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坪単位で紹介!10〜20坪のオフィス・事務所の快適なレイアウト
日本は国土がそれほど大きくはない上に、山が多く平地が少ない国です。そのため、限られた土地を有効活用できるよう、いろいろな工夫が試みられてきました。オフィスも例外ではなく、特に都市の中心部は土地が高いこともあり、レイアウトを工夫して無駄をなくすことが大切です。ここでは、10坪〜20坪のオフィス・事務所の快適なレイアウト方法をご紹介します。
【目次】
1.10坪~20坪はどのくらいの広さ?
2.パーテーションで会議室や応接室を作ってみよう
3.フリーアドレスなら限られたスペースを無駄なく使える
4.今回のまとめ
10坪~20坪はどのくらいの広さ?
最初に、10坪~20坪のオフィスはどのくらいの広さなのかを知っておきましょう。1坪は約3.3㎡なので、10坪~20坪は約33㎡~66㎡に相当します。畳なら約20畳~40畳です。一方、オフィスでは従業員1人あたり1坪~2.5坪程度の面積が必要とされています。したがって、10坪~20坪程度のオフィスは、最大で15人程度の従業員を収容可能です。
これは、本当に必要最低限のスペースしかない10坪未満のオフィスに比べると、ある程度の余裕はあるといえます。設備の配置や部屋の形状にもよりますが、休憩室や会議室を設けることも可能でしょう。デスクを並べて、部署ごとの「島」を2~3ヶ所設けることもでき、いかにも「事務所」らしい雰囲気になるはずです。とはいえ、デザイン性を最優先しても構わないほど余裕があるわけでもなく、スペースを有効活用するための工夫は欠かせません。ワークスペースとそれ以外のスペース・設備とのバランスが、最も問われる広さといってもいいでしょう。
パーテーションで会議室や応接室を作ってみよう
10坪~20坪程度のオフィスを構える企業では、従業員数もある程度多くなり、ミーティングを開く機会も増えます。また、来客を迎えることも多くなるでしょう。ぜひ会議や応接の専用スペースを用意しておきたいところですが、ただテーブルと椅子を配置するだけだと周囲が気になってしまいます。周囲も周囲で、会議や接客の邪魔をしないよう、気を使ってしまうかもしれません。だからといって専用の部屋を用意するのは、レイアウト変更への対応がしにくく、この規模のオフィスでは少々使い勝手が悪くなります。
そこでおすすめなのが、パーテーションを使って会議室や応接室を作る方法です。これなら重要な話に集中できる空間を作りつつ、必要に応じてレイアウトを変更することもできます。完全な密室になるのを避けたければ、天井まで届かないローパーテーションを使うといいでしょう。
同様に、小型の受付カウンターと来客用チェア、パーテーションを組み合わせれば、入口付近に簡易的なエントランスを作ることもできます。入って来たお客様に、オフィスの全景を見られるのを避けたい場合に活用してください。
フリーアドレスなら限られたスペースを無駄なく使える
10坪~20坪程度のオフィスでは、従業員の人数に対してギリギリの広さになってしまうこともあると思われます。何らかの事情で増員した時、デスクが足りなくなってしまうことも少なくありません。そのような時に検討していただきたいのが、従業員の席を固定しない「フリーアドレス」です。フリーアドレスは、大きめのデスクを複数人が自由に使うことで、その時オフィスにいる人数に合わせた柔軟な対応が可能になります。
特に、日中は営業担当者が出払っているような場合は、フリーアドレスにすることでスペースの無駄をなくせるでしょう。作業に集中するためのフリーデスクを壁沿いに設け、会議用の大型デスクを部屋の中央に置くという方法もあります。
一方、従業員に専用のデスクを与えざるをえない業種では、ワゴンがついた「片袖デスク」がおすすめです。これなら自分用の書類や道具をワゴンにしまっておけるため、個人用のロッカーなどを用意する必要がなくなり、結果としてスペースが節約できます。防犯の関係上、ワゴンには鍵がかかるものを選んでください。
今回のまとめ
限られた広さのオフィスでも、工夫次第でとても効率よく使うことができます。従業員のモチベーションアップや生産性の向上にもつながるなど、オフィスレイアウトの影響は決して小さくありません。「うちのオフィスは狭いから……」とあきらめず、今一度レイアウトを見直してみてはいかがでしょうか。