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管理会社様に伝えたい!ビルのリニューアルで注意すべき3つのポイント
ビルの空きをなくしたいと考える場合、大幅な修繕や利便性を図るリニューアルが必要になります。ただ、リニューアルに際しては、注意しなければならない点がいくつか存在します。それらを把握していなければ、思うようなリニューアルはできません。今回は、そんなビルのリニューアルにおける3つの注意点をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1.リニューアルの目的の明確化
2.リニューアルをするタイミング
3.リニューアルを依頼する業者の選び方
4.今回のまとめ
リニューアルの目的の明確化
ビルに限らず、物件のリニューアルにおいてまず重要となるのは目的の明確化です。同じリニューアルでも、劣化を改善したいのであれば修繕を中心とした施工となり、入居者を入れたいのであれば共用部分などのデザインの変更を中心とした施工になります。もちろん、双方を取り入れ大規模なリニューアルを行うこともできます。しかし、目的が異なれば、かかる費用や期間が大きく異なってくるのです。そのため、目的が不明確であれば思いもよらないほど高額になってしまったり、施工期間が長くなり既存のテナントに不便を強いる形になってしまったりするのです。
また、具体的な改修ポイントを押さえておくことも重要になります。改修するからには、施工前よりも高いグレードでなければ意味がありません。例えば、エレベーターを改修するならば、主流のロープ式や最新の稼働方式のものを採用することで、施工前よりも高い利便性が得られるでしょう。
リニューアルをするタイミング
劣化の進行具合は、ビルの部分ごとに異なってきます。例えば、外壁や屋上ならば10〜15年・空調設備ならば10〜15年・エレベーターならば25〜30年が修繕の目安となります。そのため、修繕工事を行う際には、一度に全ての設備をリニューアルしようとするのではなく、各設備の修繕周期に合わせた施工を行うことが望ましくなるのです。修繕の必要がない場所を施工の範囲に設定してしまえば、当然その分の費用が余計にかさんでしまいます。
そういった事態を防ぐためには、部分ごとの耐用年数と修繕履歴を確認したうえで、施工範囲を決めることが大切です。とはいえ、電線や配管などの営業に欠かせないインフラ設備は、不具合が生じる前の対処が求められますので、これらに関しては定期的な点検を行いつつ修繕のタイミングを見極めるようにしましょう。
リニューアルを依頼する業者の選び方
ビルの大規模なリニューアルを成功させるには、やはり適切な業者の選び方も重要になってきます。では、実際にどのような点を基準に選べば良いのでしょうか?ここでは、ビルのリニューアルを依頼する業者の選び方をご紹介します。
経営状態が良好であるか
一度リニューアルを施しても、数年から十数年後には再び施工を行う必要があります。その際に、同じ業者であればスムーズな段取りで進められますが、ほかの業者となるとそうはいかないでしょう。また、仮に施工に異常があっても対処できなくなる懸念もあります。そのような事態を防ぐという意味でも、一度目のリニューアルでは、経営状態が安定し長く存続していける業者に依頼することが重要になるのです。
なお、業者の経営状態を明確に知る方法はありませんが、ホームページで公開されている設立年・従業員数・資本金などが一つの判断材料になり得ます。
現場代理人の人柄が良いか
現場代理人は、工事の現場を管理する人のことです。工事には騒音・振動・異臭がつきものであり、それに対するクレームがビルのテナントや周辺住民から寄せられてしまいます。それに対応するのが現場代理人であり、クレーム処理には穏便で適切な対応が求められることから、人柄の良い人材が望ましくなるのです。クレームを適切に処理できなければ、ビル全体の信用を損ねる結果となります。こういった点を考慮した業者の選び方も必要であることを、念頭に置いておきましょう。
今回のまとめ
ビルのリニューアルでは、目的の明確化・タイミング・業者の選び方が重要になります。後悔がないよう、各重要事項を上手く見極めつつリニューアルを行いましょう。