COLUMN
お役立ち情報
オフィス・事務所を効率良く換気するための4つのポイント
新型コロナウイルス感染流行により、オフィスや事務所においても換気へのいっそうの心がけが必要となりました。今後コロナ禍が終息した後にも、インフルエンザをはじめとする感染症対策として筆頭に挙げられるのが適切な換気です。ここでは、オフィスで効率的に換気を行うための4つのポイントをご紹介します。
【目次】
1.空調設備の確認と管理を徹底する
2.空気の流れを意識した換気を行う
3.換気の頻度を決めて実行する
4.窓なしか窓1か所の部屋は扇風機で空気を動かす
5.今回のまとめ
空調設備の確認と管理を徹底する
平成15年に建築基準法が改正されて以来、国内のあらゆる建築物には24時間の換気システム導入が義務づけられています。そのため、基本的には窓が少ないオフィスや窓が開けづらい事務所などであっても、法改正後に建てられた建物内であれば常時換気は行われているはずです。
しかし、オフィスでは場面によって人口密度が変化したり、外部からの来訪者があったりするなど、システムだけでは換気状況が不安になることもあるでしょう。まずは、自社オフィスが入っている換気システムがどのように作動しているのかを管理会社に確認し、操作法や換気口の位置を把握することが大切です。
また、エアコンと連動している場合にはエアコンを常に作動させておく必要もあります。さらに、空調のフィルターは定期的に掃除するのが鉄則です。
空気の流れを意識した換気を行う
換気は1か所の窓を開けただけでは効果的とは言えません。入ってきた新しい空気が室内を通り、さらに古い空気が入れ替わるようにして出て行くといったルートを作ることが重要です。部屋の相対する面にそれぞれ窓があれば、その2か所をどちらも開けて空気が通りやすくなるようにしましょう。窓は全開にせず、一方の窓は薄めに、空気を出すための窓は少し広めに開けると空気に勢いがつくため効率的です。隣り合う壁の窓を2か所開けても空気が通りにくいので、あまり効果的とは言えません。
換気の頻度を決めて実行する
換気は、窓をただ開けておけば効果が上がるわけではありません。新しい空気を入れて古い空気を外に出すという作業を一定のペースで行い、確実に空気を入れ替えることが重要なのです。したがって、換気には質の良さとともに適切な頻度が求められます。理想的なのは30分に1度程度、空気の通り道ができるように2か所の窓を開けるという方法です。1回の換気は5分程度が目安となります。
窓なしか窓1か所の部屋は扇風機で空気を動かす
オフィスビル内の物件には窓のない部屋や窓が1か所しかない部屋も珍しくありません。このようなタイプの部屋で業務を行っている場合は、別の部屋・スペースの窓を開けておいてから換気したい部屋のドアを開け放ち、空気の通り道を作りましょう。
廊下などから扇風機やサーキュレーターを室内に当てれば、古い空気が動いて部屋の外へ流出したり換気口に吸入されたりしやすくなります。窓のない部屋では、扇風機やサーキュレーターを部屋の奥から開けたドアに向かって当ててしまうと、新しい空気を圧し返してしまうので、風を向ける位置には注意が必要です。
今回のまとめ
コロナ禍を経験したことによって、オフィスや事務所でも過去にないほど換気の重要度が上がっています。オフィスには窓が少ない部屋やはめ殺しの窓なども多いため、換気の際には、常時換気システムや他の部屋の窓、扇風機・サーキュレーターなども上手に活用して、空気の通り道を作ることを意識しましょう。まずは、自社オフィスの換気システムについて今一度確認をし、エアコンフィルターの掃除や換気頻度などを含めた、換気に関するルール作りが急がれます。