切られている
パーテーションの上部が開いている場合は空気が通るため、空調設備の増設が不要のケースが少なくありません。一方、完全な別室を設けたい場合には、欄間クローズ型が役立ちます。

空間を分ける

別の部屋まではいかずともゾーニング(スペースの区分け)をしたい場合、低めのパーテーションが便利です。空間を分けるだけでも、作業効率の向上やオフィスの効果的な活用などが期待できます。
単に空間を分けるだけなら、施工の必要がないものやキャスター付きで簡単に動かせる種類などが便利です。ただし、一口に空間を分けるといっても、目的によって適したパーテーションは異なります。いくつか例を見ていきましょう。

個人の業務スペースを設ける

デスク周りに設置し、個人のスペースを分けるための使い方です。この場合は完全に独立したスペースを作るのではなく、顔を上げれば周囲を見渡せるような低めのパーテーションが便利。1,000~1,200mm程度あれば、個人のスペースを確保しつつも、周囲とのコミュニケーションを取りやすいです。

簡易的なミーティングスペースや作業スペースを設ける

軽いミーティングや少人数で集中したい業務がある場合、簡易的にスペースを区切れるようなパーテーションが役立ちます。より遮断性のある高さなら、1,600mm程度のものがよいでしょう。立った状態でも目線が隠れる高さを確保したい場合には、1,800mmあると安心です。キャスター付きであれば、手軽にスペースを区切ることができます。

目隠しのために利用する

煩雑になりがちな備品置き場や機密情報が記載された資料が多く置かれた場所など、外部の人に見せたくないスペースを隠すにも、パーテーションは便利です。立っていても完全に隠れるような、高さ1,600~1,800mm程度のパーテーションをおすすめします。
用途に合わせて空間を分けるだけでもオフィス環境がよくなり、作業効率のアップや快適さの実現につながります。パーテーションの効果を最大限に活かすためにも、利用する用途を考え、適した種類を選ぶことが大切です。

オフィス・事務所の高さに合うパーテーションを選ぶ

オフィス・事務所の高さに合わせたパーテーションを選ぶことが大切です。サイズの合わないパーテーションを選んでしまうと、見た目を損なってしまいかねません。見た目のよさは外部から見て好印象につながるだけでなく、従業員のモチベーション維持、それに伴う作業効率の向上にとっても大切です。
ここでは、パーテーションの高さや、オフィス・事務所とのバランスなどをご紹介します。

高さ1,000~1,200mm程度

比較的小規模なオフィス・事務所の場合、天井の高さは一般的に2,500〜2,600mm程度です。このようなオフィスであれば、個人スペースを分けるためならこれぐらいの高さが適しています。

高さ1,200~1,600mm程度

天井の高さが2、500〜2,600mm程度のオフィスであれば、簡易的なスペース区分けに適しています。天井が3mを超えるようなオフィスなら、この高さのパーテーションを、個人スペースを区切るために使ってもバランスを保つことが可能です。

高さ1,600~1,800mm程度

一般的な天井の高さのオフィスなら、ある程度しっかりとした遮断性を確保するためのパーテーションとして十分です。天井が高めなオフィスの場合、もう少し高いパーテーションでもよいかもしれません。

高さ2,000mm以上

ここまでの高さを持つパーテーションは、一般的に部屋を分けるために利用されます。天井が高いオフィスであれば、2,000mmを超えるパーテーションでも、簡易スペースの確保として利用してもバランスがよいでしょう。天井が高いオフィスで完全に部屋を分けるために利用したい場合、特殊な種類の発注が必要となる可能性があります。
オフィス・事務所の見栄えをよくするには、天井の高さに合わせたパーテーション選びが大切です。多くのオフィスで利用されるパーテーションでも、天井が高い場合はバランスが悪くなってしまう恐れがあります。より快適なオフィス空間を作る点を重視すると、パーテーション選びがスムーズです。

素材の違うパーテーションの種類から選ぶ

素材の違いからパーテーションを選ぶ方法もおすすめといえます。素材によって見た目で与える印象や、適する用途が違うからです。ここでは、オフィス用のパーテーションとして使われる主な素材と、それぞれの特徴についてご紹介します。

