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賃貸オフィス・事務所を借りる際にあわせて検討しておきたい駐車場のこと
賃貸オフィス・事務所でも、駐車場が設けられている方が何かと便利です。例えば、社用車がある場合には営業などの利便性が上がり、来客者が訪れた際にも先方に不便をかけずに済みます。ただ、駐車場といってもその形式には様々な種類があり、また建物に付属するものもあれば離れた場所に位置するものもあります。
そういった中で、賃貸オフィス・事務所を借りる場合においては、どのような駐車場を選ぶべきなのでしょうか？今回は、この疑問点を主軸に解説して参ります。ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.賃貸オフィス・事務所に駐車場を設けるメリットとは
2.駐車場の種類と特徴
3.賃貸オフィス・事務所と一緒に駐車場を借りる利点と欠点
4.賃貸オフィス・事務所とは別に駐車場を借りる利点と欠点
5.コインパーキングは賃貸オフィス・事務所に利用できるのか
6.今回のまとめ
賃貸オフィス・事務所に駐車場を設けるメリットとは
そもそも、賃貸オフィス・事務所とともに駐車場を借りることには、どのようなメリットがあるのでしょうか？まずは、把握しておくべきポイントについて解説します。
社用車を活用できる
駐車場が設けられていれば、社用車を持っている場合に便利に活用することができます。営業の際には徒歩や電車を利用する必要がなくなり、労力・コストの削減が期待できます。特に、電車を利用した移動が多いと、精神的にも肉体的にも大変なことが多いので、駐車場があるだけでも業務の効率化を図ることができます。
また、目的地が駅の少ない郊外にある場合などでは、やはり自動車の移動の方が重宝します。
通勤が至便になる
大きな駐車場を借りれば、従業員の自動車通勤も可能になります。
自動車通勤が可能となれば、電車の通勤時間帯の大混雑を避けられるほか、天候に左右されることもありません。また、自動車なら荷物の運搬も楽になるほか、好きなタイミングで自由な経路を辿って出社することができますので、従業員のストレスが減少し、業務に対するモチベーションと生産性アップに期待ができるでしょう。
来客者に不便をかけずに済む
オフィスが駅から遠い場所に位置している場合、駐車場が設けられることで来客者に不便をかけずに済みます。仮に、駅から遠く駐車場もないとなれば、来客者に足労をかけたり迷わせたりしてしまうでしょう。そうなれば、企業の信用を損ねることにも繋がり、重要な取引などの機会損失を招くことにもなりかねません。
駐車場が設置されていれば来客者に不便や不信感を与えず、企業の信用性を保つことができます。
駐車場の種類と特徴
駐車場の形にも様々な種類があります。その種類と特徴を把握しておくことで、より事業に適した駐車場を選べるようになるはずです。ここからは、駐車場の種類と特徴について見ていきましょう。
平面式駐車場
平面式駐車場は、屋外の平地に設けられる駐車場のことです。駐車場付きの賃貸オフィス物件であれば比較的小さなビルに多く見られ、中にはビル1階部分のピロティに設けられることもあります。
また、月極駐車場は屋外に剥き出しで設けられることが多く、地面のタイプは砂利・アスファルト・コンクリートなど様々です。平面で見通しが良いことから自動車の出し入れがしやすい利点がある一方で、屋根がないため雨天の場合には乗降時に濡れてしまう欠点もあります。
自走式駐車場
自走式駐車場とは多層階に及ぶ駐車場のことです。自分で運転をして任意の階層に駐車することからその名称が付けられ、立体駐車場や地下に設置された駐車場がこれに該当します。規模の大きい賃貸オフィスであれば、ビルの地下に自走式駐車場が設けられていることも珍しくありません。
屋内の駐車となるため雨風の影響を受けないほか、人目につかないためセキュリティ面でも安心して使うことができます。
機械式駐車場
機械式駐車場は、自動車を昇降するパレットに乗せて立体的に駐車する駐車場のことです。大きく分けて屋外型と屋内型が存在し、屋外型は上下2段での駐車、屋内型はビルのような建物の中に縦に連ねて駐車する形になります。
機械による自動収納となるため、主な特徴としては入出庫に時間がかかってしまう一方で、少ないスペースで複数台の駐車が可能であることから、平面駐車場に比べて費用が安くなる傾向があります。
賃貸オフィス・事務所と一緒に駐車場を借りる利点と欠点
賃貸オフィスによっては、建物とともに駐車場を貸しているところもあります。そういった賃貸オフィスを選ぶ場合には、どのような利点と欠点が考えられるのでしょうか。
