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全国の貸店舗・テナントの家賃(坪単価)相場【岩手県】
東北地方の沿岸部に位置する岩手県には、中尊寺や毛越寺などの建築遺産が点在しています。また、北東部の遠野市は、座敷わらしやカッパなどの言い伝えが多く残っており、民話の里と呼ばれています。日本の面積の4%を占める広大な土地を持ち、人々は大自然の恩恵を受けて生活を送っています。沿岸部には三陸海岸が広がり、三陸沖は世界三大漁場として漁業がさかんです。そんな岩手県では、貸店舗やテナントの家賃相場はどのように推移しているのでしょうか。
【目次】
1.岩手県の基本情報と地域ごとの特色
2.岩手県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
3.盛岡市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
4.今回のまとめ
岩手県の基本情報と地域ごとの特色
岩手県は、東北地方にある県のひとつで、本州の北東部に位置しています。県の面積は北海道に次ぐ広さであり、関東4都県(埼玉・千葉・東京・神奈川)の面積を合わせた数値より広いのです。岩手山を中心に雄大な自然が広がり、特に三陸と称される沿岸部は世界三大漁場として知られています。
県内は、県央・県南・沿岸・県北の4エリアに分けられます。県央は、県庁所在地である盛岡市を中心としており、岩手山や八幡平などを臨めるエリアです。県南は、花巻市や奥州市などが含まれ、遺構や遺物が多く残っています。沿岸は、宮古市や釜石市などが含まれ、海の幸や三陸特有の名勝が特徴です。県北は、「あまちゃん」の舞台となった久慈市を中心とした地域で、内陸部には東北有数のヒメボタルの群生地があります。気候も、エリアによって特徴が大きく異なります。
岩手県における貸店舗・テナント需要の傾向は?
岩手県は、1997年以降人口が減少し続けています。生産年齢人口や年少人口は減少している一方、老年人口は増加しており、出生率の低下が一因となっています。県全体において、経済の衰退も進んでしまっているのが現状で、東北の他県(秋田・山形など)でも同じ傾向がみられます。岩手県におけるコロナ不況の影響は甚大であり、土地価格の下落が起きている地域も出ています。この現象が、即テナント家賃に反映されるかどうかは不透明ですが、可能性はゼロではないといえるでしょう。
一方で、北上市は産官学の連携により県内最大の工業地帯として発展しており、事務所物件の需要が増えています。この傾向から、県内でも貸店舗・テナントの需要が増えているのは一部地域となっていることが分かります。
盛岡市における貸店舗・テナントの家賃相場は?
岩手県の県庁所在地である盛岡市では、貸店舗・テナントの家賃相場が3,000円台から8,000円台の物件が多く確認できます。岩手県内でも、盛岡市の物件数が突出して多く、貸店舗やテナントを探すのならば盛岡市が良いでしょう。JR盛岡駅から徒歩圏内のエリアに、物件が集まっており、数多い候補から希望に合った物件を探せます。
ここで注意したいのが、駐車場の有無です。特に貸店舗を目的として物件を借りる場合、来客用の駐車場確保が必要な可能性があります。物件によって、別途代金なしで複数台数分確保できるところや、反対に全くないところなどさまざまですので、経営予定の業種に併せて駐車場の確保を検討しましょう。
今回のまとめ
盛岡市だけでなく、岩手県全体で車社会が進んでいます。盛岡市内でも、中心部と郊外で店舗のターゲット客が変わります。車での来客が見込める業種であれば、駅周辺だけでなく市内全体で物件を探した方が、希望の物件が見つかる可能性が高まるでしょう。