クロス素材

クロスはパーテーションで多く使われる素材です。質感の優しさやカラーバリエーションの豊富さなどが特徴で、高いデザイン性を有します。自社のイメージやインテリアの方向性に合わせやすいです。
また、クロス素材は表面にザラつきがある、もしくは小さな穴が空いているものが少なくありません。そのため、パーテーションによっては、画鋲(ねじ回し型のピン)を使い、メモやカレンダーなどを貼ることもできます。

木製パネル

木製パネルのパーテーションは、柔らかくナチュラルな雰囲気を作るのに効果的です。スペース区分けの機能はしっかり果たしつつも、パーテーションによる圧迫感は小さく抑えられます。リラックス効果を与えたい空間や、柔らかな雰囲気を演出したい場合に便利な素材です。同じ木製パネルでも色の濃さや模様によって与える印象が変わるため、よいものを選ぶためにはいくつかの商品を比較することをおすすめします。

半透明素材

半透明素材のパーテーションは光を遮らないため、区切られたスペースにも明るさを取り入れられます。そのため、パーテーションで区切られていながら開放感も得られるのです。透明度が高すぎない素材であれば目線をしっかり遮れるため、プライバシーの確保にも問題ありません。スペースを区切りつつ、圧迫感は与えない素材です。

レザー素材

レザー素材は高級感を与えるのに適しています。そのため、ミーティングスペースや応接間など、外部の人と接するスペースで使うのに効果的です。あまり使いすぎると圧迫感を与えてしまう恐れがありますが、部分的に活用すれば空間をおしゃれに演出できます。

スチールタイプ

スチールタイプのパーテーションは遮断性が高く、スペースをしっかり区切っている印象を与えます。マグネットがくっつく素材のため、掲示物やちょっとしたメモを貼り付けるにも便利です。
パンチ穴が空いたタイプのパーテーションであれば、パーテーションによる圧迫感を抑えられます。視線を遮る効果は十分なので、プライバシーの確保やスペースの明確な区分けに便利です。

ガラス素材

ガラス素材のパーテーションはデザイン性が高いため、オフィス・事務所をおしゃれに仕上げられます。個人スペースの確保といった確実なスペース区分けより、部屋をしっかり分けるために使用されるケースが少なくありません。天井まで届く高さであれば、開放感のある見た目・雰囲気と同時に、遮音性が実現できます。
ただし、ガラス素材のパーテーションは、工事費用が高額になりやすい傾向にある上に、精密な採寸および高い技術が必要です。ガラス素材のパーテーションを多く設置することは難しいため、一部にアクセントとして入れるとよいでしょう。
なお、全面ガラス素材ではなく、部分的にガラスを使ったパーテーションもあります。このようなパーテーションであれば、他の素材と同じように手軽に利用できるのでおすすめです。

樹脂ガラス

樹脂ガラスは、一般的なガラス素材よりも安価かつ工事が容易です。また、ガラス素材に比べ割れにくい性質を有するため、より安全に利用できます。デザイン性の高さと手軽さを両立させた素材です。

石膏ボード

天井まで届く高さのパーテーションに利用されることが多い素材です。パーテーションに内蔵すれば、遮音性・不燃性の両方を高められます。そのためミーティングルームや役員室など、重要な部屋のパーテーションとして利用されるケースが少なくありません。よりセキュリティを高めたい場合、セキュリティ錠を併用すると安心です。

どの部分にどの素材が使われているかも大切

パーテーションによっては全面が同じ素材ではなく、いくつかの素材を組み合わせて作られたものもあります。例えば、大部分は石膏ボードを使い、ガラス素材など透明感のある素材を部分的に使えば、遮断性と開放感の両立が可能です。クロスやスチールなど軽めの素材を使用しているタイプには、下部に大きめの隙間を設けて開放的な印象を演出するものもあります。同じ素材でも、使われている部分や形状によって、パーテーションのイメージを大きく左右するのです。
パーテーションをより高度に使いこなすなら、どの部分にどのような素材が使われているかも意識をするとよいでしょう。

今回のまとめ

オフィス・事務所用のパーテーションには非常に多くの種類があります。一口にパーテーションといっても、種類によって適した用途や与える印象が異なるため、いくつか比較検討した上で選ぶことが大切です。
今回ご紹介したパーテーションの種類ごとの特徴を踏まえて自社に適したものを選び、よりよいオフィス環境づくりに活かしてみてはいかがでしょうか。
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