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自社ビルを建てる場合に起こりやすいトラブルとその対策
経営者なら、自社ビルを建ててみたいという思いを持っているかもしれません。企業にとって自社ビルを持つということは、経営が安定して資産があるということの証になります。社会的信用も得られるので、自社ビルを持つことのメリットは大きいでしょう。しかし、自社ビルは管理や修繕など日々のメンテナンスが必要なものです。その手間や建てる際の初期費用のことを考えると、二の足を踏んでしまうこともあるでしょう。今回は自社ビルを持つことのメリットとデメリット、また自社ビルを持ったときに起こりうるトラブルとその対策をまとめました。
【目次】
1.自社ビルを持つメリット
2.自社ビルを持つデメリット
3.自社ビルにおけるトラブルとその対策
4.今回のまとめ
自社ビルを持つメリット
自社ビルを購入するというのは、会社にとって大きな決断であるといえます。多額の費用がかかるので、それに見合う価値があるかどうかよく検討してから購入した方がいいでしょう。では、自社ビルを持つメリットにはどんなものがあるでしょうか。
社会的信用のアップ
企業は自社ビルを持つことで資産のある会社であるという証明になるため、社外から信用を得やすくなるといえます。自社ビルがあれば簡単に移転してしまう心配がないので、顧客側から見ると信頼できる取引相手ということにもなるでしょう。また、その信頼度により金融機関と取引しやすくなります。
長期的に見て費用が抑えられる
自社ビルを保有するとなると初期費用が高くつきます。しかし、賃貸であれば賃料などを毎月払う必要があるため、長期的に見ると全体の費用が抑えられるのは自社ビルを持つメリットの一つです。
レイアウトアレンジが自由にできる
賃貸であれば制約のあるレイアウトのアレンジが、自社ビルであれば自由にできます。例えばニーズに合わせて託児所や休憩スペースを作るなど、社員が働きやすい快適な環境作りができるでしょう。
自社ビルを持つデメリット
自社ビル持つということは、管理しなくてはいけないものができるということです。ビルの管理は手間や時間がかかり、規模が大きくなればその手間も倍になります。どのようなデメリットがあるか見ていきましょう。
管理や修繕
自社ビルは管理、修繕などをすべて自社で行う必要があります。そのため、オフィスを賃貸する場合と比べて多くの手間と時間がかかるでしょう。特に管理は、警備や設備の維持なども含まれるため、日々の確認やメンテナンスも必要になります。
移転ができない
もし事業が縮小したり、事業内容に変更があったりしても、自社ビルの場合簡単に移転はできません。立地が良くなければ、売却や賃貸に転用することもむずかしい可能性があります。
初期費用がかかる
土地を購入して自社ビルを建設するとなると、多額の初期費用がかかるというのは大きなデメリットといえます。ローンを組む場合は、金利も含めた返済計画をきちんと立てておきましょう。
自社ビルにおけるトラブルとその対策
もしビルを企業で利用しつつ、他のフロアを賃貸に出しているような場合、テナント対応でトラブルがある可能性も高いでしょう。入居者対応は管理会社に一括できますが、どこまで委託するかによって管理費用は変わります。どちらにしても最終確認はビル側でするため、どうしても対応の手間は取られることになるでしょう。
また、警備、設備、清掃などの業務に関しても管理会社や業者に委託しなくてはいけません。これも任せたら終わりというわけではなく、業者の管理が必要になります。テナントからの問い合わせを自社で対応する場合、細々としたものに毎日対応していると、時間と手間も取られる上に、直接やりとりしていることでトラブルが起きる可能性も上がりそうです。
他に起きうるトラブルは、近隣住民への対応でしょう。境界に関するトラブル、入居者のマナーやゴミ出しなどのトラブルが考えられます。対策としては、管理会社にほとんどの部分を任せつつ、しっかりと起きていることを把握してトラブルを未然に防げるようにすることでしょう。
今回のまとめ
今回は、自社ビルを持つメリット・デメリットと、自社ビルにおけるトラブルとその対策をお伝えしました。自社ビルを持つということはステータスになり、社会的な信頼度は上がりますが、同時にトラブルになる可能性も大きいものです。メリットとデメリットをしっかりと見極めていきましょう。