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音楽・BGMを活用して仕事が捗るオフィス・事務所を作りましょう
仕事中には、多くのオフィスで音楽やBGMをかけているかと思います。お店などでは、かかっている音楽でお店の雰囲気が変わることもありますが、オフィスでも同じ傾向はみられるのでしょうか。実は、かける音楽によって、仕事の集中力や作業効率に差が出てくるのです。そこで今回の記事では、仕事がはかどるオフィスにするために、BGMの選び方を解説します。
【目次】
1.BGMを流すと、仕事にどんな影響が出るの?
2.仕事中にはこんなBGMを流すのがおすすめ
3.仕事の効率を下げる恐れがあるBGMとは?
4.今回のまとめ
BGMを流すと、仕事にどんな影響が出るの?
BGMを流すことで、集中力が上がるという明確な科学的根拠は、まだ出されていません。しかし、実際に作業がはかどると感じている人がとても多いという事実があります。
BGMが導入された当初の目的は、労働者の生産性を上げることでした。自分が気に入っている音楽や、作業内容に合った音楽を聴くと、人間の脳の大脳辺縁系が刺激され、快感ホルモン(βエンドルフィン・ドーパミンなど)が分泌されるほか、アルファ波やシータ波が高まるのです。さらに、作業に合った音楽を聴くと、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が下がることも分かっています。これらのホルモンの分泌状況をみても、仕事に合ったBGMを聴くことで、仕事がはかどる可能性が高まると言えるのです。
また、BGMには「マスキング効果」があると言われています。これは、業務中の話し声や雑音などがBGMでかき消され、他の人に聞こえにくくなる効果をさします。そうなると、話しやすい環境が構築されるのです。BGMが流れていない状態では、他の人に会話の内容を聞かれてしまわないか心配になるかも知れませんが、流れていればその心配も減らせます。
仕事中にはこんなBGMを流すのがおすすめ
仕事の効率を上げるには、次のようなBGMを流してみましょう。
・歌詞が入っておらず、楽器演奏のみの「インストゥルメンタル」
・ゆっくりか、もしくはミドルテンポ程度の速さ
・音の強弱の差が少ない
・極端に音の抑揚がない
これらの条件を満たす音楽として、クラシック(特にピアノソロ)、イージーリスニング、ジャズなどがおすすめです。クラシック音楽の構造は、数学的および論理的だと言われています。仕事中に流すことで、頭の中が整理され、仕事がはかどるようになるのです。雨が降る音や電車音など、自然環境の雑音に多く含まれる「1/fゆらぎ」も、BGMにすると効果が高まると言われています。
一方で、仕事を始める前に音楽を聴くならば、ジャンルを問わず自分が好きな曲を聴くのが最も効果的です。これにより、気持ちが前向きになり、仕事に対するパワーがわいてくることが多くなります。
仕事の効率を下げる恐れがあるBGMとは?
反対に、仕事の効率を下げてしまう恐れがあるのは、複雑な作業を行うときです。たとえインストゥルメンタルであっても、気が散ってしまう可能性があります。また、歌詞が入っている音楽も、どうしても歌詞が気になってしまいますので、仕事中にかけるのは不向きです。暗い雰囲気の音楽を聴くと、気持ちが沈んでしまうこともありますので、避けた方が無難です。お気に入りの曲を仕事中にかけるのも、気持ちが曲に集中してしまいますので止めましょう。
今回のまとめ
BGMを上手に取り入れることで、仕事の効率を上げられ、仕事がはかどるようになります。音楽の好みは人それぞれあるかと思いますが、快適な職場環境を整えるために活用できるのが理想です。ぜひ一度社内で検討されてみてはいかがでしょうか。