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海外進出!オフィス・事務所を海外で借りるときの注意点【中国・北京編】
北京は中華人民共和国の首都であり、中国華北地方の中央部にあります。2008年の北京オリンピックを機に大規模なインフラ整備が進められ、経済的な発展をした背景がある都市です。世界有数の大都市として、発展を続けています。北京への進出を考えているなら、都市の特徴やオフィスエリアなどを押さえておきましょう。北京で賃貸オフィスを探そうとしている人向けに、都市の基本情報やオフィス事情などを紹介します。
【目次】
1.中国・北京の基本情報
2.中国・北京のオフィス事情
3.中国・北京でオフィスを借りる際の注意点
4.今回のまとめ
中国・北京編の基本情報
北京は中国の経済や政治の中心地であり、上海の次に大きな都市として発展しています。面積は約16万平方km、人口は約2170万人、言語は北京語です。市内には歴史的な建造物や世界遺産などが豊富で、中心地には「天安門広場」があり、奥にはかつて王宮として、皇族たちが暮らしていた「紫禁城(故宮)」があります。紫禁城は世界遺産に登録され、現在は故宮博物館となっています。
世界的に有名な「万里の長城」がある場所も、北京北部の山脈内です。夏は高温多湿で冬は寒冷乾燥する、暖温帯半湿潤大陸性季節風の気候となっていて、冬は-10℃近くまで気温が下がることがあり、夏は東京とほぼ変わりないくらいの暑さになります。
中国・北京編のオフィス事情
北京は2015年以降、新規オフィスの供給が増加し、オフィスビルの賃料は長く上昇傾向にありました。オフィス賃料の値上げは、物価や物件の基準に合わせ、行われることが一般的です。故宮の東側のエリアに在中外国人が多く暮らしており、多くの日本企業が集まっています。亮馬橋エリアに、日本人学校や日本大使館などがあり、昔から日本人が多く集まることから、日本人向けの幼稚園や中国語学校などが充実しています。
「中国国際貿易センター」があるCBDエリアは、ビジネスの中心地です。商業施設やオフィスなどのほか高級マンションなども立地し、よく東京の六本木ヒルズに例えられます。朝陽門エリアは「中国外交部本部」があり、外国公館・外国報道機関・国際組織・国際商会・国際投資会社などが集まり、外国人に関わる事柄において、重要なエリアという位置付けです。また、中関村科技園区は北京のシリコンバレーと呼ばれ、ハイテク産業・科学教育知的資源の集積地となっています。
中国・北京編でオフィスを借りる際の注意点
北京で賃貸オフィスを借りる際は、2~3年の契約更新をすることが多いですが、物件や企業の考え方によって異なり、大規模なオフィスの場合は移転せずに同じ場所に長くオフィスを構える傾向があります。賃貸オフィスを借りるにあたって、必要な内装工事やネットワークの構築の工事をする際は、ライセンスを持っている業者に依頼しましょう。
中国ではオフィスの引越しに際し、さまざまな工程でライセンスが必要となります。消防法や建築法に基づいた規制が厳しく、規制内容は工事の規模によってさまざまです。工期が伸びると、入居時期が大幅に遅れ、事業に支障をきたすことが予想されます。予定通りに作業を進めるには、きちんとした業者を選ぶことが重要となるのです。
今回のまとめ
北京は中国の首都であり、2008年以降、上海に迫る勢いで経済的な急成長を遂げました。需要に追い付こうとする形で、新しいオフィスエリアが続々と開発されてきたことで知られます。CBDや中関村などのオフィスエリアの開発が盛んに進められ、近代的なオフィスビルが立ち並んでいます。賃貸オフィスを借りる際に必要な工事をする場合、安いからといって、ライセンスを持たない業者に依頼することは危険です。リスクを避けるためには、必ず信頼できる業者に依頼しましょう。