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2021.09.13

海外オフィス・事務所の最新トレンド【マレーシア編】

マレーシアは東南アジアにある国の一つで、さまざまな民族が暮らしており、それぞれの民族が異なる服装・習慣・食生活などを持っています。日本とは1時間の時差があり、日本が午後0時のときマレーシアは午前11時です。マレーシアに引っ越したとしても、日本とやり取りをするタイミングはそれほど難しくないでしょう。マレーシアの基本情報や、オフィストレンドなどを紹介します。

【目次】
1.マレーシアの基本情報
2.マレーシアの賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.マレーシアのオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ

マレーシアの基本情報

マレーシアは東南アジアの中心、マレー半島とボルネオ島の一部に位置し、タイ・インドネシア・シンガポール・ブルネイなどと国境を接しています。面積は約33万平方kmで、13の州と三つの連邦特別区から成り立つ国です。人口は約3200万人で、マレー系・中国系・インド系・先住民族などで構成される、多民族国家として知られます。首都クアラルンプールには超高層ビルが建設され、通信塔であるクアラルンプールタワーは、421mもの高さがあります。気候は熱帯気候に区分され、一年を通して暖かく過ごしやすいです。季節は雨季と乾季に分かれ、雨季にはスコールと呼ばれる強い雨が降ります。
主要産業は、パーム油・天然ゴム・木材などを中心とした農林業や製造業などです。1980年代ごろから長年安定した経済成長を見せていましたが、近年は内需が低迷し伸び悩んでいます。

マレーシアの賃貸オフィス・事務所市場の変化

クアラルンプールや首都近郊では、シェアオフィス・コワーキングスペース・サービスオフィスの需要が伸びている傾向です。2017年に新しい鉄道網が整備され、駅周辺のオフィス開発が進んだことで、今後も需要が伸びていくと予想されています。
商業地区の中心部や、駅に近く交通の便が良いエリアほど賃料は高い傾向です。郊外へ行けば行くほど賃料は安くなり、中心部にオフィスを構えることにとらわれず、郊外に目を向ける企業も増えています。中心部ではなくても、多様化した働き方に適合した新築のオフィスビルが見つかることに注目する企業が少なくありません。これまでのように中心部にオフィスが集中するのではなく、分散化していく見込みです。通信関連の新しい技術の普及や働き方の変化にともない、フレキシブルな使い方ができるオフィスの需要が伸びています。

マレーシアのオフィス・事務所の最新トレンド

マレーシアに限らず、アジアのビジネスエリアにあるオフィスは、従来の働く場所という概念にとらわれないデザインが増えています。仕事をするための設備だけでなく、レクリェーション面も考慮されたデザインを積極的に取り入れる企業も少なくありません。水槽や観葉植物などを配置し、複数人が座って作業ができるバーやカフェのようなデザインを取り入れる企業もあります。社員が決まった席に座るのではなく、その日の業務内容や気分で自由に席を選べる工夫を取り入れることもあるでしょう。業務のしやすさだけでなく、居心地の良さも考えてデザインすることがトレンドになっているのです。

今回のまとめ

マレーシアは東南アジアの国の一つであり、多くの民族が暮らしている場所です。これまでは首都クアラルンプールの一等地で開業することを目指すオフィスが大半でしたが、近年は郊外のエリアにも目が向けられ、将来的にはビジネスエリアが分散されることが予想されます。通信が発達し、オフィスに出勤することだけにとらわれない働き方が取り入れられるようになったことで、コワーキングスペースやシェアオフィスのようなフレキシブルなオフィスの需要が増えていることが特徴です。また、業務への取り組みやすさだけでなく、居心地の良さも考えられたデザインを取り入れることが、オフィスのトレンドとなっています。

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