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事務所・オフィスのレイアウトに関する専門用語
事務所やオフィスのレイアウトは、オフィスの機能や作業の効率化を図るための大切な要素です。
デスクの配置だけ見ても、島型やブース式・スクール式など種類がいくつかあります。また、内装工事の種類もA・B・C型と3種類あり、これらの用語の知識がないとわかりにくい点も多いです。
この記事では、オフィスの空間デザインや内装工事・インテリアやオフィス環境に関する専門用語を解説します。賃貸事務所やオフィスをお探しなら、ぜひ参考にしてください。
【目次】
1.空間デザインに関する専門用語
2.内装工事に関する専門用語
3.インテリアや環境に関する専門用語
4.その他の専門用語
5.賃貸事務所やオフィスをお探しなら「オフィッコス」へ
6.今回のまとめ
空間デザインに関する専門用語
事務所やオフィスの空間デザインは、従業員のデスクのレイアウトから始まります。デスクの配置の仕方の種類や、その他に知っておきたい用語を見ていきましょう。
グリッドプラン
グリッドプランとは、縦と横のマス目上でオフィスを区画して、マス目の基準線に従いオフィス空間の配置を平面図面で計画する方法です。マス目ごとにレイアウトするため、パズルのように組み合わせてレイアウトを決められ、自由度が高いと言われています。
ゾーニング計画
ゾーニング計画とは、部門や空間機能のスペースを配分することです。簡単に言うと、オフィス空間をテーマごとに分けて配分することです。空間機能には、ワークスペースやアメニティスペース・ストレージスペースなどがあります。基本的には、オフィスの動線計画と同時進行で進められます。
ブース式レイアウト
ブース式レイアウトは、デスクの周りをパネルやパーティションで囲みブース型にし、個人のスペースを作るデスクのレイアウトです。一人だけの空間があるため、作業に集中しやすいメリットがあります。個人業務が多い部署には向いていますが、チームワークが必要になる部署には向いていません。
スクール式レイアウト
スクール式レイアウトはデスクを同じ方向に向けて並べるレイアウトです。
従業員が皆同じ方向を向くため、他の従業員の視線が気にならない点がメリットです。このレイアウトは研修室や金融店舗の執務エリアでよく使用されます。
対向式レイアウト
対向式レイアウトはデスクを向かい合わせにし、横に広げて行くレイアウトです。
島型レイアウトとも呼ばれています。日本のオフィスではよく採用されるレイアウトで、スペース効率がいい点や、動線が管理しやすい点がメリットです。従業員同士がコミュニケーションを取りやすいものの、プライバシーが確保できないというデメリットもあります。
背面式レイアウト
背面式レイアウトは従業員が背中合わせで座るように配置されたレイアウトです。
通路の幅が確保しやすく、他の従業員と視線が合わずに対向式よりもプライバシーを確保しやすいです。椅子を動かせば、他の従業員とも十分コミュニケーションがとれるでしょう。このレイアウトは開発系や企画系の部署には最適です。
フリーアドレス
フリーアドレスとは、従業員が個人のワークスペースを持たず、自由に席を選んで作業ができることを言います。営業で外回りに出ている従業員のスペースを有効活用できる点がメリットです。
ベンチャー企業でよく利用されるオフィススタイルと思われがちですが、近年ではさまざまな業種で利用されています。また、フリーアドレスは日本で誕生したとも言われています。
内装工事に関する専門用語
スケルトン物件を賃貸すると内装工事が必要になります。内装工事には種類があり、それぞれの違いや、その他の内装工事に関する専門用語も知っておくと工事がスムーズに進むはずです。
A・B・C工事
賃貸事務所オフィス物件の内装工事には、A工事・B工事・C工事の3種類あり、それぞれの工事は工事の実施業者の違いや費用の負担の違いにより分けられます。
A工事は建物の所有者が費用を負担して行う工事のことです。B工事は建物の所有者の証人のもとで、入居者が費用を負担して行う工事ですが、建物の所有者が業者を指定します。C工事は建物の所有者の承認のもと、入居者が業者を決めて行う工事で、費用は入居者が負担します。
ガラリ
ガラリとは、オフィスのドアの最上部から天井までの空間の壁や通気口のことです。室外からは室内が見えずに、空気を取り入れる仕組みになっています。オフィスビルでは、外からの空気の出入り口の大切な役割を果たします。
竣工検査
竣工検査は、内装工事が終了して物件を引き渡す時の最終的な検査のことです。
まずは、工事を行った工務店や施工会社が独自に検査を行い、その後、施主の立ち合いの元で検査が行われます。設計条件に沿って工事が行われたか、また不具合がないかなどが検査されるのが一般的です。
タイルカーペット
タイルカーペットとは長方形に断裁されたカーペットのことで、オフィスや商業施設などでよく使用されています。
裏面は、PVと呼ばれる素材でできており、専用の接着剤を使用して施工されます。最近は、家庭用のタイルカーペットも人気です。家庭用は裏面がフェルト素材になっており、接着剤を使わずに固定できる点が業務用とは異なります。
市松貼り
市松貼りとは、タイルカーペットを貼る時のバリエーションの一つです。
