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オフィス・事務所にあるパーテーションの外し方とは?流れと注意点を押さえよう
オフィス空間を仕切る方法として、最もポピュラーなのがパーテーションです。パーテーションは用途によりさまざまな種類を選べるうえ、施工のコストや時間もさほどかかりません。上手く利用すれば、適切な場所に目隠しを作ったり、独立した部屋を増やしたりできます。
今やオフィスの環境整備には欠かせないともいえるパーテーションですが、一度設置したパーテーションを外す場合はどうしたらよいのでしょうか。今回は、パーテーションの取り外し方とその際の注意点、そして専門業者に任せるメリットなどを解説します。
パーテーションの外し方の流れ
具体的にパーテーションの外し方の流れを確認する前に、まずお伝えしておきたいのが「素人によるパーテーションの取り外しはおすすめできない」ということです。
詳しくは後ほど解説しますが、素人によるパーテーションの取り外しには、事故やケガ、オフィスの傷などの危険が伴います。専門業者に任せるのがベストであることを前提に、参考までに取り外し方を確認してください。
パーテーションには主に、スチールパーテーション・アルミパーテーション・ローパーテーションの3種類があります。今回は、その中でも最も複雑なスチールパーテーションについて、取り外しの流れを詳しくご紹介します。
スチールパーテーションの取り外し方
スチールパーテーションとは、スチールの骨組みを柱として、表と裏に2枚のパネルを取り付けたパーテーションのことです。防音性にすぐれている上、繋ぎ目が覆われているため見た目が優れているのが特徴です。
スチールパーテーションの取り外しは、以下のような流れで行います。
1、上部のガラスを外す
2、繋ぎ目を覆っているものを外す
3、パネルと骨組みをつなぐ金具を外す
4、パネルを抜き取る
5、骨組みを撤去する
それぞれの手順について、詳しくご紹介します。
1.上部のガラスを外す
スチールパーテーションの欄間の部分は、そのまま空けてある、またはガラスがはめ込んであるのが一般的です。ガラスがはめ込んである場合は、これからの作業中に落ちてこないよう、最初に取り外しておきましょう。具体的な手順については、パーテーションの取り扱い説明書などをご確認ください。
2.繋ぎ目を覆っているものを外す
多くのパーテーションでは、見た目を美しく整えるため、パネルとパネルの繋ぎ目が覆われています。パネルを外す妨げになるので、これもまたガラスと同じく取り外しておきましょう。
スチールパーテーションの場合、繋ぎ目を覆っているのもスチール素材です。誤って身体の一部を切らないよう、充分に気をつけながら作業を進めてください。
3.パネルと骨組みをつなぐ金具を外す
繋ぎ目を覆うものがなくなると、パネルと骨組みが直接見えてきます。パネルの数箇所が金具で骨組みに留められているので、それを外していきましょう。製品によって金具の種類が異なりますが、ネジまたはビスであることが少なくありません。
4.パネルを抜き取る
ここまでの手順を完了すると、いよいよパネルが上から抜き取れるようになります。パネルといっても、大人の男性よりも高く相当な重さがあります。必要にあわせて脚立なども利用しながら、慎重に抜き取っていきましょう。
スチールパーテーションの場合は、表と裏に2枚のパネルがあります。片側を抜き終えたら、同じように反対側も抜き取ってください。
5.骨組みを撤去する
最後にスチールの骨組みを撤去して、スチールパーテーションの取り外しは完了です。パーテーションの中に防音材などが入っている場合も、ここで撤去することをおすすめします。
アルミパーテーションの場合
アルミパーテーションとは、アルミの骨組みを柱として、1枚のパネルを取り付けたパーテーションです。外からも骨組みが見えるうえ、防音性の面でもスチールパーテーションに比べて劣ります。ただし、その分軽くて扱いやすいため、設置にかかる時間やコストが少なく済むのが特徴です。
アルミパーテーションの取り外しは、以下のような流れで行います。
1、上部のガラスを外す
2、パネルを抜き取る
3、骨組みを撤去する
アルミパーテーションはスチールパーテーションとは異なり、大半が骨組みにパネルを差しこむ形式で施工されています。そのため、繋ぎ目を覆っているものを外したり、パネルと骨組みをつなぐ金具を外したり、といった手順は基本的に必要ありません。
ローパーテーションの場合
ローパーテーションとは、床面だけにパネルを固定したパーテーションです。他の2つのパーテーションほどの密閉性はありませんが、そのぶん簡単に取り付けられます。
ローパーテーションの取り外しの流れは、以下の通りです。
1、パネルを抜き取る
2、骨組みを撤去する
ローパーテーションは天井と連結していないため、上部のガラスを外す手順が必要ありません。主なパーテーションの中では、最も簡単に取り外しできます。
パーテーションを外すときの注意点
パーテーションの取り外しにはケガや事故、オフィスが傷つくなどの危険があるため、基本的には専門業者に任せるのがおすすめです。どうしてもという場合は自分達で取り外しもできますが、その際は以下の5つに十分注意しなければなりません。
