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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【栃木県】
昭和43年以来52年連続いちごの収穫量日本一を誇る栃木県は、世界遺産である日光の社寺が集まる観光地として魅力的な県です。都市型農業はもちろんのこと、バラエティーに富んだ製造業も盛ん。県内総生産額における製造業の比率が全国2位であることからわかるように「ものづくり県」としての特徴も持っています。今回は、その中でも県庁所在地である宇都宮市にスポットをあて、貸店舗・テナントの需要と家賃相場について解説します。
【目次】
1.栃木県の基本情報と地域ごとの特色
2.栃木県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.宇都宮市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
栃木県の基本情報と地域ごとの特色
世界遺産である「日光の社寺」がある栃木県の人口は、1,925,219人(令和3年6月1日現在)です。2005年を境に減少傾向にあり、働き世代の15~64歳人口や0~14歳人口が減少する一方で65歳以上の人口が大幅に増加。少子化および高齢化社会が加速する傾向にあるでしょう。
産業別にみると第3次産業の比率が多いが、第2次産業に属する製造業では、輸送機械や電気機械、飲料・タバコなどバランスよく集積。また、第一次産業である農業も盛んで出荷額は全国9位です。なかでも、いちごとかんぴょうの収穫量は全国1位。ニラやこんにゃくいも、二条大麦は全国2位です。観光地としても有名で、日光東照宮や江戸時代に開湯したとされる鬼怒川温泉、広大な那須高原、紅葉シーズンには外せない「いろは坂」など歴史と自然が調和した魅力ある県といえるでしょう。
栃木県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
栃木県の商店街を中心とした空き店舗率をみてみると、平成24年度には14.62%と高かったものの、その後少しずつですが減少に転じています。今後も増加する見通しもあることから、栃木市空き店舗活用促進事業補助金など、市町村が率先して助成金などを提示する施策を講じています。
また、空き店舗情報を条件やエリアごとに検索できる空き店舗情報も充実。閉店状況を見ると、ロードサイド沿いの小売店やパチンコ店、飲食店やコンビニなどが軒を連ねています。空き店舗をコワーキングスペースにしたり、美容院や放課後デイサービス所を設置したりなど、さまざまな利用方法が生まれているようです。
宇都宮市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
栃木県の県庁所在地である宇都宮市の貸店舗やテナントの相場をみてみると、坪あたり3,000~7,000円程度と相場が広いのが特徴的です。テナントの築年数も10年~40年程度と多岐にわたります。駐車場込み、エアコン・照明付きというお得な物件や敷金や礼金などの初期費用不要な物件、ロードサイドにある視認性の高い物件など、それぞれに売りを持っています。なかには、スケルトン貸しで返却時もスケルトン返却が条件の物件もあるため、内装や造作など細かな部分をどうするかも確認の上、選ぶ必要があるでしょう。
店舗前に駐車場が完備されている物件などは、お気に入り登録者数が多いようです。なかには宇都宮北エリアロードサイトの店舗で築年数が8年にもかかわらず、坪4,400円程度の物件もあります。多彩な物件があるため、前テナントが何か、また利用可能業種の限定条件もあわせて、事前に確認するようにしましょう。
今回のまとめ
栃木県は空き店舗率が多めであり、他サイトで調べてみると、宇都宮市には現状396件の空き店舗やテナントがありました。選択肢が豊富であることは魅力ですが、展開する事業に応じて立地を選ぶ必要があるでしょう。また、事業用物件は視認性がポイントとなるなど住居用物件とは違う視点を持つことが大切です。相場観を持った上で、物件の内覧はもちろん、周辺環境や条件の詳細についてもしっかりと確認することをおすすめします。