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2021.08.16

リニューアルを行う前に知っておきたいテナントさんが喜ぶ仕様や設備

経年劣化や空室率の低下目的などのために、ビルのリニューアルを検討されるオーナーや管理会社の方もおられることでしょう。リニューアルの際に、入居するテナントさんが喜ぶ設備を導入すると、空室率を下げられるかも知れません。では具体的に、どのような仕様や設備があると、テナントさんの満足度を高めることができるのでしょうか。今回の記事で詳しく紹介しますので、リニューアルを行う際の参考にしていただければ幸いです。

【目次】
1.築30年を迎えたオフィスビルはリニューアルを検討しよう
2.オフィスビルにあると喜ばれる仕様や設備とは
3.今回のまとめ

築30年を迎えたオフィスビルはリニューアルを検討しよう

建物の耐用年数は、構造や用途によって定められています。国税庁の「主な減価償却資産の耐用年数表」によると、事務所用の建物では、鉄骨造は38年・鉄筋コンクリート造では50年が耐用年数です。これとは別に、築30年を過ぎると、ビル内のエレベーターやキュービクル(高圧受電設備)などの設備改修を検討するタイミングだといわれています。さらに、ビジネス環境や社会環境の変化に伴い、オフィスビルに求められる設備も変わってきているのが現状です。
特に、セキュリティやインターネット関係の設備は、オフィスビルには必須となっています。これらの変化に対応するため、築30年を過ぎたあたりでリニューアルを検討すると、テナントが求めるニ―ズに合ったビルを提供できるでしょう。

オフィスビルにあると喜ばれる仕様や設備とは

テナントにとって魅力のあるオフィスビルとするには、次のような仕様や設備があると良いでしょう。

清潔感のあるエントランス・エレベーターホール

ビルに入って最初に目にするエントランスは、オフィスビルの印象を大きく左右する箇所です。エントランスやエレベーターホールのデザインや仕上げ材などを工夫したり、光を多く取り入れる照明を使用したりして、出入りしやすい雰囲気のビルにすると、テナントさんだけでなくテナントさんの取引先からも高評価を受けられるでしょう。

セキュリティシステム

警備員が常駐しないビルはもちろんのこと、常駐していてもセキュリティシステムは安心材料としてぜひとも導入したいシステムです。できれば、エントランスと各階の専用室前に設置しましょう。

個別空調

築年数がある程度経過しているオフィスビルでは、空調設備も古いタイプが多く、温度や風量などを個別設定することができません。近年では、セントラル空調と個別空調を併用しているビルも増え、業務の時間帯や場所によって使い分けるケースが多くなっています。使い分けられると、光熱費の節約につながるため、テナントさんがオフィスビルを選ぶ際のポイントとするケースも増えているのです。

貸会議室

オフィスビルによっては、共用部に貸会議室を設けているところもあります。専用スペースに会議室があってもあまり使わないというテナントさんであれば、使用するごとに貸会議室を借りた方が家賃を抑えられる可能性が高くなります。

清潔感のあるトイレ

オフィスビルのトイレは、テナントさんの社員だけでなく、テナントさんへの訪問者なども利用します。厚生労働省による事務所衛生基準規則にのっとった個室数を確保するのはもちろんのこと、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを取り入れましょう。女性用トイレには、ロッカーがあると喜ばれます。

今回のまとめ

オフィスビルの大々的なリニューアルは、頻繁にできる工事ではありません。今回紹介したような設備を取り入れると、テナントさんからの注目度を高めることができるでしょう。リニューアルをする際に、ぜひ検討してみてください。

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