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2021.06.30

時間貸しテナントとは?特徴やメリットを紹介


テナントは2~3年の期間で契約することが一般的ですが、時間貸しを認めているオーナーもいます。時間単位で貸すとなると、収入が大きく減ってしまいそうですが、テナントが入ってもすぐに撤退してしまうことに悩んでいる場合、時間貸しをすると解決の糸口が見つかるかもしれません。貸主側だけでなく、できるだけお金をかけずに店を始めたい人にとっても、大きなメリットがある方法です。時間貸しの特徴やメリットなどを紹介します。

【目次】
1.時間貸しテナントの特徴
2.時間貸しのメリット
3.注意点
4.今回のまとめ

時間貸しテナントの特徴

時間貸しテナントとは1時間単位あるいは1日単位など、時間ごとにテナントを借りることを意味します。従来のテナント契約では、2~3年契約となっている上、数カ月分の賃料を前もって先払いしなければならないケースが大半です。経営がうまくいかず、中途解約すると違約金が発生することもあります。飲食店の場合、夜だけ開店しているケースは珍しくないでしょう。借主の立場になってみると、朝~昼の時間帯に営業しない場合、賃料がもったいないと感じることがあります。1日中営業するとなると、従業員の数を増やさなければならなくなり管理が難しいでしょう。
時間貸しであれば、従業員を増やす必要もなく、初期費用を大きく減らせます。時間貸しテナントは、これまで敷居が高くて店舗の経営に躊躇していた借主に注目されている方法なのです。

時間貸しのメリット

時間貸しテナントは、短期間だけ店舗を経営したい人のニーズに応えてくれるところがメリットです。開業するにあたって資金面の不安を解消しやすいところや、実験的に経営をスタートできるところは、大きなメリットだといえます。時間貸しなら、うまくいかなかったとしても、ダメージが小さなうちに引き上げやすいです。その場所でどんな店がうけるのか、市場調査をしたい人にとってもメリットが大きいでしょう。
また、昼と夜、それぞれ違う店舗がオープンしていることで、通行人や訪問者による認知度がアップする効果も期待できます。昼間、ランチを目当てに足を運んだ客が、夜、違う店を目当てに来店することもあるでしょう。
借主側だけでなくビルのオーナー側にもメリットがあり、時間貸しをすることで、テナントが撤退しにくくなる場合があります。空いている時間に借主が他の人に場所を貸すことを認めれば、テナントに副収入が入るでしょう。そのうちの何割かをオーナー側が徴収できるように契約を結べば、貸主と借主の双方にメリットが生まれるのです。

注意点

通常の賃貸契約を結んでいるテナントを、借主が勝手に時間貸しすることはできません。昼間、空いている時間がもったいないからといって貸主の了承を得ずに勝手に貸せば、重大な契約違反となるでしょう。最初から時間貸しに対応した物件を選ぶ必要があります。店舗の場所貸しサービスに特化した「マッチングサービス」を利用すると、時間貸しテナントを求めている人と、貸したがっている人をつないでくれるでしょう。店舗としての利用にとらわれず、ワークスぺースやイベントなど、さまざまな目的に合わせたスペースを提供しているサービスも少なくありません。

今回のまとめ

時間貸しテナントは、数時間単位で借りられる商業用物件のことを指します。従来の貸しテナントにはないフレキシブルさや、借主と貸主双方にメリットがあるところがポイントです。開店資金をできるだけ少額にしたい人や、実験的に店を出してみたい人にとって、大きな魅力を秘めているといえるでしょう。オーナー側にとってもメリットがあり、時間貸しをすることで集客の幅を広げられ、これまで借主になり得なかった人々を引き付けることができるかもしれません。副収入を得られたり、テナントが撤退しにくくなったりするメリットも期待できるでしょう。

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