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ユニークな福利厚生制度「SansanのKnow me(のーみー)! 」
会社から支給される福利厚生制度には、2種類あることをご存知ですか?近年は、大企業を中心に非常にユニークで手厚い福利厚生制度を設ける傾向にあります。「Sansan株式会社」の「Know me(のーみー)!」もその1つです。それでは、この制度がどんな目的で導入されたのか、また、この制度に対する従業員の意見も見ていきましょう。
【目次】
1.「福利厚生制度」の必要性
2.ユニークな福利厚生制度を設けるSansanとは?
3.ユニークな福利厚生制度「Know me(のーみー)!」とは?
4.今回のまとめ
「福利厚生制度」の必要性
「福利厚生制度」は、会社が従業員に支給する給料以外のサービスのことです。福利厚生には2種類あり、法律で義務付けられたものと追加的に支給するものとに分かれます。会社が費用を負担して支給するのが「法定福利厚生」。追加的にそれぞれの会社が独自で支給するのが「法定外福利厚生」です。法定福利厚生には厚生年金保険や健康保険・雇用保険などがあります。もう1つの法定外福利厚生には、交通費・住宅手当・産休休暇の他に、スポーツセンターや語学学校の利用割引があります。
福利厚生制度は、従業員の安定した生活や快適な職場環境をサポートする他に、優秀な人材の獲得や離職率の低下を図ることが目的です。従業員の満足度や向上心を高め、会社全体の団結を高める目的もあります。現在、就職や転職の際に、福利厚生制度の手厚さが会社を選ぶ時の大切なポイントとなっています。福利厚生の支給は会社にとっては費用がかかることがデメリットですが、それ以上のメリットがあり、会社と従業員とを結ぶ大切な要素と言えるでしょう。
ユニークな福利厚生制度を設けるSansanとは?
「Sansan株式会社」はクラウド名刺管理サービス等の企画・開発・販売を行っている会社で、2007年に設立されました。東京都渋谷区を本社に、全国や海外ではシンガポール・アメリカにも支店を持っています。「イノベーションにつながる新しい出会いを生み出し、ビジネスの出会いや、そのもののあり方も変えて行く」。これがSansanのミッションです。このミッションを実現するため、また、従業員の業務効率化や生産性向上を図るために、社内にはさまざまな制度が取り入れられています。
社名の「Sansan」は、日本語の敬称のさんで、人と人をつなげることで、出会いからイノベーションを生み出すことを目指して付けられました。この社名には日本から世界へ、世界を変える価値を生み出したいという想いが込められています。2021年現在のSansanの社員数は928名。従業員の55%が30代で、34%が20代の若手の多い会社です。
ユニークな福利厚生制度「Know me(のーみー)! 」とは?
Sansanの数ある制度の中でも、非常にユニークなのが「Know me(のーみー)!」制度です。Know meは過去に飲んだことのない他部署の人との3名の飲み会に、会社から一定金額の補助が出る制度です。Know meは「飲み」と「私を知る」の2つの意味から来ています。この制度は他部署とのコミュニケーションの活性化を図る目的で導入されました。社内では気軽に「今度Know me行きましょう。」などと使われているようです。
Sansanによると2019年~2020年度ではKnow meは893回も実施されました。これは、とても多い数字と見ていいでしょう。実際に、この制度を利用した従業員からは、「進めているプロジェクトにとても有益な情報を得られた」「先輩に仕事との向き合い方を丁寧に教えてもらった」などといったポジティブな意見が多くあがります。お酒が飲めない従業員も利用できるそうで、多くの従業員が積極的にこの制度を利用しているようです。
今回のまとめ
「Sansan株式会社」は20代や30代の従業員が中心の、グローバルに展開している会社です。従業員の業務効率化や生産性向上を図るために、さまざまな制度が導入されていますが、今回紹介した「Know me」もとてもユニークで、従業員に積極的に利用されています。従業員同士のコミュニケーションが、業務の効率化や生産性の向上につながることを教えてくれる制度です。