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ユニークな福利厚生制度「伊藤園の伊藤園大学・大学院 」
近年、充実した福利厚生を支給することは、会社のアピールにもなることをご存知ですか。健康保険や厚生年金保険の他に、会社は独自の福利厚生を用意して優秀な人材の獲得を図っています。独自で従業員に喜ばれている福利厚生制度を支給している会社の1つに「伊藤園」があります。伊藤園の福利厚生制度「伊藤園大学・大学院」について見ていきましょう。
【目次】
1.「福利厚生制度」の必要性とは
2.ユニークな福利厚生制度を設ける伊藤園とは?
3.ユニークな福利厚生制度「伊藤園大学・大学院」とは?
4.今回のまとめ
「福利厚生制度」の必要性とは
「福利厚生制度」は、会社が従業員に給料以外で支給する非金銭報酬です。対象者は正規雇用社員だけでなく、正規雇用社員と同様の労働をしている非正規雇用労働者も対象になります。福利厚生制度は、従業員が安心して生活や労働ができるように援助することが目的です。従業員だけでなくその家族も恩恵も受けられます。
福利厚生を手厚くすることで、会社は従業員との信頼関係を高め、従業員の満足度や向上心を上げることを期待できます。また、優秀な人事を獲得するだけでなく、定着させて離職率低減も狙えます。新卒から退職まで同じ会社に勤めることがとても難しくなっている、現在の日本社会。転職が当たり前になっている世の中で、魅力的な福利厚生制度を支給することは、人事採用の際の大きなアピールポイントとなります。魅力的な福利厚生を制度化するには、費用の負担がデメリットになります。しかし、生産性向上や職場全体の団結力の向上など、デメリットよりもリットの方がはるかに大きいため、会社は従業員が利用できて喜ばれる福利厚生制度を導入する必要があります。
ユニークな福利厚生制度を設ける伊藤園とは?
「株式会社伊藤園」は茶製品や清涼飲料を製造・販売している会社です。伊藤園の前進は1966年に設立された「フロンティア製茶株式会社」で静岡県静岡市に設立されました。伊藤園の創業者は、兄の本庄正則と弟の本庄八郎の2人の兄弟です。創業当初は不良債権を抱えるなど経営が困難な時期もありましたが、1970年代後半から業績拡大を実現しました。1998年には上場企業にまで成長し、2000年にはホット専用のペットボトル入り緑茶の製品化に成功。日本初や世界発の製品の製品化に日々挑戦しています。
伊藤園の主力製品は茶製品の他にコーヒー飲料や野菜飲料です。飲料製品の製造・販売だけでなく、「茶寮 伊藤園」や「ITOEN TEA GARDEN」といったお茶専門店やカフェも展開しています。また、アメリカやオーストラリア・アジア圏で事業を展開。経営理念に「お客様第一主義」を掲げ、お客様の立場に立ち製品開発に取り組んでいます。
ユニークな福利厚生制度「伊藤園大学・大学院」とは?
日本では誰もが知っている飲料製品メーカー「伊藤園」。伊藤園は最も大切な財産は人と考えるため、人材の育成に非常に力を入れています。そこで、自己啓発援助制度として「伊藤園大学」という社内研修制度が1989年に生まれました。伊藤園大学では、社員が営業や経営などのカリキュラムの中から、学びたい内容を選ぶことができます。講習期間は1年間で、課題やグループディスカッションもあり、本格的に知識を得ることができます。卒業するには卒業論文の提出も必要になるため、本当に大学で学んでいるかのようです。
2009年からは伊藤園大学院も制度化されました。大学院では社員は経営感覚を身に付けることができます。入学希望者は入学金と受講料を支払いますが、卒業と同時に返金されるため、実質無料。伊藤園は社員がスキルアップしやすい環境が整っていると言えそうです。
今回のまとめ
美味しいお茶を販売していることで知れている伊藤園は、徹底的な社員研修制度を設けています。伊藤園大学や大学院と呼ばれるほど本格的な内容で、大学のように課題やディスカッション・論文提出まであります。受講料は入学時に支払いますが卒業と共に返金されるので、無料です。営業やマーケティング経営などを学べる環境があることは、スキルアップをしたい社員にとっては非常に有り難いことだと言えるでしょう。