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オートロック付きオフィスビルに入居する場合のメリット・デメリット
オフィスビルには、オートロックを備えたものも多く見られます。主にビルのエントランスに設置され、厳重な防犯対策として機能します。また、オートロックにはいくつもの種類が存在しており、利便性の高い様々な方法での解錠が可能です。そんなオートロック付きのオフィスビルに入居する場合、入居者にはどのようなメリット・デメリットが生じるのでしょうか?今回は、この疑問とともに、オートロックの種類と特徴についてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.オートロックの種類
2.オートロック付きオフィスビルのメリット
3.オートロック付きオフィスビルのデメリット
4.今回のまとめ
オートロックの種類
オートロックといっても様々な種類があり、それぞれで解錠方法や利便性が異なります。オフィスビルにおけるメリット・デメリットを知る前に、まずはオートロックの種類と特徴といった基礎的な知見を深めていきましょう。
カード式
カード式は、広く利用されるオートロック方式です。カードを挿入するタイプと非接触のICタイプに別れ、いずれも機器がカード情報を読み取ることにより解錠を行う仕組みになります。通常の鍵と比較して複製が困難といった安全性を持ちますが、破損や盗難の懸念もあります。
暗証番号式
暗証番号式は、入居者が設定した番号を入力して解錠する方式です。鍵やカードの携帯が不要なため、キーを失くしてしまう心配がありません。ただ、肝心の暗証番号を忘れてしまった場合は、鍵やカードと同様に建物内に入ることはできなくなります。また、周囲の人に入力番号を見られれば侵入を簡単に許してしまう形になるので、この点にも注意が必要になります。
指紋認証式
指紋認証式は、予め登録した入居者の指紋で解錠を行う方式です。鍵やカードの携帯がいらないほか周囲の目を気にする必要もなく、高度な防犯対策がなされます。ただ、指が乾燥していたり湿っていたりすると機器の反応が悪くなることもあるようです。
集合式
集合式は、各部屋の鍵とオートロック解錠機能が一体となった方式です。1本の鍵で賃借スペースまでの出入りができるため、手持ちがかさばらないほか入室が簡便になります。ただし、鍵を失くしてしまうと、賃借スペースのみならずエントランスの出入りもできなくなります。
顔認証式
顔認証式は、入居者の顔を判別して解錠する最先端の方式です。顔を認識させるだけで解錠でき、ほかの方式のように手を煩わせることがありません。また、起用されるカメラの性能は高いものが多く、防水対応のほか夜間での認証も可能です。もちろん、防犯対策の面においても、申し分ない効果を発揮します。
オートロック付きオフィスビルのメリット
オートロックの基本に触れてきました。では、実際に導入されるオフィスビルに入居する場合、どんなメリットがあるのでしょうか?
関係者のみが出入りできる
オートロックは防犯対策として機能し、関係者以外の出入りを制限することが目的となるシステムです。このため、まず挙げられるメリットとしては関係者のみが出入りでき、オフィスのセキュリティ面の安全性が確保できる点があります。セキュリティが万全であれば、仕事にも安心して打ち込めるでしょう。
来客者を選べる
オートロックならば、来客の際に来客者に応じた対応をとることもできます。来客の中には、事前連絡がなかったり不要なセールスだったりすることもあるでしょう。そういったときに、あえてオートロックを解錠せずに、その場で事情を伝えて入室を断ることができます。また、間接的な対応となるため、しつこく迫られる心配もないでしょう。
オートロック付きオフィスビルのデメリット
前述のメリットがある一方で、オートロックには次のようなデメリットも挙げられます。
入室ができなくなる可能性がある
オートロックの種類によっては鍵やカード、暗証番号が必要になります。それらを紛失・忘れてしまった場合には、当然入室は困難になります。ほかの人が頻繁に出入りしたりビルの管理者が常駐していたりすれば解決が可能ですが、それらの機会がない場合には難しい事態となるでしょう。
絶対的に安全とは言い切れない
指紋認証式や顔認証式のオートロックであっても、セキュリティ的には絶対的に安全とは言い切れません。例えば、不審者が関係者を装いつつ、人が出入りする瞬間を狙って侵入する可能性も考えられます。出入りできる対象を絞れても、同時に入室する人数を絞ることはできないのです。ほかにも、鍵やカードを必要とするものならば、それらを悪用される懸念もあります。
今回のまとめ
オートロックには様々な種類があり、多くメリットも存在しました。なにより、オートロックが導入されていれば、社内のセキュリティを大幅に向上させることができます。ただし、絶対的に安全になるわけではないので、防犯対策への意識は各々が常に持っておくことが大切です。