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駐車場付きの事務所・オフィスを選ぶ上でチェックすべき3つのポイント
オフィス選びの条件のひとつに挙がりやすいのが、周辺に駐車場が確保できるかどうかという点です。地域によって、事務所やオフィスまでの通勤手段として車を選択することもあれば、営業や来客用の駐車スペースとするために駐車場が必要な場合もあります。
駐車場付きの事務所やオフィスを選ぶとき、どのようなポイントをチェックしておくべきなのでしょうか。今回の記事で確かめておきましょう。
【目次】
1.そもそも駐車場が必要なのかを最初に考えよう
2.オフィスの駐車場タイプとメリット・デメリット
3.駐車場付きのオフィス選びではここをチェックしよう
4.オフィス入居後も定期的に駐車場の条件を見直そう
5.駐車場料金以外にかかる車の維持費とは
6.今回のまとめ
そもそも駐車場が必要なのかを最初に考えよう
駐車場付きのオフィス物件を探す前に考えたいのが、そもそも駐車場が本当に必要なのかどうかという点です。業種や地域によっては、車がないと仕事ができない場合も多いのですが、近年ではカーシェアリングやレンタカーのサービスが充実しており、自社保有の車がなくとも問題がないケースも増えています。すでに車を所有している状況で、移転先のオフィスを探す場合は、駐車場があった方が安心でしょう。
しかし、移転先で初めて自社の車を確保し、駐車場が必要になるのであれば、考え直しても良いかも知れません。特に、複数台の車を所有するとなると、駐車場代の他にかかる毎月の維持費が高額になります。実際に、賃料が安いオフィスが見つかっても、車の駐車場代と維持費を合わせたときに、移転前よりもコストが高くついてしまう例も少なくないのです。駐車場の条件については、地域によって大きな差があります。車以外の代替移動手段が確保できるのか、周囲にコインパーキングがあるのか、先述したカーシェアリングやレンタカーのサービスが利用できるのかなど、あらゆる可能性を踏まえて駐車場の必要性を検討しましょう。
オフィスの駐車場タイプとメリット・デメリット
オフィスの駐車場タイプには、大きく分けて次の2種類があります。それぞれの概要と、メリット・デメリットを見てみましょう。
オフィスビルの敷地内にある駐車場
オフィスビルの地下にある駐車場や、敷地内の屋外駐車場などが該当します。敷地内にあることから、オフィスへの移動がしやすく、セキュリティも万全な点がメリットです。さらに、地下駐車場や屋根付き駐車場であれば、車が汚れにくいメリットもあります。
ただし、近隣駐車場よりも料金は割高である上、特に地下駐車場では大きさの関係で駐車できない車種もあります。また、機械式駐車場は入出庫に時間がかかるほか、自然災害やメンテナンスなどで使えなくなる可能性も忘れてはいけません。オフィスごとに台数制限が決められ、複数台分のスペース確保が難しい点も、敷地内駐車場のデメリットです。
オフィス近隣にある駐車場
オフィスの敷地外で、徒歩圏内にある月極駐車場を借りる方法もあります。こちらも、平置き式・機械式・屋根付き・未舗装・露天など、さまざまな形式の駐車場があり、賃料もそれぞれ異なります。
一般的に、屋根付きの平置き式が最も高く、未舗装の露店が安い傾向です。敷地内駐車場に比べ、料金が割安となる可能性が高いほか、空きがあれば複数台のスペース確保も可能です。また、平置き式であれば、車両重量や車高の制限がないため、大きな車でも問題なく止められます。
一方で、オフィスへの移動に時間がかかったり、セキュリティ面での心配があったり、駐車場の形式によっては車が汚れやすくなったりするなどのデメリットも、前もってチェックしておきたい点です。
駐車場付きのオフィス選びではここをチェックしよう
駐車場がついたオフィス選びでは、そうでないオフィス選びと比べて、チェックしなくてはならないポイントがいくつか発生します。どれも重要なものばかりですので、しっかり心得ておきましょう。
車の種類やサイズが希望する駐車場に合致するかどうか
駐車場ごとに、駐車可能な車種やサイズが決まっています。特に、機械式駐車場は、条件と異なる車は駐車することができません。築年数が浅いオフィスビルに付随している駐車場では、大きなサイズの車も停められる作りとなっているところも多いですが、駐車場側が指定する全ての条件(車幅、車高、全長、重量など)をクリアできるか、事前の確認が必須です。
