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全国の賃貸オフィス・賃貸事務所の家賃(坪単価)相場【石川県】
北陸地方の中部に位置する石川県は、南北に細長い地形をしており、白山国立公園・加賀平野・能登半島など県独自の自然が広がっています。全国でも有名なコメの生産地で、「コシヒカリ」や「ゆめみづほ」などが栽培されるほか、農水産業も盛んです。そんな石川県では、賃貸オフィスの特徴や家賃相場はどのように推移しているのでしょうか。
【目次】
1.石川県ってどんなところ?
2.石川県における賃貸オフィスの家賃相場はどのくらい?
3.石川県における賃貸オフィスの需要は?
4.今回のまとめ
石川県ってどんなところ?
石川県は、本州の日本海側に位置しており、11の市と8の町からなっています。日本の原風景が広がる能登・北陸屈指の温泉街として親しまれる加賀・城下町および観光地として名高い金沢・霊峰白山を中心とした白山の4エリアに分かれており、エリアごとでバラエティに富んだ特徴が見られます。
能登半島が突き出ていることから海岸線が長く、漁場に恵まれていて漁の方法が複数あるのが特徴です。県土面積の7割が森林であり、林業やキノコ栽培も行うほか、36品目にも及ぶ伝統的工芸品の産地として名を馳せています。中でも、加賀友禅・九谷焼・輪島塗・山中漆器・金沢仏壇・七尾和ろうそく・加賀水引細工などが有名です。ほかに、農業や工業も活発で、幅広い産業が行われています。
石川県における賃貸オフィスの家賃相場はどのくらい?
石川県の県庁所在地である金沢市は、かつては加賀藩前田家の城下町として栄えてきました。現在では、北陸有数の都市として利便性が高く、1996年(平成8年)には中核市に指定されています。市内には山と海の両方があり、水が豊かなことから「用水のまち」としても有名です。日本海側気候で雨の日が多く、湿度が高い日も多くなっています。
県内で賃貸オフィスが多いのも金沢市で、市内にはJR北陸本線・七尾線、北陸鉄道(バス・鉄道浅野川線・鉄道石川線)、IRいしかわ鉄道などの公共交通機関が発達していることから、市内の移動も大変便利です。市内の賃貸オフィスも、金沢駅周辺だけでなく市内各所で見られるため、立地以外の条件とも照らし合わせながら物件を検討することが大切です。賃貸オフィスの家賃相場は、坪当たり5,000円から8,000円程度となっています。
石川県における賃貸オフィスの需要は?
金沢市は、2015年に北陸新幹線が開業し、東京から最速2時間半ほどでアクセスできるようになったことから、オフィスの需要が高まっています。金沢駅周辺では、その傾向がより強く見られます。オフィスビルが完成する前に、テナントが全て埋まるケースもあったほどです。新型コロナウイルスの影響で、撤退した企業もありますが、南町エリアでオフィスビルの取り壊しがあったことから、オフィステナントの空室率が下がっています。これに加え、コロナ禍において好調な業種では、オフィスビルを増床する動きも顕著に見られ、需給は拮抗している状況です。
さらに、全国で、BCP対策を行う企業が増えていますが、金沢市を含む石川県および北陸エリアは、BCP対策のための移転先として候補に上がることもあります。その反面、ここ数か月で、リモートワークを進めている企業が増えている傾向があり、オフィス縮小を検討する動きは金沢市でも起こっています。これらの事情により、金沢市の賃貸オフィス需要は今後も大きく変動する可能性が考えられます。
今回のまとめ
金沢市では、ここ数年で冬季の積雪量がかなり減少してきましたが、豪雪に見舞われる年もあります。首都圏や関西圏からオフィスを移転する際、気候条件が大きく関係してくるものです。金沢市を含む石川県で賃貸オフィスを検討する場合、雪のことも頭の片隅で覚えておくことをおすすめします。