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2021.10.02

全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【高知県】


四国南部に位置し、太平洋に面した高知県は「南国」とも呼ばれる温暖多湿の気候が特徴。四国の中で最も面積の広い県ですが、土地の8割以上を森林が占めるなど山の緑と海に囲まれた自然豊かな土地柄です。また、坂本龍馬ら幕末の志士を多く輩出したことで知られ、多くの歴史ファンから親しまれています。そんな高知県で起業や新規出店などを検討している方のために、高知県の貸店舗・テナントの家賃相場を紹介します。

【目次】
1.高知県の基本情報と地域ごとの特色
2.高知県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.高知市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ

高知県の基本情報と地域ごとの特色

高知県は四国で最も大きな県ですが、実は人口は少なく、全国でも鳥取、島根に続いて全国で3番目に人口が少ない県です。これは他の四国3県に比べて本州との結びつきが弱いという地理的に不利な条件を抱えているためで、あまり大きな産業はありません。このため、若者を中心に人口流出が続いています。また、高知県は東西に長い県ですが、都市機能は高知市に集中し、他の県のように地域による文化の違いはあまりないようです。主な産業としては、温暖な気候を利用した野菜や花などのビニールハウス栽培やカツオ漁などの漁業、魚梁瀬(やなせ)杉で知られる林業、製紙業などがあります。伝統産業として、全国的に有名な鰹節のほか、土佐打刃物や土佐和紙、珊瑚などが有名で、伝統的な技が現代に引き継がれています。
高知県の産業構造は大きな産業がない分、小売業やサービス業などの第3次産業の占める割合が多いのが特徴です。中でも飲食料品の小売業の事業所数や従業員数が多く、皿鉢料理に代表される宴会好きな県民性が反映されているのかもしれません。観光スポットとしては海や四万十川などの水のレジャーが中心で、珊瑚や熱帯魚を見られるダイビングスポットも点在しています。もちろん、坂本龍馬や中岡慎太郎ら幕末に活躍した人物にゆかりのある場所も人気の観光スポットとなっています。
これといった地域の特色がないようにも思える高知県ですが、NPO法人「ふるさと回帰支援センター」による移住希望地調査では、毎回10位前後にランクインする移住先人気県の1つです。豊かな自然や穏やかな気候が人気の秘密なのでしょう。

高知県における貸店舗・テナント需要の傾向は?

高知県での貸店舗・テナント重要のほとんどは県庁所在地の高知市に集中しています。高知市でも、高齢化の進展や大型商業施設の郊外進出などによって、市中心部の貸店舗・テナント需要は減少しつつあるのが実情です。このため、高知市では市中心部の商業活性化に向けて、再開発など大規模な再生計画を進めています。具体的な計画は未定ですが、集客施設を誘致し、公園や特徴ある通りの整備などを目指しています。完成すれば、市の中心部のにぎわいにつながり、貸店舗・テナント需要も高まることが期待できます。

高知市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?

県庁所在地の高知市では、JR高知駅周辺や、市内を走る路面電車とさでん交通沿線で、さまざまな貸店舗・テナント物件が見つかります。家賃は坪単価4,000円~8,000円が中心ですが、中には、坪単価10,000円~17,000円の物件もあります。3,000円以下の物件も少なくなく、じっくり探せば掘り出し物の物件が見つかるかもしれません。

今回のまとめ

高知県は大きな産業が少なく、人口の減少も続いていますが、移住先として人気の高い県の1つで、県も積極的に移住の受け入れや企業誘致に取り組んでいます。ICTを活用し、経済的な立地条件にとらわれずにオフィスを探したいという起業家にとって、物価が安く、気候や自然に恵まれた高知県は絶好の候補地になるのではないでしょうか。貸店舗やテナント探しでは、情報をあつめて複数の物件を比較検討することが大切です。地元事情に精通した不動産会社に相談しながら、よりよい物件を見つけてください。

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