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全国の貸店舗・テナントの家賃（坪単価）相場【長崎県】
日本本土の最西端に位置する長崎県は、海に囲まれた自然豊かな県です。島の数が都道府県の中で最も多く、島々を通して古代から中国や韓国と活発な交流を続けてきました。江戸時代には、出島が西欧との間の唯一の貿易窓口となり、さまざまな文化や技術が長崎を通して日本に入ってきました。佐世保、島原、雲仙など特徴のある観光地も多く、県は佐世保へのIR誘致にも力を入れています。そんな魅力ある長崎県で、オフィスや店舗を探している方のために、長崎県内の賃店舗・テナントの家賃相場を紹介します。
【目次】
1.長崎県の基本情報と地域ごとの特色
2.長崎県における貸店舗・テナント需要の傾向は？
3.長崎市（県庁所在地）における貸店舗・テナントの家賃相場は？
4.今回のまとめ
長崎県の基本情報と地域ごとの特色
長崎県は大きく7つのエリアに区分されます。本土の長崎・島原・県央・県北の4エリアと離島の対馬・壱岐・五島の3エリアで、それぞれ風土や産業に特色があります。県庁所在地の長崎を中心とした長崎エリアは、県の経済の中心地で、出島や中華街、グラバー邸など観光スポットが多いことでも有名です。基幹産業は造船と機械製造で、多くの関連工場が集まっています。島原市や雲仙市のある島原エリアは、温泉や歴史探訪などを楽しめる観光エリアです。島原半島中央にそびえる雲仙岳一帯に広がる温泉地、雲仙温泉や島原天草一揆の舞台となった原城跡には多くの観光客が訪れます。産業では農業が盛んで、ジャガイモやイチゴ、トマトの栽培、畜産が行われています。
また、南島原市周辺では手延べそうめんが有名で、全国で2番目の生産地となっています。県央エリアには諫早市や大村市があり、「諫早中核工業団地」や「大村ハイテクパーク」などの工業団地に、半導体や電子機器、航空宇宙産業などの企業が数多く進出しています。長崎空港があり、長崎自動車道も通るなど国内外からのアクセスもしやすい地域です。佐世保市のある県北エリアも造船業で有名な地域ですが、近年は「佐世保テクノパーク」などの工業団地の整備も進み、電子部品や機械器具などを製造する企業が生産拠点を置いています。佐世保市ではテーマパークの「ハウステンボス」が有名で、県はパーク内へのＩＲ（カジノを含む統合型リゾート）誘致を目指しています。
対馬・壱岐・五島の離島エリアは、周辺が好漁場となっていることもあって、漁業や水産加工業が盛んです。特産品として壱岐の麦焼酎、五島の椿油や五島手延べうどんが有名です。
長崎県における貸店舗・テナント需要の傾向は？
長崎県での貸店舗・テナントの需要は、やはり経済の中心地である長崎市が最も多く、実際の物件を見てもさまざまな種類の貸店舗、テナントが数多くそろっています。このほかの地域では、佐世保市、諫早市も需要の高い地域ですが、物件としては飲食店や店舗が多いようです。長崎県は現在、地域活性化の起爆剤として、九州各県とも協力して佐世保へのＩＲ誘致を進めています。ＩＲ誘致が実現すると、長崎県内でのビジネスチャンスが一気に拡大することが期待されます。また、2022年秋には、佐賀県西部と長崎市を結ぶ西九州新幹線が開業する予定です。本州や福岡からのアクセスが良くなることで、貸店舗やテナントの需要も高まることでしょう。
長崎市（県庁所在地）における貸店舗・テナントの家賃相場は？
長崎市はＪＲ長崎周辺に官公庁や企業のオフィスが集まっていて、そこから少し南に行くと、長崎一の繁華街「浜町」があります。浜町には大きな商店街があり、多くの人で賑わいます。市内で最も家賃相場が高いのは、浜町周辺の店舗物件で坪単価10,000円から15，000円が相場になります。長崎駅周辺であれば、7,000円～10,000円が相場です。その他のエリアであれば、坪単価5,000円～8,000円程度で、探せば格安の物件も見つかります。
今回のまとめ
自然や歴史と触れあえる長崎県は、ビジネスにおいても居住環境を重視する人にとって魅力ある地域です。ＩＣＴの発達や新幹線の開業などを考えれば、地理的な条件は以前ほどビジネス上の支障にはなりません。長崎駅や浜町商店街の周辺は、新幹線や大型施設の開業で今後も発展が見込めますし、佐世保のＩＲの行方にも注目が必要です。貸店舗やテナントを探す場合は、地元の事情に詳しい不動産業者のアドバイスも受けながら進めるのがいいでしょう。
