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2021.05.03

レンタルオフィス・シェアオフィス・バーチャルオフィスの違いとは?


多様な働き方の広がりを背景に、起業時やオフィス新設時の初期コストを抑えられるレンタルオフィスをはじめとした新しいタイプのオフィスが注目されています。今回は、こうした新しいスタイルのオフィスである「レンタルオフィス」「シェアオフィス」「バーチャルオフィス」の違いを、レンタルオフィスを基準にして、それぞれの特徴を挙げながら解説します。

【目次】
1.従来の賃貸オフィスと、新形態オフィスとの決定的な違いとは?
2.レンタルオフィスとは?
3.シェアオフィスとレンタルオフィスとの違い
4.バーチャルオフィスとレンタルオフィスとの違い
5.今回のまとめ

従来の賃貸オフィスと、新形態のオフィスとの決定的な違いとは?

近年急速な普及を見せている3種類のオフィスを比較する前に、まずはこれらの新しい形態のオフィスと従来型の賃貸オフィスとの違いについて確認しておきましょう。
従来型のオフィスは、賃貸借契約を締結することによって利用可能となるオフィスである一方、新しい形態のオフィスは、サービス利用契約を結ぶことによって利用可能なオフィスです。つまり、物件そのものの専有権ではなく、“オフィス機能”の利用権に関する契約である点が、従来型の賃貸オフィスとの決定的な違いです。
また、従来型の賃貸オフィスは基本的に長期契約を前提としていますが、新しい形態のオフィスは1ヶ月などごく短期からの契約が可能な点も大きな違いといえます。

レンタルオフィスとは?

レンタルオフィスとは、その名の通り「レンタルするオフィス」、つまりデスクなどの什器、複合機などのOA機器、通信インフラなど営業に必要な環境が既に整っているオフィス空間を貸し出すものです。
一般的な賃貸オフィスとほとんど変わらない専有使用スペースや環境を、多額の初期コスト不要で実現できる点が最大のメリットといえるでしょう。内装工事や配線工事といったインフラ整備の時間がほぼゼロで済み、立ち上げに時間がかからないのも利点です。物件そのものを借りるわけではなく、オフィスサービス一式を利用するという形式のため、賃貸オフィスのような退去時の原状回復義務も求められません。

シェアオフィスとレンタルオフィスとの違い

シェアオフィスは、オープンなオフィス空間を複数の利用者で共同利用するという点が、レンタルオフィスとの大きな違いです。就業場所として利用するのは専有使用できる個室空間ではなく、複数の利用者に開かれたフロアで、喩えるならばカフェや図書館のように好きな席に座って業務を行う方式です。
オフィスワークに必要な設備や備品は整っていますが、そうした設備や備品もシェアしての利用となります。基本的にすべてを他利用者とシェアする形であるため、セキュリティ面などでの不安はあり、機密情報などを扱う業種には向かないかもしれません。その一方で、利用者同士の交流が生まれやすく、そうした異業種交流が良い刺激となるような業種においてはメリットが大きいといえるでしょう。
交流効果に焦点を当てた「コワーキング(co-working)スペース」という別称で呼ばれる場合もあります。

バーチャルオフィスとレンタルオフィスとの違い

バーチャルオフィスは、実際に就業場所として利用する場所は存在しない点が、レンタルオフィスとの大きな違いです。住所や電話番号といったオフィスの “情報”や“属性”を借りる形式で、その名称の通りバーチャルなオフィスですが、電話や郵便物の転送、社名表示、秘書業務代行などのオプションも利用でき、オフィス機能は備わっているといえます。法人登記用の住所としても利用可能なオフィスもあります。
また、物理的なスペースを必要としないため、他タイプのオフィスと比べ利用料金が圧倒的に安いのが特長です。

今回のまとめ

レンタルオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィスは、従来型の賃貸オフィスとは異なる概念から生まれた新しい形態のオフィスです。賃貸オフィスに近い感覚のレンタルオフィス、異業種交流による活性化も期待できるシェアオフィス、リアルなオフィス空間を伴わずコストを大幅に抑えられるバーチャルオフィスといったそれぞれの特徴があります。各タイプの特徴を踏まえ、ニーズに応じて上手に活用することで、大幅なコスト削減や柔軟な事業運営が可能となるでしょう。

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