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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【鹿児島県】
九州の南に位置する鹿児島県。自然豊かな環境、世界遺産、全国2位の数を誇る温泉など、観光地としても有名です。今回は、そんな鹿児島県の貸店舗・テナントの家賃相場を調査しました。地域ごとの特徴と合わせてご覧ください。
【目次】
1.鹿児島県の基本情報と地域ごとの特色
2.鹿児島県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.鹿児島市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
鹿児島県の基本情報と地域ごとの特色
鹿児島県は、本土と複数の離島から構成されています。有人離島数は26と多く、全国でも有数の離島県です。鹿児島のシンボルでもある桜島(さくらじま)を始め、宮崎県との県境にそびえる霧島山(きりしまやま)や薩摩硫黄島(さつまいおうじま)など、11の活火山があり、全国の1割を占めています。火山と聞くと不安を感じる方も多いかもしれませんが、温泉や特産物などは火山があるからこそ生まれたものです。鹿児島県は、火山と共に生活してきたといっても過言ではないでしょう。また、1993年に世界自然遺産に登録された「屋久島」、2015年に世界文化遺産に登録された「旧集成館」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝」など、貴重な自然と文化に触れられる場所でもあります。
さらに鹿児島は、南北に長い地形が特徴です。最北端から最南端までの長さは約600kmにもなり、奄美群島は亜熱帯地域ですが、屋久島には冷温帯もあるなど、気候にも大きな差があります。県南部は年間通して温暖な気候ですが、県北部に位置する伊佐市や大陸からの寒気の影響がある薩摩半島などでは積雪もあるそうです。
鹿児島県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
鹿児島市の中心市街地には「山形屋(やまかたや)」や「アミュプラザ鹿児島」などの大型商業施設も多く、進出が相次いだ平成18~19年度には空き店舗率が12.1%にまで増加しました。その後改善され、空き店舗率は一時期7.6%にまで下がりましたが、近年再び増加傾向にあり、平成28年度には9.2%、鹿児島市全域で10.5%となってしまったそうです。
新型コロナウイルスの影響で、飲食店や観光客をターゲットにした事業が影響を受けたこともあり、空き店舗の増加は加速する可能性もあるでしょう。ただ、そんな状況をプラスに捉え、都市部からの移転推進などで空き店舗を活用する事業を進める自治体もあります。大崎町では、町内で新たにIT系事業所を開設し事業を営む企業又は個人に対して、空き店舗の改修費用負担の一部補助などを行っているそうです。地域によって異なる状況や支援を確認しながら、事業展開を進めていけるとよいでしょう。
鹿児島市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
鹿児島市の貸店舗・テナントの家賃相場は、平均5,000~8,000円です。なかには1万5,000円を超える物件もありますが、その多くは築年数が浅いものになります。物件数も豊富です。
ちなみに、鹿児島県の人口は令和3年7月現在157万9,524人、鹿児島市の人口は59万2,397人となっており、鹿児島県の人口の1/3を占めています。周辺市町村からの通勤・通学者も多く、市内の住民だけでなくさまざまな人が集まる地域です。各市町村の通勤・通学者の割合は、日置市が27.7%と最も高く、次いで姶良市、垂水市、いちき串木野市が多くなっています。鉄道の利用はあまり多くなく、通勤・通学者の半数が自家用車を利用しており、次いで多いのは自転車やバイクです。貸店舗・テナントを契約する際は、駐車場の有無を確認しておきましょう。
今回のまとめ
便利な中心市街地、自然豊かな郊外や離島など、地域によってさまざまな顔がある鹿児島県。海や火山がもたらすおいしい食材や、南国特有の温かな人情など、魅力もたくさんあります。貸店舗・テナントをお探しの際は、台風や活火山への対策も忘れずに行い、安心で充実した事業展開を進めていきましょう。