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オフィス・事務所の駐車場に亀裂やひび割れが発生した場合の解決法
オフィスの駐車場では、さまざまな車両が往来するため、亀裂・ひび・穴が生じてしまうといったトラブルも多いのではないでしょうか?今回は、オフィス・事務所の駐車場に亀裂・ひび割れが発生した場合の解決方法について解説します。自社持ちのオフィスと賃貸オフィスでは対応に違いがあるので注意が必要です。
【目次】
1.そもそも駐車場にはなぜ亀裂やひびができる?
2.解決法①補修材等で直す
3.解決法②外構業者などに補修を依頼する
4.賃貸オフィスの駐車場を無断で修理するのは厳禁
5.今回のまとめ
そもそも駐車場にはなぜ亀裂やひびができる?
会社のオフィス・事務所の駐車場は、概ねコンクリートやアスファルトでつくられています。コンクリートは、石灰・粘土を原料としており、鉄筋と組み合わせて駐車場や建築物に使用します。コンクリート製の駐車場は耐久性が高く、通常使用をしていれば、長期にわたってあまりメンテナンスを必要としないのが一般的です。一方のアスファルトは、ガソリンなどの燃料を製造する際に出る残留物を原料としています。コンクリートに比べて熱や衝撃・圧に弱く、透水性が優れているだけに、隙間やひび割れは生じやすいと言えます。オフィスの駐車場がアスファルト製であれば、経年劣化的に穴やひびが生じるのはやむを得ません。ただし、コンクリートの駐車場でも、打ちたての場合の初期収縮や乾燥による収縮によってひび割れが起こることがあります。
解決法①補修材等で直す
オフィスの駐車場にひび割れや亀裂ができたら、見た目はもちろん、使い勝手や安全性を考えれば、少しでも早く補修する必要があります。最も手っ取り早くひび割れなどを解決できるのは、市販の補修材を使って問題の箇所を直す方法です。近ごろでは、コンクリート用でもアスファルト用でも、下準備不要のものや養生時間が少なくて済む速乾性のものなども多く流通しています。水と混ぜて穴やひび割れに埋め表面をならせば、簡単に応急処置ができます。ただし、業者が施工するような本格的な仕上がりや耐久性が望めるとは限りません。
解決法②外構業者などに補修を依頼する
亀裂が入ったコンクリートやアスファルトの駐車場を自ら補修したくない場合には、専門業者に施工を依頼する方法が考えられます。補修費用は、業者やひび割れ等のサイズ・施工方法・工事にかかる人数などによって大きく変わってくるため、一概には言えません。コンクリート駐車場の一部分だけ補修してもらうなら3万円前後からを見ておきましょう。アスファルトはもともと耐久性が低く、数年に一度程度のメンテナンスが必要です。アスファルトの駐車場で全体的な補修を外注する場合には、車数台分の面積でも最低30万円くらいはかかるでしょう。
賃貸オフィスの駐車場を無断で修理するのは厳禁
オフィスや事務所の駐車場に亀裂やひびが入った場合には、ホームセンター・通販などで購入可能な補修材で修理する方法や外構の専門業者に補修を依頼する方法があることをお伝えしてきました。ただ、いずれの方法においても、賃貸オフィスの場合には、貸主に許可なく行うことはやめましょう。賃貸借契約には原状回復の義務があり、契約外の改築・改修を無許可で行うと、違約金等のペナルティが発生しかねません。駐車場にひびや穴などを見つけたら勝手に修繕せず、まずは管理会社やオーナーに相談しましょう。
今回のまとめ
コンクリートやアスファルト製の駐車場は、その性質上、穴・クラックが生じてしまうこともあります。オフィス・事務所には取引先の車両など外部からの来訪者が使用することも多いので、亀裂やひび割れなどを見つけたら、応急処置として市販の補修材で修繕するのもひとつの方法です。しかし、仕上がりの美しさや耐久性を求めるなら、専門業者に補修を依頼しましょう。なお、賃貸オフィス・事務所の駐車場は、たとえ応急処置であっても、貸主の許可なく補修を行ってはいけないので注意が必要です。