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賃貸オフィス・事務所にホームシアターを導入する場合のメリット・デメリット
ビジネスシーンにおいて、プロジェクターは主に会議やプレゼンなどに用いられます。なお、ビジネスシーンでは必要最低限の機能を兼ね備えたプレゼン用のものを使用するのが一般的ですが、プロジェクターには映画鑑賞等を楽しむことを目的とした家庭用プロジェクター・ホームシアターも存在します。もちろん、ホームシアターもプレゼン用と同様の用途での使用が可能です。では、実際にホームシアターをオフィスに導入する場合、どのようなメリットとデメリットが生じるのでしょうか?今回は、この点についてホームシアターの基礎情報とともにご紹介いたします。
【目次】
1.ホームシアターの仕組みは?
2.賃貸オフィス・事務所にホームシアターを導入するメリット
3.賃貸オフィス・事務所にホームシアターを導入するデメリット
4.今回のまとめ
ホームシアターの仕組みは?
ホームシアターの仕組みは、大まかにいえば光を照射してスクリーンに映像を映すというものです。つまり、映像を表示させるためには、機器本体だけでなくプロジェクター用のスクリーンも必要になります。
機器の具体的な仕組みについて触れると、映像表示の仕方には主に液晶・DLP・LCOS方式といった種類があります。液晶方式は3LCD方式とも呼ばれるものです。内蔵した透過型液晶パネルに赤・緑・青の3つの光をそれぞれ通し、一つに集束させて照射し映像にする方式になります。それぞれの色の光が連続的に照射されるため、安定的なコントラストの映像を映し出せるのが特徴となります。DLP方式は半導体を用いた投影方式です。光源の光を3〜6色のカラーホイールに通しあと、DMDと呼ばれる半導体とミラーを組み合わせたものに反射させて映像を作り出します。コントラストが高く、滑らかな映像となるのが特徴になります。LCOS方式は、ハイエンド機に多く採用される方式です。光源を赤・緑・青に分解し、それぞれの光を反射型の液晶パネルに反射させ、一つに集約させて映像を投影します。高いコントラストと4Kの高画質にも対応し、より美しい映像表示を可能としています。
賃貸オフィス・事務所にホームシアターを導入するメリット
ホームシアターの仕組みと種類について解説しました。では、オフィスにホームシアターを導入した場合には、どんなメリットが得られるのでしょうか。
画像や動画を鮮明に映し出せる
ホームシアターの映像は、プレゼン用のプロジェクターに比べて高画質で色鮮やかなものになります。画質においては、プレゼン用プロジェクターが4:3のWXGA(1280×800)以下のものがほとんどとなる一方で、ホームシアターは16:9のフルHD(1980×1080)や4K(3840×2160)の解像度のものが多くなるのです。コントラスト比に関しては、プレゼン用プロジェクターが500:1〜2000:1となるのに対し、ホームシアターは10000:1を超えるものが一般的になります。会議やプレゼンに使用すれば、美しい映像でより強い印象を与えることができるでしょう。
稼働時のノイズが少ない
ホームシアターには、稼働時のノイズが少ないという特徴もあります。内蔵されるファンの騒音が、通常よりも軽減される作りとなっているのです。これにより、プレゼン等の聞き手が、スクリーンに映しだされるコンテンツにより集中できるようになります。
賃貸オフィス・事務所にホームシアターを導入するデメリット
前記したメリットがある一方で、ホームシアターには次のようなデメリットも存在します。
輝度が低い
ホームシアターは、プレゼン用プロジェクターに比べて最大輝度が劣ります。具体的にいえば、1000〜2000ルーメンほどのものが目立ち、暗い部屋での使用にのみ対応しているものがほとんどです。一方のプレゼン用プロジェクターならば、3000ルーメンを超える輝度を持つものが多くなります。ちなみに、明るい部屋で鮮明な映像を見るには、最低でも3000ルーメンの輝度が必要です。
持ち運びが難しい
ホームシアターは性能が高い分、機器本体の重量が大きいものが多くなります。その重量は比較的軽いものでも5kg前後となっており、重いものでは10kgを超えるものもあります。このため、持ち運んで利用することは難しくなるでしょう。なお、プレゼン用プロジェクターならば、重いものでも3kg前後の重量となります。
今回のまとめ
ホームシアターもビジネスシーンに活用でき、それにあたっては様々な利点と欠点がありました。輝度が低いといった大きなデメリットも見られましたが、製品によってはそれらの欠点をカバーしたものもあります。会議やプレゼンの成果をより向上させるために、ぜひ導入を考えてみてはいかがでしょうか。