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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【岐阜県】
中部地方にある内陸県である岐阜県は、県域の大半がかつての美濃と飛騨から構成されている自治体です。そうした歴史的背景のほか、県北部は山地、県南部は平野という地形の違いもあることから、県北部(飛騨)と県南部(美濃)とではつながりの深い地域や気候なども異なります。今回は、そんな岐阜県で事業用物件をお探しの方に向け、県内の貸店舗・テナントの家賃相場を、県の地域ごとの特色や事業用物件の傾向などとともにご紹介します。ぜひ物件探しのご参考になさってください。
【目次】
1.岐阜県の基本情報と地域ごとの特色
2.岐阜県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.岐阜市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
岐阜県の基本情報と地域ごとの特色
中部地方にある岐阜県は、隣接する長野県同様に、山地の多い内陸県です。とはいえ、山地の大半は旧飛騨である県域北部にあり、旧美濃に当たる県域南部には濃尾平野が広がり、むしろ低地が目立ちます。特に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)沿いの海抜0m地帯もしくはそれに近い低地には、堤防を巡らせてさまざまな水害対策を施した集落である輪中(わじゅう)があったことがよく知られています。
農業が盛んな他、山地の多さを活かした林業も盛んで、とりわけヒノキは国内屈指の産出量を誇っています。その一方で、県南部にある美濃加茂市や各務原市を中心に製造業も発達しており、工場周辺地域には外国人居住者が多いことも特徴といえるでしょう。県北部にある高山市は、古くから残る街並みや伝統文化が魅力の一大観光地であり、サービス業が大変盛んです。
また、富山県と石川県との県境沿いにある大野郡白川村の白川郷も、その合掌造りの家々が観光資源となっており、国内外から多くの観光客が訪れる観光地となっています。飼いならした鵜(ウ)を利用して鮎を捕らえるという伝統的漁法である鵜飼も、今日では一種のショーとして長良川で多くの観光客に披露されています。
岐阜県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
岐阜県における貸店舗・テナントは、人口の集中する岐阜市内の物件数がやはり多い傾向です。しかし、岐阜市だけに偏っていて他市には物件がほとんどないというわけではなく、他の多くの市にも一定数の事業用物件が見られるのが特徴です。
岐阜市(県庁所在地)における貸店舗・テナントの家賃相場は?
県庁所在地である岐阜市内の貸店舗・テナントの家賃は、坪単価5,000〜8,000円が相場ですが、柳ヶ瀬などの繁華街にある物件では坪単価1万円を超えるケースも多々あります。また、そうした繁華街の物件には、居抜き物件が比較的よく見られたり、ラウンジ向きの10坪未満の小規模テナントも目立ったりという特徴が見られます。
また、繁華街に限らず、多くの人出が見込める岐阜駅周辺に立地する物件は、やはり需要が高い傾向です。
今回のまとめ
岐阜県は、県北部が山岳地帯、県南部が平野と分かれており、同じ県内でもエリアによりさまざまに異なります。農業や林業が盛んなだけでなく、県南部では製造業が発達しています。物件数は、県庁所在地であり人口も集中している岐阜市に多く、同市内の貸店舗・テナントの家賃相場は坪単価5,000〜8,000円程度。ただし、繁華街にある物件の場合、坪単価1万円を超えるケースも少なくありません。