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オフィス・事務所を狙った空き巣・事務所荒らしの被害件数
オフィスや事務所を構えていると、侵入窃盗被害が心配だという方は多いのではないでしょうか?そもそも、日本では、どのくらいのオフィスが窃盗被害に遭っているのか知っている方は、実はあまりいないかもしれません。そこで今回は、国内の事務所荒らし・空き巣の被害件数や推移を紹介します。実際の件数を知って、気を引き締めて防犯対策に臨んでみてはいかがでしょうか?
【目次】
1.オフィスや事務所を狙った窃盗被害は減少傾向
2.オフィス・事務所では何が盗まれている?
3.事務所の空き巣はどのように侵入する?
4.今回のまとめ
オフィスや事務所を狙った窃盗被害は減少傾向
日本全国の事務所荒らし・空き巣は平成30年に5,629件起きています。一見たいへん多い件数に見えますが、事務所の窃盗被害の件数は、近年減少傾向にあるといえます。というのも、平成19年には20,347件にも上る事務所荒らしが起き、平成30年の4倍近くの件数の窃盗被害が報告されているのです。オフィスや事務所を狙った空き巣や窃盗が減っている理由としては、オフィス物件や建物のセキュリティの質が向上していることや、防犯システム・ツール等が普及していること、オフィス入居者の意識が高まっていることなどが挙げられるでしょう。
なお、令和元年に日本で起きた侵入窃盗の総数は認知されているだけで57,808件。最も被害にあったのは一戸建てで、全体の43.9%を占めています。それに対し一般事務所の被害件数は全体の13.1%でしたが、商店の6.5%を大きく上回る結果となりました。
オフィス・事務所では何が盗まれている?
オフィスや事務所に侵入した犯人は、一体どんなものを盗んでいるのでしょうか?事務所荒らしでもっとも被害が多いのは金庫および現金、そしてパソコンをはじめとしたOA機器です。終業後や休業日に現金をなるべくオフィスに置かないようにしていても、まったく置いていないという事務所は意外と少ないのかもしれません。
金庫内には現金のほか、株券や権利書といった重要書類がしまわれていることもあるため、盗まれれば被害は拡大してしまうでしょう。そしてパソコンなどのOA機器は、被害が深刻になりがちです。パソコン自体に換金性もありますが、事業者にとっては個人情報や企業の機密に関わる情報を奪われることのダメージは計り知れません。オフィス運営者は金品だけでなく、パソコン内の大事な情報を守るための対策も重視する必要があります。
事務所の空き巣はどのように侵入する?
事務所荒らしは、窓やドアなどのガラスを破って侵入するケースが最も多数を占めます。ガラス破りに慣れた人物に狙われた場合は、効率的にガラスを壊して鍵を開けるなどし、短時間で侵入されてしまうこともあります。また、鍵を専用の器具などを用いて開けてしまうピッキングも少なくありません。
ただ、何かを破壊して侵入するだけでなく、もともとオフィスの鍵をかけ忘れたことによって侵入されてしまうケースも多発しています。セキュリティ強化はもちろんですが、鍵のかけ忘れや防犯ツールの点検なども怠らないことが重要です。
今回のまとめ
事務所荒らしの被害件数は、非常に多かった平成20年前後と比べればかなり減少傾向にあるものの、年間5,000件を超える被害が報告されているのが現状です。オフィスや事務所には、金品もさることながら、絶対に外部に漏洩させたくない情報もたくさんあります。セキュリティ対策を万全にするのはもちろんですが、空き巣に狙われにくいオフィス選びや、侵入しにくい建物内の物件を選ぶなど、事務所探しの段階から警戒を強めておくことも大切です。オフィス探しは、セキュリティ設備も含めて丁寧な調査や内見を行いましょう。