タイルカーペットの縫い目を縦目と横目になるように90℃変えて貼る方法です。市松張りは最も利用される方法ですが、タイルカーペットの貼り方には他にも、流し張りやランダム張りといったバリエーションがあります。流し張りは縫い目を同一方向に貼る方法で、ランダム張りは方向を統一せずに、ランダムに貼っていく方法です。
インテリアや環境に関する専門用語
事務所やオフィスの全体的なレイアウトが決定したら、次はオフィスの環境やインテリアです。インテリアやオフィス環境に関しては、わかりやすい専門用語もありますが、あまり聞き慣れない用語もあるので説明します。
アロマコロジー
アロマコロジーとはアロマとサイコロジーを一緒にした言葉で、日本語は芳香心理学と呼ばれ、香りが人間に与える心理学的効果の研究や応用のことを言います。オフィスでは香りが持つ効果で、従業員の心が和らぎ、作業の生産性向上を期待して使われます。
音環境
オフィスには、人の話声や電話の音・空調の音などいろいろな音があります。これらの音が気になり作業に影響を与えることが音環境問題です。オフィスの音環境を整えるには、音を吸収する素材を壁に使用したり、BGMをかけるなどしてさまざまな雑音をカバーすることができます。
タスク・アンビエント照明
オフィスのタスク・アンビエント照明とは、作業中の書類や人の顔などが正しく見える照明のことです。タスク照明は作業に関わる部分を明るくする照明で、アンビエント照明は、周辺環境を明るくする照明です。オフィスの照明を効果的にすることで、作業の効率化を期待できます。
ローパーティション
ローパーティションとは空間を仕切ったり、ブースをつくったりするための低い仕切りのことです。ハイパーティションは壁までの高さがあり、壁のように使用され防音性にも優れています。一方でローパーティションは簡単に配置ができて、価格が安いことがメリットです。
光環境
光環境とはオフィスの照明だけでなく、外からの自然の光を含んだ光がある環境のことを言います。窓からの自然の光だけで十分な光を得られないため、オフィスでは照明の明るさのことを指すことが多いです。
ルーバー
ルーバーとは、一定の間隔をあけて並べられた羽板のことです。室内の風や光を調節するために使用されます。また、間切りのように使用されることもあり、オフィスではデザインの一貫として使用されることも多いです。
その他の専門用語
オフィスのレイアウトは開業時だけでなく、移転時にも計画することになります。オフィスを移転する際に知っておきたいオフィスレイアウトの専門用語を見ていきましょう。
造作壁
造作壁は内装工事の際に、パーティションと同じように間切りの目的で使用されます。造作壁は軽鉄を建てて石膏ボードを貼った壁のことです。石膏ボードの上に壁紙を貼ったり、塗装したりとさまざまなスタイルに仕上げることができます。短時間で完成し、コストが安い点がメリットです。
原状回復工事
原状回復工事とは、入居していた事務所やオフィスを退去する時に必要になる内装工事のことです。一般的には壁やフロア・天井を張り替えることが多く、クリーニングも含まれます。建物の持ち主との契約上の工事の種類にもより、自ら工事業者を決められるか、建物の持ち主が指定した工事業者に依頼するかに分かれます。
天井伏図
天井伏図とは、オフィスの天井を見上げた時の図面のことです。普通は非常照明や蛍光灯・火災報知器・エアコンなどが天井伏図に記載されています。オフィスを移転する際は、平面図だけでなく天井伏図もあると、より的確なレイアウトが作れます。
内装制限
オフィスの内装に防火性能の基準が定められていることを、内装制限と言います。建物の内部で火災が発生した時に、火災が拡大して従業員が避難できない、有害なガスを発生するなどが起こらないように設けられています。
賃貸事務所やオフィスをお探しなら「オフィッコス」へ
ビジネスの開業や移転のレイアウトに関しては、なるべく多くのオフィスレイアウトの専門用語を知っておくことが一つのキーになります。レイアウトの専門用語の知識があれば、事務所やオフィスを賃貸した時に、内装工事のイメージがしやすくなるからです。
愛知県名古屋市に本社を構える「オフィッコス」は、賃貸事務所やオフィスを専門に扱う仲介会社です。50,000件以上の物件を掲載しており、空室の新着情報も随時更新しています。物件に関しては良い点だけでなく、悪い点も含め全て説明するため、入居後によく起こるトラブルも避けることができます。オフィッコスは、ビルオーナー様とも定期的にコンタクトを取っているため、すぐに埋まってしまうような人気の物件をご紹介することも可能です。
一般的には、契約後は管理会社がトラブルの相談窓口となりますが、オフィッコスは入居後のフォロー体制も万全です。内装工事やレイアウトの変更・オフィスの移転など、さまざまなご相談に対応しています。取り扱う物件は名古屋市が中心ですが、全国の主要都市の物件もご紹介することは可能です。賃貸事務所やオフィスをお探しの際は、ぜひオフィッコスへお問合せください。
今回のまとめ
事務所やオフィスのレイアウトに関する専門用語を、空間デザイン・内装工事・インテリアやオフィス環境に分けて紹介しました。理想に合うオフィスを作るには、オフィスのレイアウトに関してある程度の知識をつけておくことが大切です。専門用語を知ることで、レイアウトに関する新たなアイデアも生まれるかもしれません。