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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【千葉県】
県の三方を海に囲まれている千葉県はさんまやイワシなどの漁業が盛んな一方、成田空港があることから海外からの観光客が多い県でもあります。その一方で、国際水準のハイレベルな研究施設やものづくりを行う企業、落花生など生産量全国1位の野菜を輩出する農業が盛んな地域など、バラエティーに富んだ産業構造をしています。今回は、その中でも県庁所在地である千葉市にスポットをあて、貸店舗・テナントの需要と家賃相場について解説します。
【目次】
1.千葉県の基本情報と地域ごとの特色
2.千葉県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.千葉市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
千葉県の基本情報と地域ごとの特色
首都圏を構成する千葉県の人口は6,283,853人(令和3年7月1日現在)で、人口密度は全国第6位と高めです。2020年時点でもゆるやかに増加している元気な県。訪日旅客局が全国第3位であるのも特徴的でしょう。なかでも観光客が多いのが徳川家ゆかりの松戸の戸定邸がある東葛飾地域です。それ以外にも、野田の醤油醸造の街並みや寺社仏閣に古民家など多くの歴史資源が人気を集めています。
千葉県は地域によって多様な特色があり、産業別にみると石油精製など素材産業を行うコンビナートが主流の京葉臨海地域、ものづくりを行う企業が集まる東葛地域、国際的水準の研究開発を行う研究施設などが集積されているかずさ地域などバラエティー豊か。全国有数の農業県で、ネギ、落花生、日本なし、ホウレンソウ、春菊など全国第1位の収穫量を誇るものが多数あります。農林水産物直売所の数が全国でもっとも多いのも特徴でしょう。立地の関係から水産業も盛んで、生産量全国第1位のスズキやイセエビ、アワビ、サバ、イワシなどの水揚げ量も豊富です。
千葉県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
千葉県の商店街を中心とした空き店舗の推移を県全体で見ると10.5%(平成21年3月調査時点)と、以前の9.1%よりも増加傾向にあります。そのため、自治体ごとに空き店舗を利用した事業を行う法人に対する補助金を支給するなどさまざまな取り組みがなされています。内装や外装工事、サイン工事なども対象経費となっているものも多いため、これらを利用することで初期費用をおさえて、開業することが可能となるメリットがあります。
千葉県全体でみると、テナントの空室率はエリアによっても異なり、空室率が低下しているところと横ばいの場所や、空室が目立つエリアなどに分かれているようです。
千葉市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
千葉県の県庁所在地である千葉市の貸店舗やテナントの相場をみてみると、坪あたり7,000~10,000円程度の物件が全体の3割と最も多いようです。続いて坪5,000~7,000円が2割強、坪10,000~15,000円が2割。築年数でみると、10年以内が40件、20年以内が66件、30年以内が139件、40年以内は281件となっており、築30年程度の物件が多くみられます。築1年以内の物件は22件あり、安いものだと倉庫、事務所、駐車場付きで坪5,600円程度。新築物件のなかには坪25,000円という千葉駅から徒歩1分の好立地のものもあります。
駐車場がある物件は、全体の物件のうち3割程度であるため、駐車場が必要な事業を行う際はチェックが必要でしょう。初期費用として礼金が不要の物件は全体の2割強の114件でした。家賃の数ヵ月になることも多いため、確認することをおすすめします。
今回のまとめ
千葉県は、県全体でみると空き店舗率がそこまで多くないものの、エリアによって偏りがみられます。商店街などでは空き店舗や空きテナントが増加傾向に。他サイトで調べてみると、現状422件の空き店舗やテナントがありました。エリアをある程度絞り、ターゲット層にあった立地や条件を持つテナントを探したいものです。納得する物件に出会うためには、必ず内覧を行い、周辺環境や条件の詳細についても確認することをおすすめします。