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2021.10.04

全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【大分県】

九州北東部に位置する大分県は、周防灘や伊予灘、豊後水道などの海に面し、西部には「九州の屋根」と呼ばれる九重連山の峰が連なる自然豊かな県です。「おんせん県」とも呼ばれるほど、県内各所に温泉のあることでも知られています。産業としては、関サバ・関アジなどのブランド魚を扱う水産業が有名ですが、工業も盛んで、大分港周辺の大分コンビナートは、九州唯一の石油化学コンビナートです。このような大分県で貸店舗やテナント探しをする人のために、貸店舗・テナントの家賃相場を解説します。

【目次】
1.大分県の基本情報と地域ごとの特色
2.大分県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3大分市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?.
4.今回のまとめ

大分県の基本情報と地域ごとの特色

大分県の地域の分け方には、さまざまな種類がありますが、北部・中部・南部・西部の4地域に分けて特色を紹介しましょう。気候や風土、産業などに、それぞれ特徴があります。
国東市や中津市のある北部地域は夏の晴天が多い穏やかな気候の地域です。国東市や豊後高田市のある国東半島は、神仏習合の発祥の地として知られ、山岳信仰と八幡信仰、天台宗系の修験が融合した独特の信仰が発展しました。今は修験道を巡るトレイルコースも整備されています。
県庁所在地の大分市や別府市などのある中部地域は県の中心エリア。気候は冬も暖かく、雪はほとんど降りません。温泉が多い大分県の中でも有名な別府温泉があります。また、ブランド魚で知られる「関アジ・関サバ」は大分市の大分県漁協佐賀関支店が水揚げしたマアジやマサバのことです。
佐伯市、津久見市、臼杵市のある南部は、県内でも温暖な地域で、霜もめったにおりません。佐伯市を中心に水産業が盛んで、ブリやヒラメの養殖が有名です。
日田市や武田市、由布市などの西部地域は、県内で最も降水量の多い地域です。別府温泉と並ぶ由布院温泉が有名ですが、温泉が多い特性を生かし、地熱から発電する日本最大の地熱発電所「九州電力八丁原地熱発電所」が九重町にあります。

大分県における貸店舗・テナント需要の傾向は?

大分県での貸店舗・テナントの物件は、ほとんどが大分市に集中しています。大分市以外では、別府市や由布市の有名な温泉街を抱えるエリア、日田市や佐伯市など地域の中心都市に物件が集まっています。大分市では、さまざまな業種で需要があり、物件もテントビルや一戸建て、住居兼用などさまざまなタイプのものがあります。
一方、他の地域では飲食店や小売店舗の需要が多く、物件の多くは貸店舗です。大分県では産業振興のため、IT産業や宇宙産業の振興に力を入れています。九州工業大学と協力して、県内企業4社が超小型人工衛星を開発したほか、現在は大分空港から航空機を使って人工衛星を打ち上げるプロジェクトが進められています。事業化に成功すれば、大分空港はアジア初の「宇宙港」になります。実現すれば、海外の技術者も大分に滞在することになり、ビジネスチャンスも拡大するでしょう。

大分市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?

県庁所在地の大分市では、JR大分駅北側に11の商店街が広がり、県庁や市役所、銀行、証券会社などが建ち並ぶオフィス街「中央通り」が通っています。このエリアでの貸店舗・テナントの家賃相場は坪単価5,000円~8,000円で、中には10,000円を超える物件もあります。その他のエリアでは、坪単価4,000円~6,000円が相場となり、3,000円を切るような物件もあります。駅から少し離れたエリアで探してみると、お得な掘り出し物の物件が見つかるかもしれません。

今回のまとめ

九州各県では半導体やIT関連産業の誘致が活発ですが、大分県では宇宙関連産業に力を入れています。海外企業からも温暖な気候や豊かな自然、そして、なんといっても温泉が好評なようです。今後、大分は宇宙への玄関口として発展していくかもしれません。そんなロマンを抱きながら、店舗やオフィスを探してみるのもいいでしょう。しかし、貸店舗・テナント選びではロマンだけでなく、賃料や条件、周囲の環境をよく検討することも大切。地元の不動産業者からの情報も参考に、よりよい物件を見つけましょう。

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