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賃貸オフィス・賃貸事務所の共用部の修理は誰の責任か
賃貸オフィスや事務所には、専用部と共用部があります。賃貸しているオフィスの室内など借主のみが使用する専用部の修理責任を負うのは借主です。一方、オフィスビルなどの一室を賃貸オフィスとして借りている場合、他の入居者と共同で使用する共用部が存在します。この記事では、エレベーターやエントランスなど、賃貸オフィスの共用部に不具合が出た場合を想定し、共用部の修理責任について解説します。
【目次】
1.賃貸オフィスの共用部修理は貸主責任が基本
2.賃貸オフィスの共用部修理で借主責任となるケース
3.賃貸オフィスの共用部には手を加えないこと
4.今回のまとめ
賃貸オフィスの共用部修理は貸主責任が基本
賃貸オフィスや事務所の共用部の修理の責任を負うのは基本的に貸主です。管理会社が入っている場合は、管理会社が責任をもって修理しなくてはいけません。ここでいう共用部とは、オフィスビルなどの場合、エントランスや階段、エレベーター、建物の外壁、廊下など入居者や各オフィスへの来訪者みんなが使う部分のこと。また、共用部に取り付けられているエアコンや照明器具、ドアの破損なども同様です。天井の雨漏りといった部分も、共用部で起こっているものは管理会社が修理義務を負うこととなるでしょう。
賃貸オフィスの共用部修理で借主責任となるケース
共用部の修理は、基本的に貸主および管理会社が責任を負いますが、例外もあります。共用部が経年劣化や通常の使用によって破損したり、不具合がでたりしたものではなく、破損させてしまった場合です。この場合は、破損した人が修理責任を負うことが一般的です。
また、故意にしたものでなく、たとえば荷物を運んでいて壁をへこませてしまったといったケースもあてはまります。この場合は、早急に管理会社に連絡をして、状況を確認してもらうようにしましょう。
一方、専用部である賃貸オフィスの鍵の交換は経年劣化でない場合は、借主負担となります。同様に、共用部にポストなどがある場合、その鍵やドアが破損した場合は、借主負担となるケースが多々あります。ポストを使用するのは不特定多数の人ではなく、そのオフィスのスタッフだけであるため、共用部にあるものの専用部と同等と考えられるためです。
賃貸オフィスの共用部には手を加えないこと!
賃貸オフィスや事務所の共用部を破損してしまった場合、借主が費用負担をするのが一般的ですが、勝手に手を加えてはいけません。状況によっては、他の部位と含めて経年劣化として管理会社負担で修理するケースもあります。また、修理方法なども簡易な応急処置でなく、オフィスビル全体とイメージを合わせた修理を行う可能性が考えられます。場合によっては、貸主にも状況を確認してから修理方法や費用負担の割合を協議することもあります。
まずは、場所と状況を管理会社に連絡をしましょう。自らが破損したのではなく、破損しているのを発見した場合も同様です。自分がしたのではないからと放置するのではなく、状況や場所、発見した日などを連絡しましょう。
今回のまとめ
賃貸オフィスや事務所の共用部に不具合がある、設備が破損しているといった場合、一般的に修理の責任は管理会社にあります。そのため、破損や不具合を見つけた場合は、遅滞なく管理会社に一報を入れるようにしましょう。ただし、故意でなくても共用部を破損してしまった場合は、管理会社ではなく、破損した人が責任を負うこととなります。いずれにしても、自己判断で手を加えるのではなく、破損時の状況を含めて管理会社に連絡をしましょう。