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オフィス環境の作り方

2022.04.18

オフィスの内装工事の参考に!床や壁、天井の素材の選び方


仕事がはかどるオフィス環境を整備する手法のひとつに、オフィスの内装工事があげられます。内装工事を進める上で迷うのが、床や壁、天井などに使われる素材の選び方です。素材の選び方により、見栄えが大きく変わるほか、工事の手順が変わってくる可能性もあります。どのような基準で素材を選べばいいのか、今回の記事で考えてみましょう。

【目次】
1.オフィスの内装工事はなぜ必要なのか
2.オフィスの内装工事7種類とは
3.内装工事で知っておきたい床の素材の選び方
4.内装工事で知っておきたい壁の素材の選び方
5.内装工事で知っておきたい天井の素材の選び方
6.今回のまとめ

オフィスの内装工事はなぜ必要なのか

企業によって、オフィスの内装工事を行う目的はさまざまです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨今増えている目的が、ソーシャルディスタンスを取るためのスペース確保や、反対にオフィス規模を縮小するための内装などです。個別ブースやリフレッシュスペースを確保するために、レイアウトの変更を伴うケースも増えてきました。また、社員が魅力を感じて働けるオフィス環境を整備するための内装工事も、需要が増えています。これらの目的を達成するためには、内装工事を行う理由や目指したい方向性を明確にしておかなくてはいけません。

オフィスの内装工事7種類とは

内装工事における素材の選び方を知る前に、7種類に分かれている内装工事の内容について、簡単に理解しておきましょう。

パーテーション工事

執務スペースや会議用スペースを確保するのに、壁ではなくパーテーションを使うケースもあります。短期間かつ低コストで設置できる上、レイアウト変更も簡単に行えるメリットを持っています。

壁工事

パーテーションよりも自由度が高いとされており、デザインのアレンジもバリエーションが豊富ですが、レイアウト変更の際には取り壊しが必要となることもあります。近年では、壁の色にコーポレートカラーを取り入れる企業も見られます。

床工事

防音・保温・省エネなどの目的で、床にタイルカーペットを敷く企業が大半を占めています。また、エリアごとに床の色や模様を変えると、視覚面で空間を仕切るゾーニングの役目も果たすことができます。壁と同じくコーポレートカラーを取り入れるケースがあるのも、ブランディング強化のきっかけと言われている所以です。

天井工事

開放感やデザイン性を求めて、天井の内装を行わないオフィスも多くなっています。天井工事を行うのは、圧迫感を取り払ったり、傷んだ部分を交換したり、シミを目立たなくするための塗装を行ったりする目的が主流です。

造作内装工事

建物の主要構造に存在しない設備(造作壁・造作棚など)を、特注で取り付ける工事です。オリジナルデザインのため、細かい希望が出せますが、高いコストがデメリットです。

サイン工事

企業の顔となる部分を明確にするため、オフィスのエントランスおよびエレベーターホールへ企業名やロゴを入れたり、執務スペースへ企業ミッションを入れる工事などが該当します。

原状回復工事

オフィスの退去時に、物件を借りた時点の状態に戻すための工事を指します。例えば、入居時点で設置したパーテーションがあれば、撤去が必要です。

内装工事で知っておきたい床の素材の選び方

少し前までは、オフィスの床といえば、ブルーやグレーなどの単色でタイルでできたものが主流でした。現在では、タイルカーペットやビニールタイプ、木および大理石を用いた天然素材など、幅広い素材が使われています。素材によって、特徴や適した場所が大きく異なるため、詳しく見てみましょう。

タイルカーペット

タイルカーペットは、オフィスで最も使用されている素材です。安価な商品が多く、カラーバリエーションが豊富な上、正方形のカーペットを組み合わせてデザインしていくため、組み合わせのパターンも無限大です。取り外しがしやすく、汚れたり破れたりした部分のみの張替えも可能で、作業コストや時間を大幅に抑えられます。
OAフロアの床材に使われるケースが多いのは、配線へのアクセスがしやすく、ケーブル工事の際に便利なためです。遮音性・耐久性・保温性に優れ、多くの社員が通る執務室・話し声が響く会議室・靴を脱ぐことが多い更衣室などに用いられています。タイルカーペットを敷いた場所は、強い力がかかるとずれやすくなるため、注意が必要です。

フロアタイル

硬質塩化ビニールの上に、さまざまな模様や色をプリントしたタイルです。石目調や木目調など、デザイン性の高い商品が多く、オフィス内におしゃれな空間を簡単に作り出すことができます。表面がビニール素材であり、耐久性や耐水性も高く水分や湿気が染み込みにくいため、普段のお手入れは水拭きのみで問題ありません。
フロアタイルを使うのにおすすめの場所は、エントランス・応接室の床・食堂・休憩室・給湯室などです。エントランスや応接室の床に用いると、場の雰囲気づくりに役立ちます。食堂・休憩室・給湯室などの飲食や水廻りに関するスペースは、拭き掃除が簡単にできることがポイントです。反対に、クッション性がないという特徴から執務スペースや会議室には向いていません。

