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カフェ開業のための初期投資の目安
カフェ文化が定着している現在の日本。ここ数年はパンデミックの影響で、飲食業界は大きな打撃を受けていますが、カフェ開業数の推移はどのような傾向にあるのでしょうか。また、自らがオーナーになりカフェを開業するには、どのような資格や届出・準備が必要なのでしょうか。カフェ開業に向けての流れや初期費用・運営費用の目安・カフェ開業で気をつけるべきポイントを紹介します。
【目次】
1.カフェの基本情報と事業者数の変化
2.カフェ開業の手続きと必要な費用
3.カフェ開業において気をつけるべきこと
4.今回のまとめ
カフェの基本情報と事業者数の変化
カフェは飲み物や軽食を提供している飲食店のことで、喫茶店と同じ意味で使われますが、カフェと喫茶店は法律上では異なります。カフェは飲み物や軽食・食事の他に、アルコール類を提供でき、「飲食店営業許可」が必要です。一方で喫茶店は飲み物と甘いものは提供できますが、食事やアルコール類は提供できず、「喫茶店営業許可」が必要になります。
近年はカフェ文化が定着してきているため、喫茶店やカフェの開業数も増えてきているように見えます。しかし、実際は喫茶店の開業数はここ20年ほど横ばい、もしくは減少傾向にあります。その理由の一つが、カフェのサービスを兼ねたレストランの進出です。しかし、カフェだけでなくレストラン開業数もここ10年で減少しています。ここ数年は特に、パンデミックの影響もあり、飲食業界は非常に伸び悩んでいます。
カフェ開業の手続きと必要な費用
カフェを開業するには、いくつかの資格や届出が必要になります。まずは「食品衛生責任者」の資格です。この資格は飲食店を開業する時に必要な資格で、各自治体の講習会を受講することで取得できます。また、収容人数が30名以上の店舗の場合は、「防火管理者」の資格も必要です。こちらは、日本防火・防災協会が開催している講習を受講して取得できます。必要な資格を取得したら、保健所に必要書類を提出します。保健所には「飲食店営業許可申請」を申請しますが、その際に「食品衛生責任者」の資格が必要です。「飲食店営業許可申請」には細かい規定があるため、内装工事前に保健所に確認することが大切です。また、個人で開業する場合は「開業届」を管轄の税務署に提出してください。開業届は開業前1ヶ月以内に提出する決まりがあるため、その点も注意してください。必要な資格を得て書類を提出したら、店舗の内装工事や家具を購入して、開店に向けて準備を進めましょう。
カフェ開業に必要な初期費用の目安は約500万円で、毎月の運営費の目安は100万円です。店舗の規模にもよりますが、開業時は内装工事や広告費・家賃・人件費だけでなく、調理器具や家具・食器にも費用がかかります。必要な場合は、借入を検討してもいいでしょう。
カフェ開業において気をつけるべきこと
カフェ開業において注意したいのは、必要な資格を余裕を持って取得しておくことです。「食品衛生責任者」の講習は自治体によっては講習が満席で、すぐに講習が受講できないこともあります。そのため、カフェ開業の2~3ヶ月前には申し込みしておくと安心です。また、店舗を探す際に、居抜き物件を選ぶことも大切です。居抜き物件は、以前飲食店だった物件をそのまま使用できるので、設備投資を削減できます。規模の小さいカフェなら従業員を雇わずに始められます。
また、人件費も大幅に減らす・カフェのコンセプトを明確にする・利用者がリピートしたくなるメニューや雰囲気を作ることも大切です。開業に向けて十分な時間をとり、資金面においても計画的に進めていきましょう。
今回のまとめ
カフェ開業には、開業資金として500万円程度必要です。しかし、居抜き物件を選んだり、人件費を削減したりすることで初期費用を抑えることができます。「オフィッコス」は貸オフィスや貸店舗を専門にご紹介している仲介会社です。随時50,000件以上の多数の物件を取り扱っております。愛知県名古屋市を拠点にしているため、物件は名古屋市が中心ですが、ご要望により全国の物件をご紹介することも可能です。立地や面積・家賃・セキュリティなど、お客様のご要望に沿った物件を経験豊かなスタッフが親身になりお探しいたします。カフェ開業の際にはぜひ「オフィッコス」にお問合せください。