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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【熊本県】
九州の中央部に位置する熊本県は、温暖な気候を生かした全国有数の農業県です。「肥後もっこす」とよばれる実直で正義感の強い県民性でしられ、全国的に有名な県のご当地キャラクター「くまもん」が各地で出迎えてくれます。また、県庁所在地の熊本市は、九州の中で福岡・北九州に次ぐ第3の都市で、にぎやかで活気のある街です。2016年には熊本地震で大きな被害を受けましたが、復興事業も大半が終了し、地域活性化にむけて新たな段階へ進もうとしています。そんな熊本県の貸店舗・テナントの家賃相場を紹介しましょう。
【目次】
1.熊本県の基本情報と地域ごとの特色
2.熊本県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.熊本市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
熊本県の基本情報と地域ごとの特色
熊本県は、有明海に面した熊本平野を北部から東部、南部にかけて山地が取り囲むような地形をしており、南北のちょうど中心あたりに活火山として有名な阿蘇山があります。県内は、県北・県央・県南と大きく3つに分けられ、人口の多くは県庁所在地の熊本市を中心とした県央エリアに集中しています。熊本市は九州第3の都市だけに、西日本最大級ともいわれるアーケード街をはじめ多くの商業施設があり、大勢の人でにぎわいます。また数十万年前の阿蘇山の噴火によって作られた地層のおかげで地下水が豊富に蓄えられ、熊本市内の水道はすべて地下水で賄われています。熊本地震で被災した熊本城は、復旧工事が続いていますが、2021年に天守閣が復旧し、一般公開が再開されました。
阿蘇市や菊池市のある県央エリアは阿蘇山を中心に、高台からの景色や渓谷などの豊かな自然、温泉めぐりが楽しめる地域です。特に黒川温泉は人気が高く、全国屈指の温泉地です。八代市や天草市のある県南エリアは、不知火海を挟んで本土側南部と島側の天草地方からなります。本土側は海岸や渓流などでの水のレジャー、人吉温泉などの温泉地が観光スポットとして人気です。上天草市は島原天草一揆で有名な天草四郎の出身地として知られています。県全体を見ると農業が盛んで、特に畳などの原料となるイグサは、全国生産量のほとんどを熊本県で生産しています。また、トマトやスイカの生産量も全国一を誇ります。
熊本県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
熊本県では貸店舗・テナントの需要は熊本市が最も多く、熊本市の中でも中心街のある中央区に物件が集中しています。中央区はもともと熊本城の城下町として発展した地域で、現在も県庁や市役所、企業の支社・支店が建ち並ぶ行政や経済の中心地です。熊本県では、水資源が豊富なことを強みに、古くから半導体関連産業の誘致に努めてきました。九州では半導体など電子部品や機器製造会社の進出が相次いでいますが、その先駆けは熊本県でした。
10年前に九州新幹線が全面開通して、本州からのアクセスが向上したこともあって、半導体関連企業の熊本への進出は今も続いています。こうした最先端の企業の進出によって地域経済が活性化すれば、ビジネスチャンスも広がり、貸店舗やテナントの需要もさらに増大するかもしれません。
熊本市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
熊本市内で、貸店舗やテナントの物件が最も多いのは、オフィス街や商店街のある中央区で、家賃相場は坪単価8,000円~12,000円です。商店街周辺の店舗物件になると、坪単価20,000円~30,000円の物件もあります。中央区の中心以外のエリアであれば、坪単価5,000円~10,000円が相場で、商店街などの店舗物件では、10,000円を超える物件もあります。一方で、条件さえあえば坪単価5,000円以下のお得な物件と巡り合うことも可能です。
今回のまとめ
熊本地震からの復興が進む熊本県は、復興から、さらに発展を目指して企業誘致や地域活性化策に積極的に取り組んでいます。豊かな水資源や自然環境を強みに、今後も発展し続けることが期待できるでしょう。熊本県で起業や新規出店を考えている人は、ぜひ、県の事業計画や経済活性化策にも注目してください。貸店舗やテナントの物件探しでは,家賃や立地条件だけでなく周辺環境や今後の発展の見込みなどの情報を集めることも大切。ぜひ、地元の情報に詳しい不動産業者に相談しながら進めてください。