天然素材

天然木や大理石などは、天然素材ならではの独特な温もりを持っている上、耐久性や調湿性も兼ね備えているため、エントランス・応接室などの来客を迎えるスペースに取り入れられることが増えています。天然木を取り入れた床材を、リフレッシュスペースに導入する企業も見られます。タイルカーペットやフロアタイルに比べ、コストがかかる上メンテナンスも必要であり、部分的に使われるケースも多いのです。

内装工事で知っておきたい壁の素材の選び方

オフィスの壁面は、人の視界に入りやすい場所であり、来客が抱く印象や社員のモチベーションに大きく関係しています。壁材は、水や火気の使用があるかないかによって使い分ける必要があります。水や火気を使う場所であれば、耐火性や耐水性に優れた壁材を選ぶ必要があり、タイルやコンクリートなどがあげられます。ただ、賃貸オフィスであれば、壁材から選定する可能性は大変低いでしょう。オフィスでは、壁の素材について、次の選択肢が考えられます。

塗装

塗装のメリットは、安価かつ継ぎ目のない仕上がりになる点で、近年使用頻度が上がっています。壁紙を使うとどうしても継ぎ目が発生しますが、塗装ではその心配がありません。一方で、作業中に臭いが発生する問題や、色やツヤによって汚れがつきやすいデメリットもあります。

左官

左官は、シンプルでありながら自然の風合いが感じられ、手作業ならではの上質感や高級感が演出でき、オフィスのエントランス・応接室・会議室などに取り入れる企業が増えてきました。左官仕上げに使われる素材も、漆喰、珪藻土、シラス、モルタル、イタリアンスタッコなど、選択肢が広がっています。
その反面で、塗装に比べ施工期間が長くかかります。また、壁の下地によっては、左官の利用が適さない場合もあるため、業者との打ち合わせが必要です。

壁紙

素材やデザイン・色が幅広く、使用する場所に合わせて選ぶことが必要です。特に、部屋の使用目的や社員構成・職種などに考慮して壁紙の色を選ぶと、社員のモチベーションが保ちやすくなります。
例えば、営業職として外回りが多いオフィスであれば、集中力を上げる効果が期待できるブルー系の壁紙がおすすめです。デスクワーク中心のオフィスには、グリーン系の壁紙を用いると、ストレスが軽減されます。会議室は、冷静な判断が求められる場所のため、気持ちを落ち着かせる効果も期待できるブルー系の壁紙が適しています。
その上で、できれば壁紙の素材にも目を向けたいところです。最も多く使われている壁紙がビニールクロスであり、色や柄のバリエーションが大変豊富です。紙クロスは、紙が持つ独特の風合いが楽しめ、防音性がある上環境にも優しい反面、商品によっては水拭きができないものもあります。布クロスは、高級感を味わうことができ通気性にも優れていますが、ほこりがつきやすいことが難点であり、水拭きを避けたこまめな掃除が必要です。
近年では、抗ウイルス・抗アレルギーや、光反射機能、プロジェクタースクリーン機能など、機能性を持った壁紙も増えていますので、用途に合わせて取り入れると良いでしょう。

内装工事で知っておきたい天井の素材の選び方

オフィスの天井の素材は、普段あまり気に留めないかも知れません。しかし、快適なオフィス環境の構築には、天井の素材も大変重要なポイントを占めます。素材ごとの特徴を見てみましょう。

システム天井

特殊な骨組みで作った枠に、天井材を埋め込んでいく形式のことをいいます。天井の設備である、スピーカー・照明・空調の吹き出し口などと一体化している点が特徴です。部分的な入れ替えが可能で、レイアウト変更に対応しやすいメリットがあります。一方で、吸音性や耐震性が低い点はデメリットとされてきましたが、最近では耐震性に優れたシステム天井も登場しはじめています。

従来工法天井

天井に骨組みを作り、そこに岩綿吸音板や化粧石膏ボードなどをビス止めして作る工法です。システム天井よりも吸音性が高いうえ、ボードによっては防火性や断熱性にも優れています。一方で、レイアウト変更しにくい点がデメリットであることと、ビスによって天井に傷がついてしまう点にも注意が必要です。

今回のまとめ

今回は、オフィスの床・壁・天井の素材について掘り下げてきました。企業の業種やオフィスの社員構成、部屋の設置条件などによって素材を使い分け、快適なオフィス環境の構築を進めていきましょう。
名古屋に本社を構えるオフィッコスは、オフィスや店舗などの賃貸仲介を専門に扱っている企業です。2012年の設立以来、多くのお客様からご利用いただき、ご希望に沿える物件をご案内できるよう、日々情報収集に努めています。常時50,000件以上の物件情報を有しており、ホームページに掲載していない情報も多数ありますので、オフィス・店舗の開設や移転を検討されている事業者さまは、お気軽にお問い合わせください。

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