・施工手順を確認しておく
・音に注意する
・事故やケガに注意する
・オフィスを傷つけないようにする
・回収先を探しておく
それぞれの内容について、詳しくご紹介します。
施工手順を確認しておく
パーテーションを取り外す際は、施工手順を逆に踏んでいくのが原則です。タイプごとの外し方の基本を踏まえた上、自社オフィスのパーテーションの施工手順を確認して手順通りに実行していきましょう。その場の判断で手順をおろそかにすると、大きな事故やケガにつながる可能性もあります。
また、施工の手順は取り外しの難易度を見極める上でも重要です。施工の手順が多く、時間がかかったものは、そのぶん取り外しも難しいと予想されます。施工の手順が多いパーテーションの取り外しは、無理せず専門業者に任せるのがおすすめです。
音に注意する
パーテーションの取り外しにあたっては、それなりの騒音が予想されます。自分達のオフィスはもちろん、近隣のオフィスについても配慮しておきましょう。あらかじめビル管理会社やオーナーに相談した上で、平日の夜間または休日に実施するのがおすすめです。
事故やケガに注意する
パーテーションは大人の男性よりも背が高く、スチールやガラスなどさまざまな素材が使われています。取り外しにあたっては、事故やケガに十分注意しなければなりません。
人手を多めに確保し、脚立や軍手などをあらかじめ用意しておきましょう。作業中に周囲から人を遠ざける工夫も必要です。
オフィスを傷つけないようにする
パーテーションを取り外す際は、背の高いパネルや金属の骨組み、大きな防音材などを、オフィス内で移動させなければなりません。事前の準備を怠れば、会社の備品はもちろん、オフィスそのものに傷がつく可能性もあります。
パーテーションの取り外し前には、高価な備品の撤去、そして壁や床の養生が必須です。養生に使われるのはビニールシートなどが一般的ですが、ダンボールを敷くと安全性がより高まります。パーテーションをオフィス外まで搬出する際は、エレベーターホールや廊下の養生も忘れないようにしてください。
回収先を探しておく
法人が購入したパーテーションは、捨てる際にも「産業廃棄物」として扱われます。そのためほとんどの自治体では、粗大ゴミとして回収を依頼できません。
取り外した後の処理に困らないよう、あらかじめ回収先を探しておくと良いでしょう。主な回収先としては、処理施設への持ち込みのほか不用品処理業者などが挙げられます。
オフィス・事務所のパーテーションは専門業者に任せた方が確実
オフィス・事務所のパーテーションは自分達でも取り外せますが、やはり基本的には専門業者に任せるのがおすすめです。その理由として、以下の4つが挙げられます。
・作業者とオフィスにとって安全
・オフィス環境が保たれる
・ワンストップで任せられる
・費用を抑える方法もある
それぞれの内容について詳しくご紹介します。
作業者とオフィスにとって安全
先述した通り、素人の取り外しにはケガや事故、オフィスが傷つくなどの危険が伴います。スタッフやオフィスの安全性という面では、専門業者に任せる以上の方法はありません。どうしても利用できない場合を除いて、基本的には専門業者への依頼をおすすめします。
オフィス環境が保たれる
パーテーションの種類によっては、取り外した後の床や天井、壁に穴が残ってしまう場合があります。パーテーションの取り外しまでは自分達でできても、オフィスの穴を綺麗に埋めるのは簡単ではありません。取引先の出入りや社員のモチベーションなどを考慮しても、オフィスの景観はある程度保っておくべきです。
専門業者の多くは、パーテーションの取り外しと共に床や天井、壁の修復も行います。素人よりも手早く美しい修復が期待できるため、オフィス環境が損なわれません。
ワンストップで任せられる
パーテーションの取り外しは、大きく以下の3つの作業に分けられます。
・パーテーションの取り外し
・オフィスの修復
・パーテーションの回収
すべてを自分達でこなすこともできますが、それには多大な労力が伴います。また、一部を業者に任せても、結局その分コストがかかってしまうのです。
専門業者の中には、オフィスの修復・パーテーションの回収をまとめて任せられるところも少なくありません。一度依頼してしまえば、取り外しにまつわる作業をワンストップで任せられます。
費用を抑える方法もある
専門業者の中には、パーテーションそのものを買い取ってくれるところもあります。買取代金分の費用が抑えられるので、通常より安く依頼できる場合もあるでしょう。費用面で依頼を迷われているならば、まずは多くの専門業者の比較・検討をおすすめします。
今回のまとめ
今回は、オフィス・事務所にあるパーテーションを取り外す際の手順についてご紹介しました。取り外しにあたっては、事故やケガ、オフィスの傷はもちろん、作業中の騒音にも気を配っておくことが大切です。取り外したパーテーションの回収先についても、あらかじめ考えておかなければなりません。
取り外しは自分達でもできますが、それなりの手間や危険、オフィス環境への影響が伴います。まずは専門業者への依頼を前提に、いくつかの会社を比較・検討してみてはいかがでしょうか。
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