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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【茨城県】
納豆生産で有名な水戸市を県庁所在地に持つ茨城県は、総面積に占める居住可能な面積が全国4位の県です。納豆の消費量は全国1位。また、太平洋沿岸部に位置することから気候も温暖で、生活しやすくメロンなど農産物の生産が盛んです。政令指定都市を持たないものの茨城県全体の人口は全国11位と多いのも特徴的。今回は、その中でも県庁所在地である水戸市にスポットをあて、貸店舗・テナントの需要と家賃相場について解説します。
【目次】
1.茨城県の基本情報と地域ごとの特色
2.茨城県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.水戸市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
茨城県の基本情報と地域ごとの特色
茨城県は、関東地方でも北東部に位置しており、人口2,843,788人(令和3年6月1日現在)を有し、全国で11番目に人口が多い県。総面積は全国24位ながらも、可住地の面積は全国4位を誇ります。面積が広いことから移動に欠かせない自動車の保有台数は全国4位。製造業が全体の33%を占め、化学工業、生産用機械、汎用機械、食料品製造などが上位を占めています。県外企業の立地や学術研究機関の事業者数が全国1位であるのも特徴的。
また、温暖な気候と広大な大地を生かし農業も盛んです。農業産出額は全国3位を誇り、レンコン、ピーマン、かんしょ、メロン、ほしいもなどの生産は全国1位。畜産物では、ブランド牛である常陸牛やローズポークが有名です。古くから納豆生産が盛んであり、生産数は全国2位。ゴルフ場が多いことから、首都圏から行きやすい観光地としても人気です。
茨城県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
茨城県の商店街を中心とした空き店舗数をみてみると、全国平均よりは少なめです。しかし、平成20年頃から空き店舗が増え始め、平成29年に減少に転じています。水戸市や土浦市など、それぞれの行政でまちなか空き店舗対策補助制度や空き店舗対策・創業支援などを行い、補助金の適用が進められています。商店街以外の場所でも、大型店舗や複合施設が撤退した跡地に、テレワーク拠点やシェアオフィスの整備などさまざまな活用法で利用されているようです。昨今の閉店状況をみると、コンビニ、100円ショップ、飲食店、電気屋など利用できそうな空き店舗があることが分かります。
水戸市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
茨城県の県庁所在地である水戸市の貸店舗やテナントの相場をみてみると、坪あたり5,000~7,000円程度の物件が多いようです。築年数では30~40年程度のものが多い一方で、築1年1か月程度の新しい物件でも坪8,300円程度、県庁前と好立地なお得物件もあり。また、築40年程度の物件でも坪11,000円や16,000円といった物件もあるため、一概に築年数だけでテナントの良し悪しを決めることはできません。
また、月々発生する家賃とは別に、敷金や礼金といった契約時に支払う費用の有無も確認が必要です。トータル費用でどの程度必要か、また何年契約かといったことも事業に応じてチェックしましょう。郊外のテナントを借りる場合は、駐車場付きか、また駐車場使用料が無料か有料かという点も大切。もし、物件に併設されていなくても近隣に賃貸可能な駐車場があるかは確認することをおすすめします。
今回のまとめ
茨城県は全国的平均と比較すると空き店舗率が若干少ないものの、中心部では空き店舗や空きテナントが点在しています。他サイトで調べてみると、現状55件の空き店舗やテナントがありました。月の家賃は、必ずしも築年数に比例するわけではないのが、事業用物件選びが難しい点でしょう。立地だけでなく、顧客に応じた条件を満たしている物件かどうかを的確に判断する必要があります。物件探しの際には、現地に出向き、周辺環境や交通網についてもしっかりと確認することをおすすめします。