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海外オフィス・事務所の最新トレンド【アメリカ・ヒューストン編】
アメリカ南部・テキサス州にあるヒューストンは、州最大の都市として知られています。カウボーイの故郷であるほか、NASA(アメリカ航空宇宙局)があることでも有名です。美術館や博物館も多く、芸術の街という一面も持っています。アメリカ国内の中でも外食率が高いとされ、数々の賞を受賞しているシェフが生み出す多彩な料理を味わいたい人にもおすすめの都市です。そんなヒューストンにおける、オフィス・事務所の事情やトレンドを解説します。
【目次】
1.ヒューストンの基本情報
2.ヒューストンの賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.ヒューストンのオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ
ヒューストンの基本情報
ヒューストンは、アメリカ南部に位置する都市で、テキサス州に属しています。アメリカの中でも、最も多様な文化を持つ都市のひとつといわれ、使われている言語は90にものぼります。ヒューストンといえば、NASAがあることで有名であり、宇宙センターではロケットの実物がみられます。人口はおよそ231万人(2019年現在)であり、緯度は日本の鹿児島県屋久島とほぼ同じです。アメリカ国内では珍しく、湿度が高い都市であり、日本と同じような服装で問題ありません。
さかんな産業は、航空宇宙産業をはじめとして、エネルギー、石油化学、IT産業、医療サービスなどがみられます。ヒューストンが「世界のエナジー・キャピタル」と呼ばれるのは、アメリカ国内で最大の石油・エネルギー産業都市であるためです。
ヒューストンの賃貸オフィス・事務所市場の変化
ヒューストンには、世界最大の医療施設・テキサス医療センターがあります。ここでは、臨床医療や研究なども行われ、学術的に重要な役割を果たしています。また、先述したエネルギー産業もさかんで、テキサス州のGDPは国家並みだといわれるほどです。
企業の本拠地を、ヒューストンがあるテキサス州に移す企業も増えており、ヒューレット・パッカードやオラクルなどが本拠地を移しました。また、Amazonも巨大な流通センターを設けたことで、大規模な雇用が生まれたのです。これには、州法人税や個人の所得税が課せられないという、テキサス州の税制度が関係していると考えられます。ヒューストンでオフィスを借りる際の賃料相場は、ニューヨークの3分の1程度となっています。ニューヨークと東京が、ほぼ同じ水準の賃料相場といわれているため、かなり賃料が抑えられることが分かります。
ヒューストンのオフィス・事務所の最新トレンド
新型コロナウイルスの感染拡大により、ヒューストンでも在宅勤務ができる業種では在宅勤務への移行が広まりました。驚くことに、NASAの管制室も、ある程度の在宅勤務ができるのです。データの分析や書類作成などを、スタッフが交代で在宅勤務によりこなしています。
ヒューストンのオフィスは、芸術性を重視したデザインが増えています。例えば、ヒューストンにあるテレビ局のオフィスでは、受付エリアの配色でさわやかな印象を与え、ニュースルームでは地球のエネルギーをモチーフにした豊かな色彩使いが特徴的です。ミーティングやリラックスのためのエリアは、落ち着いた空間にするためソファの色を柔らかいロイヤルブルーとしています。
今回のまとめ
ヒューストンを含むテキサス州では、世界に誇る大企業だけでなく、日本企業の進出も増えています。住宅の数が不足しており、集合住宅の建築や開発も進んでいることから、今後企業がさらに増えることも考えられます。日本だけでなく、世界中がテキサス州の経済力に期待を寄せているため、海外進出の大きなきっかけになるのではないでしょうか。