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ユニークな福利厚生制度「ユナイテッドアローズの束矢大學 」
福利厚生制度には2種類あり、その一部は会社が費用を負担して支給することが法律で義務付けられています。近年では、優秀な人材を定着させる狙いで充実した福利厚生制度を支給する会社が増えてきています。「ユナイテッドアローズ」もその1つです。今回はユナイテッドアローズの「束矢大學」制度について見ていきましょう。
【目次】
1.「福利厚生制度」には2種類ある
2.ユニークな福利厚生制度を設けるユナイテッドアローズとは?
3.ユニークな福利厚生制度「束矢大學」とは?
4.今回のまとめ
「福利厚生制度」には2種類ある
「福利厚生制度」は、会社が社員やその家族が安心して生活・労働できるように支給する賃金や給料以外の報酬のことです。福利厚生制度の対象者は正規採用社員だけでなく、派遣社員や有期雇用の労働者・パートタイマーも含まれます。
福利厚生制度の種類は2種類。1つ目は「法的福利厚生」で、もう1つは「法定外福利厚生」です。法定福利厚生は会社が費用を負担して支給するようことが法律で義務となっています。法定福利厚生の例には、雇用保険・健康保険・厚生年金保険などがあります。法定外福利厚生は、会社が独自に追加的に支給している制度です。健康診断や人間ドックの受診料・交通費・住宅手当・特別休暇などが例に挙げられます。レジャーサービスやスポーツセンターの利用割引券や語学学校の利用割引券もよくある例です。
近年では、法定外福利厚生をいかに充実させるかが人事の課題となっています。魅力的な福利厚生を用意することで、優秀な人材を獲得し定着することにつながるからです。
ユニークな福利厚生制度を設けるユナイテッドアローズとは?
「株式会社ユナイテッドアローズ」は紳士服や婦人服・小物の企画や販売を行っている会社です。グループ会社には「coen」や「CHROME HEARTS」があります。本社を東京都渋谷区に置き、1989年に設立されました。2019年の時点での従業員数は3,924名。全国に店舗を持ちオンラインストアでの販売も行っています。
ユナイテッドアローズの経営理念は、「真心と美意識をこめてお客様の明日を創り、生活文化のスタンダードを創造し続ける。」です。この経営理念を実現するために、「すべてはお客様のためにある」を従業員のこころがける基本姿勢としています。客様の役に立ち要求を満たして喜んでもらうことを基本に、最高のお客様サービスを提供することを目指しています。ユナイテッドアローズは今後、アパレル領域に限らずデジタルやサステナブルをテーマに、さまざまなドメインで事業を展開していく予定です。
ユニークな福利厚生制度「束矢大學」とは?
「株式会社ユナイテッドアローズ」の福利厚生制度の1つ「束矢大學」とは、全従業員を対象にした研修制度のことです。この研修制度は新卒や途中採用に関わらず、従業員全員が受講しなければならない経営理念に関しての講習です。この研修では経営理念の他に購買心理研修、また外部指導者を招き素材基礎研修やマネジメント研修も実施しています。
2015年には21種類の研修が合計で200回程実施されました。受講した従業員は2,686人。この制度を設けることにより、一人一人の従業員のスキルアップに励み、お客様に満足してもらうことにつながります。販売や経験がない人でも、業務の基礎から徹底的に学べる点がポイントです。ユナイテッドアローズはアルバイトとして入社しても、3ヶ月後には正社員として採用されます。研修制度をしっかり設けて、将来的に可能性のある従業員を確保していることも、この会社の戦略の1つと言えるでしょう。
今回のまとめ
「株式会社ユナイテッドアローズ」は従業員の育成に強化しています。そこで導入されたのが「束矢大學」です。全従業員はこの研修を受講しなければなりません。研修ではアパレル業界が初心者でも基礎から学べるため、しっかりとアパレル業界の知識を得ることができます。ユナイテッドアローズはその他にもさまざまなスキルアップ精度を設けています。成長できる環境が整っていることは従業員にとっても非常に心強いです。