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2021.09.13

海外オフィス・事務所の最新トレンド【シンガポール編】


シンガポールはアジアの経済大国の一つとして知られ、インフラや金融業界が発展した国です。世界各国の金融取引において、中心的な役割を果たす国として上位にランキングされています。ゴミをポイ捨てしてはいけないルールがあり、街中がきれいなことでも有名です。日本との時差は約1時間で、連絡を取るタイミングに迷うことがありません。シンガポールの特徴や、オフィスのトレンドなどを見ていきましょう。

【目次】
1.シンガポールの基本情報
2.シンガポールの賃貸オフィス・事務所市場の変化
3.シンガポールのオフィス・事務所の最新トレンド
4.今回のまとめ

シンガポールの基本情報

シンガポールは東南アジアのほぼ中心、マレー半島の南端に位置します。赤道の真上にあり、年間を通して温暖な気候に恵まれ、日本からは飛行機で7~8時間の距離です。面積を見ると、1965年ごろは約580平方kmしかありませんでしたが、現在の広さは約720平方kmで、東京都と同じくらいの広さがあります。埋め立てによって国土を拡張してきた歴史を持ち、リゾート地として観光客に人気のセントーサ島、人工島であるジュロン島、軍事訓練に使用されているテコン島などが代表的です。人口約569万人で、中華系・マレー系・インド系の住民で構成される多民族国家であり、7割以上が中華系で、中国の文化が多く取り入れられています。首都がなく、首都がそのまま国家として機能しており、市や地方自治体もありません。シンガポールの首都は、シンガポールということになります。
主要産業は製造業・商業・金融・運輸・通信業などです。農地に使える面積が小さく、貿易金融業や運輸業の中継地として発展しています。2009年にはジャパンクリエイティブセンターが開所され、日本と文化的な交流があり、約800以上の日系企業がシンガポールに進出しています。

シンガポールの賃貸オフィス・事務所市場の変化

シンガポールはアジアでもトップクラスの金融都市として知られ、オフィスの需要や賃料は継続して高い水準です。新型コロナウイルスの影響を受けて中央商業地区のオフィス需要は低下傾向にあります。一等地のオフィスを解約し、比較的賃料が安い場所に移転するなどの動きを見せる企業も少なくありません。一部のオフィスビルは、住居用に改装される動きも見られました。
感染拡大を防ぐためのリモートワークが推進されたことでオフィスの縮小をする企業が増え、これまでに比べれば需要が減っている傾向ですが、段階的にオフィスでの勤務が増え需要が回復していくと予想されています。

シンガポールのオフィス・事務所の最新トレンド

アジアを代表する金融街の一つとして知られる、シンガポールのオフィスのトレンドは、どんなものがあるのでしょう。世界中を飛び回ってオフィスに帰ってくる社員に向け、リラックスやリフレッシュを考えたデザインを取り入れている企業もあります。
働き方が多様化しており、在宅勤務やオフィスでの勤務にこだわらない企業も増えているため、社員たちの交流の場として使えるような、デザインを考えることも少なくありません。シンガポールでは食事のほとんどを外食に頼っているため、社員が朝食をとるためのスペースを多くの企業で取り入れています。ヨガなどのリラクゼーションができるスペースなどが設けられることもあり「オフィスに行って働きたい」と思えるエッセンスを取り入れることが、トレンドとなっています。

今回のまとめ

シンガポールはアジアの中でも経済大国の一つとして知られ、他民族国家として多くの人種や文化が入り乱れた場所です。新型コロナウイルスの影響を受けて、一時的に経済成長がマイナスになったり、オフィスの一等地の需要が低下したりする動きは見られるものの、だんだんと回復していく見込みです。また、従来のオフィスのデザインにとらわれず、社員がくつろげるような工夫を取り入れることがトレンドとなっています。

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