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個人事業主様必読! マイナンバーの活用方法
個人事業主のみなさん、マイナンバーカードをお仕事に活用していますか? 「正直興味がないし、マイナンバーカードすら作っていない」という方もいるかもしれませんが、マイナンバーカードに多くのメリットがあります。それを使いこなせば、個人事業主としての仕事も大いに捗るのです。
今回は、個人事業主が知っておきたいマイナンバーの活用法をご紹介します。
【目次】
1.マイナンバーカードを使ってe-Taxを利用すれば節税に!
2.マイナンバーカードがあれば、コンビニで各種書類を取得できる
3.オンラインでの本人認証もマイナンバーカードでOK
4.今回のまとめ
マイナンバーカードを使ってe-Taxを利用すれば節税に!
個人事業主がマイナンバーを活用できるタイミングとして、最も重要といっていいのが確定申告です。そもそも確定申告にはマイナンバーが必須であり、源泉徴収をする・される時にもマイナンバーが必要という事情もあるのですが、それだけではありません。
実は最近、マイナンバーカードを持っていると節税に役立つようになったのです。税制改正により、2020年分の確定申告からは、青色申告の特別控除額が65万円から55万円に引き下げられました。その代わり、基礎控除額が38万円から48万円にアップしたため、総額としては変わっていません。
さらに、e-Taxによる電子申告を行うと、今後も65万円の青色申告特別控除が受けられるようになりました。このe-Taxの利用にマイナンバーカードが必要なのです。一応、IDとパスワードを使ってe-Taxを利用する方法もあるのですが、これを使うには税務署の窓口で開始届出書を提出しなければなりません。しかも、マイナンバーカードを持っていない人向けの暫定的な処置のため、いずれは使えなくなると考えられます。10万円の控除額の差は非常に大きいので、マイナンバーカードを取得して積極的にe-Taxを利用しましょう。
マイナンバーカードがあれば、コンビニで各種書類を取得できる
個人事業主は何もかも自分でやらなければならない立場のため、ちょっとした事務作業でも面倒に感じてしまうことが多いはずです。そのような時にもマイナンバーは役立ちます。たとえば、各種契約や申請の手続きをする際、住民票の写しや印鑑登録証明書が必要になることは多いでしょう。一般的には役所に取りに行きますが、役所は平日の日中しかやっていないため、時間帯が合わずなかなか訪問できないことが少なくありません。自宅と役所が離れている場合はなおさらです。
しかし、マイナンバーカードを持っていれば、これらの書類をコンビニやスーパーなどの端末(マルチコピー機)で取得することができます。やり方は簡単で、カードリーダーでマイナンバーカードを読み取り、画面の指示に従って操作するだけ。その場で書類を印刷してくれます。
それに加え、発行手数料が役所に比べて安くなる場合があるのもメリットです。何枚も書類を取得すると発行手数料も馬鹿になりませんし、役所が遠いと行くだけで交通費がかかることもあるでしょう。マイナンバーを活用し、ちょっとした書類をコンビニで印刷するようにすれば、こういった費用を節約できるのです。
オンラインでの本人認証もマイナンバーカードでOK
個人事業主の業務では、オンラインで本人認証を求められることもあると思われます。これはマイナンバーの申告に加え、運転免許証などの本人確認書類を撮影してアップロードしなければならないことも多く、何かと面倒です。写真付きの本人確認書類を持っていない場合は、複数の本人確認書類を求められることも珍しくありません。
そんな時でもマイナンバーカードがあれば、その裏表を撮影してアップロードするだけで本人認証ができます。これは、1枚にマイナンバーや住所氏名などがすべて記載されている、マイナンバーカードだからこそできることです。金融サービスの利用などによって本人認証をする機会があるなら、マイナンバーカードを取得しておくといいでしょう。
今回のまとめ
マイナンバーを活用してできることは、着実に増加しています。今後は民間でも利用が拡大され、個人事業主の仕事もさらにやりやすくなるかもしれません。もちろん、仕事以外で活用できる場面も増えてくるでしょう。今のうちにマイナンバーカードを取得して、使用に慣れてみてはいかがでしょうか。