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2021.11.16

ユニークな福利厚生制度「はてなの自転車通勤制度」

近年、従業員の生活のサポートの一貫としてさまざまな福利厚生制度を支給している会社が増えてきています。中には、非常にユニークな福利厚生制度を支給している会社もあります。これは、会社のプロモーションや優秀な人材獲得が狙いです。この記事では、「はてなブログ」で知られている「株式会社はてな」の「自転車通勤制度」について紹介します。この制度を導入したことで、会社や従業員にとってどのような効果が出たのか見ていきましょう。

【目次】
1.一般的な「福利厚生制度」を分かりやすく解説
2.ユニークな福利厚生制度を設けるはてなとは?
3.ユニークな福利厚生制度「自転車通勤制度とは?
4.今回のまとめ

一般的な「福利厚生制度」を分かりやすく解説

「福利厚生制度」は、事業者が従業員に賃金や給料以外に支給するサポート制度のことです。福利厚生制度の対象者は、正社員だけではありません。2020年4月1日から、「非正規雇用の従業員が正社員と同一労働・同一賃金なら、福利厚生も同一にするように」と法律で義務付けられました。そのため、福利厚生制度は、契約社員や派遣社員・パートタイマーなどの非正規雇用の従業員も対象となります。
福利厚生制度は2種類に分けられます。1つ目は「法定福利厚生」で2つ目は「法定外福利厚生」です。1つ目の法定福利厚生は、健康保険や労災保険・厚生年金保険などの社会保険になります。法定福利厚生は法律で義務付けられており、事業者が費用を負担します。2つ目の法定外福利厚生は、それ以外の従業員の生活や健康をより豊かにするサポートです。交通費の支給や健康診断の受診・住宅手当・退職金制度などが主に挙げられます。近年では充実した法定外福利厚生は会社のアピールポイントとなり、従業員の生活のサポートやモチベーションの向上につながっています。

ユニークな福利厚生制度を設けるはてなとは?

優秀な人材を獲得するために、また、従業員の離職率を減らすために、それぞれの事業者は独自の福利厚生制度を設けています。「株式会社はてな」も、ユニークな福利厚生制度を導入した会社の1つです。「はてな」は、インターネット関連事業を展開している会社です。ブログホスティングサービスの「はてなブログ」やソーシャルブックマークサービスの「はてなブックマーク」は使用者数も非常に多い、インターネットサービスです。
「はてな」の本社は京都市にあり、2001年に設立されました。2006年には米国のシリコンバレーに100%子会社の「Hatena Inc.」も設立。2016年には東京証券取引所・マザーズ市場に上場しています。2020年の時点では従業員数161名、従業員の平均年齢は33歳で従業員の平均勤続年数は3.5~4年という数字も公表されています。

ユニークな福利厚生制度「自転車通勤制度」とは?

2016年から上場企業となった「はてな」は、「自転車通勤制度」というユニークな福利厚生制度を設けています。この制度は、自転車通勤をする従業員に手当として月に2万円する制度です。これは、従業員の健康を考え2009年頃に導入されました。通勤中に万が一事故が起きた場合の保険も会社負担。オフィスの近くには駐輪場を設け、ミストサウナ付きのバスルームも完備するほど本格的です。現在、京都本社では8割が自転車通勤、東京オフィスでは4割が自転車で通勤しています。従業員の健康維持に役立つだけでなく、渋滞に巻き込まれたり満員電車に乗る必要がないため、快適に通勤できます。
また、「はてな」は24時間インターネットのサービスを提供しているため、システムエラーやサーバーダウンなどの問題が起きた時にも、自転車なら時間を問わずに駆けつけられる利便性もあります。もちろんエコ・フレンドリーで地球温暖化防止に貢献していることも大きなメリットです。

今回のまとめ

「株式会社はてな」は従業員が自転車通勤をすることで月額2万円支給する、ユニークな福利厚生制度を導入しました。駐輪場やバスルーム確保など、自転車通勤者のための設備管理も本格的です。従業員は月額2万円の手当がもらえるだけでなく、健康促進することができ、渋滞や満員電車知らずで快適に通勤できます。この制度は従業員の健康増進を目的にして導入されましたが、環境にもよく会社にもメリットがあることが大きなポイントです。自転車通勤を始めてから、従業員の多くは「痩せた」または「風邪をひかなくなった」と喜んでいるようです。

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