費用が安い場合がある
駐車場付きの物件の場合、駐車場の利用料金が比較的安く設定されることがあります。建物と駐車場の管理を一つの管理会社にまとめられることから、安く貸し出せるのです。ただ、駐車場の価格も地価により変動するため、場所によってはあまり違いが感じられないこともあります。
駐車場を探す必要がなくなる
新たに駐車場を探す必要がない点も利点に挙げられます。建物に駐車場が付いていなければ、当然別に自分で探さなければいけません。しかし、駐車場にも様々な種類がある上に、気になる場所が見つかっても空きがないという場合もあります。オフィス街や繁華街など人の移動が多い地域であれば、なおさら駐車場探しは容易ではありません。結局、好みの条件を反映させられなかったり、オフィスから遠く離れてしまったりといったことにもなり得ます。
そういった側面を考えれば、オフィスと別で探す必要がない点は大きなメリットとも言えるでしょう。
駐車場の料金を支払い続けなければならない
建物と同じ管理会社が駐車場を管理しているケースでは、建物の賃料に駐車場の利用料を含む形で契約をすることもあります。その場合、建物の契約をしている限り、賃借人が駐車場の料金を常に支払い続けなければならないことになります。つまり、仮に自動車が不要になったときでも、料金の支払いを止められなくなる可能性があるのです。
とはいえ、賃貸人との交渉次第では、その分の費用を差し引いた賃料に値下げすることも十分可能です。
賃貸オフィス・事務所とは別に駐車場を借りる利点と欠点
駐車場付き物件には前記のような利点と欠点があります。では、賃貸オフィスとは別に駐車場を借りる場合にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
契約方法を自由に選べる
本来、駐車場の契約方法には、月極契約と定期契約の2種類が存在します。
月極契約は駐車スペースを指定して契約を行う方法で、建物と同様に賃貸借契約を結ぶ形式のものです。一方の、定期契約は駐車場自体の定期的な利用を契約する方法で、単に利用契約を結ぶ形式となります。
前者は指定の駐車場を確実に利用することが前提となり、後者では任意での利用が前提となるのです。その特性から、定期契約の利用料金は、月極契約よりもやや低く設定されることも多くなります。こういったところを見れば、契約方法を自由に選べるという点は十分な利点であると言えるでしょう。
ただ、定期契約では、満車の際に駐車ができないこともあるので、この点には注意が必要です。
返って不便になる可能性がある
例えば、契約できる駐車場がオフィスから離れた場所にしかない場合、かえって移動が不便になってしまうことが指摘できます。オフィスと駐車場の往来には、基本的に徒歩による移動が必要です。距離が遠いことでその移動時間が長くなれば、それに伴って通勤や営業の利便性も低下することになります。ましてや、距離によっては、自動車ではなく電車やバスを利用して移動したほうが利便性が高いということもあるでしょう。
身体的労力の面においても、長い距離を歩くことになるのであれば、公共交通機関を利用した場合とさほど変わらないと言えます。
コインパーキングは賃貸オフィス・事務所に利用できるのか
駐車場付き物件でない上に周辺に月極駐車場が見当たらず、付近に設置されているのはコインパーキングのみという場合もあるかもしれません。このケースでは、やはりコインパーキングを利用せざるを得なくなります。では、一般的に時間単位で利用するコインパーキングをオフィスの駐車場として長期利用することは可能なのでしょうか？
結論からいえば、コインパーキングでも長期間の継続利用は可能です。ただし、契約方法は定期契約のみとなり、確実に駐車スペースを確保することはできません。また、契約が行える場所とそうでない場所が存在します。そのため、予めホームページなどを通して、契約の可否を確認しておくことが必要です。
なお、企業によっては定期契約の中でも、平日に限定した契約方法や特定の曜日に限定した契約方法を設けているところもあります。そのほか、1ヶ月単位の定期券を販売しているところもあり、中期的に利用したい場合にはそちらを利用するのも良いかもしれません。
今回のまとめ
賃貸オフィスを借りる上でも、駐車場は様々な場面で役立ちます。とはいえ、駐車場にも多くの種類があり、それによって利便性などが大きく変わってきます。契約方法における違いもあるので、駐車場について検討する際には自動車の使用状況をしっかり確認するようにしましょう。
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