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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【佐賀県】
九州北西部に位置する佐賀県は、北は玄界灘、南は有明海に接し、豊かな自然な自然に恵まれた県です。この地域は朝鮮半島まで約200キロと近い地理的条件から、大陸からの玄関口として歴史的に重要な役割を果たしてきました。そんな佐賀県で貸店舗やテナントを探している方に、佐賀県の家賃相場を紹介します。佐賀県内で起業や新規出店を検討されている方は参考にしてください。
【目次】
1.佐賀県の基本情報と地域ごとの特色
2.佐賀県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.佐賀市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
佐賀県の基本情報と地域ごとの特色
佐賀県は、佐城・三神・唐松・伊西・杵藤の5つのエリアに分けられます。県庁所在地の佐賀市のある佐城エリアは、佐賀県の中心で県内の中枢機関や大手企業が集まっています。佐賀市では例年、アジア最大級の熱気球国際大会が開かれことでも有名です。佐賀エリアの南部は有明海に面し、ノリや牡蠣の養殖やムツゴロウなど海の珍味で知られています。鳥栖市を中心とする県東部の三神エリアは、福岡市に近いことから自動車部品や半導体、シリコンウエハーなどの工場が集まっています。鳥栖市は久光製薬の創業地として知られ、現在も開発・生産拠点があります。
観光地としては、弥生時代の最大規模の集落跡地、吉野ヶ里町の吉野ヶ里遺跡が有名です。玄界灘に面した北部の唐松エリアは、県第二の都市、唐津市が中心。西九州自動車道などで福岡市とつながっていて、福岡県と経済的な交流が盛んな地域です。特産品として、唐津焼の陶器が知られ、玄界灘も景勝地として人気のスポットです。また、畜産業も盛んで佐賀牛の主要産地となっています。伊万里市や有田町のある伊西エリアも伊万里焼や有田焼の陶器が有名な焼き物の里です。
また、伊万里市では伊万里湾に工業港が整備され、水産、木材関連、半導体といった産業の工場が進出しています。県南西部の杵藤エリアは、自然環境を生かした観光や農業が盛んなエリアです。特に嬉野市は嬉野温泉が観光地として有名で、嬉野茶の産地としても知られています。このほか、佐賀県全体では柑橘類やイチゴなど果物の生産も盛んで「いちごさん」(イチゴ)や「にじゅうまる」(ミカン)など新ブランドの開発にも取り組んでいます。
佐賀県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
佐賀県内の貸店舗・テナントの需要は県庁所在地である佐賀市が中心で、物件数も最も多く、佐賀市に隣接する小城市のほか、唐津市、鳥栖市にも物件が集まっています。佐賀県はIT企業の誘致に熱心な県として、最近注目を集めています。県が主導してIT企業の誘致活動を展開し、「佐賀県産業スマート化センター」を設立するなどの取り組みが実り、2019、20年度には25件のIT企業誘致に成功しました。産業スマート化センターは、AIやIoTなど最新技術を利用して県内企業のDX(デジタル化による変革)を推進し、新しい産業の創出につなげようと設立された支援機関です。
また、佐賀県自体も県庁業務のDXに取り組んでいます。佐賀県には、今後もIT関連企業の進出が期待されます。地域産業の発展にともない、貸店舗やテナントの需要も高まることでしょう。
佐賀市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
佐賀市内の貸店舗・テナントの物件はJR佐賀駅周辺に多く集まっていて、家賃相場は坪単価5,000円~7,000円です。中には10,000円を超える物件もありますが、逆に4,000円前後の物件も見つかります。駅からやや離れると、家賃相場もやや下がり、坪単価2,000円台~3,000円台の物件も見つかります。
今回のまとめ
佐賀県は、歴史ある産業に恵まれ、豊かな自然にも囲まれています。ビジネス的には、IT企業の進出が盛んな点が魅力です。新たなビジネスに挑戦したいと考えてテナントなどの物件を探している人たちにチャンスを運んでくれるかもしれません。しかし、貸店舗やテナントなどの物件探しには、立地条件や相場、契約内容など専門的な情報も欠かせません。地元の情報に強い不動産業者のアドバイスも受けながら、慎重に検討を進めましょう。きっと、満足のいく物件が見つかります。