車を複数台所有しており、それぞれのサイズが異なる場合は、どの車をどの駐車場に停めるかも決めておかなくてはいけません。このケースでは、近隣の月極駐車場を探す必要性も生じるでしょう。近年では、リスク分散のために、あえて複数の駐車場を契約するオフィスも増えています。
オフィス賃料の中に駐車場料金が含まれているかどうか
物件によっては、オフィスの賃料に駐車場料金が含まれている場合があります。駐車場込み家賃の物件は、あらかじめ固定費を算定しやすい点や駐車場代が割安になる可能性がある点がメリットと言えます。
駐車場料金が別の物件は、たとえオフィス自体の家賃が予算内でも駐車場代が高額な場合もあるため、結果的に固定費がかさまないよう注意が必要です。駐車場料金込みの賃貸オフィス・事務所はそれほど多くありませんが、見つけた時は賃料・駐車場代が近隣の物件と比べて割安かどうか調べてみましょう。
周辺に月極駐車場やコインパーキングがどのくらいあるのか
駐車場付きのオフィスであっても、後日社用車を買い替えたり、来客の車が機械式駐車場に入庫できる条件に該当しなかったりするなどの可能性も考えられます。この場合、新たに月極駐車場を契約したり、来客をコインパーキングへ案内したりする必要があります。月極駐車場やコインパーキングは、空き情報や新規オープンなどの情報収集が難しい場合もあるため、オフィスビルのオーナーなどに情報を尋ねておくことが重要です。
地域によって、駐車場の回転率は大幅に異なるほか、ビルの跡地に駐車場がオープンする・もしくはその反対のパターンも多々発生しています。現地に看板が立っていないことも多く、足を運んだだけでは情報がつかめない場合もあるでしょう。駐車場の問題点を少しでも減らすために、日々の情報収集が求められます。
オフィス入居後も定期的に駐車場の条件を見直そう
オフィスに入居する時点では、最適な駐車場を契約していても、その後に状況が変わる可能性も大いに考えられます。前述したように、社用車の買い替えや、新しい駐車場のオープンなどがあると、利用する駐車場の選択肢を広げる必要性が生じるでしょう。最適な駐車場のランニングコストを考えるには、一度契約した駐車場を使い続けるのではなく、最新情報を仕入れた上で条件を定期的に見直しましょう。
オフィスの賃料に比べ、駐車場料金はそれほど高くなく、つい後回しになってしまうかもしれません。しかし、積み重ねるうちに大きなコストとなり、台数が多いほど金額も大きくなっていきます。駐車場の見直しは、オフィスの運営コストを削減するのに見逃せないポイントです。
駐車場料金以外にかかる車の維持費とは
駐車場料金のコスト削減について少し触れましたが、車を維持するには毎月の維持費が発生します。社用車を複数所有している場合は、駐車場料金と同様維持費も台数分かかりますので、コスト削減のためには維持費の内訳を理解しておくことも大切です。それぞれの維持費について詳しく見てみましょう。
税金
自動車税(軽自動車税)と重量税に分かれており、自動車税は年1回・重量税は車検の際に納付します。
保険
加入が義務化されている自賠責保険と、任意で加入する任意保険があります。任意保険は、補償内容や運転者の年齢などにより、保険料が大幅に変わります。
走行費用
駐車場料金が含まれるほか、ガソリン代や高速料金代も走行費用の一部です。利用状況によって走行費用も大きく変わってきます。
整備・メンテナンス代
安全に車に乗るために必須の費用です。車検代、オイル・エレメント代、タイヤ代、修理代などがあげられ、そのうち最も高額なのが車検代です。カー用品店・車検専門店・ディーラー・ガソリンスタンドなど、さまざまな場所で車検が受けられますが、ディーラーで受ける方法が最も高くなる傾向にあります。
今回のまとめ
今回は、駐車場付きのオフィス探しについて、チェックすべきポイントを考えてきました。まずは駐車場が必要かどうか、月極駐車場やコインパーキングで代用できるかなどを見極めた上で、自社の希望条件に合った駐車場やオフィスを探すようにしましょう。また、定期的な駐車場の見直しを行い、健全な企業運営につなげていきましょう。
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