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海外進出!オフィス・事務所を海外で借りるときの注意点【マレーシア編】
マレーシアは東南アジアの国の中でも、ビジネスがしやすい場所として注目されています。マレーシアに進出するにあたって押さえておきたい基本情報や、オフィスを借りる際の注意点をチェックしましょう。
【目次】
1.マレーシアの基本情報
2.マレーシアのオフィス事情
3.マレーシアでオフィスを借りる際の注意点
4.今回のまとめ
マレーシアの基本情報
マレーシアの面積は約33万平方km、人口は約3200万人です。マレー半島やボルネオ島の一部を国土としています。マレー系・中国系・インド系・先住民族が暮らす多民族国家であり、シルクロードの中継地点として発展してきました。安定的な経済成長が続いていることから「東南アジアの優等生」の別名を持っています。1981年以降、日本や韓国など東方にある他のアジア諸国を手本にした「ルック・イースト政策」を実施し、成功を収めました。
首都クアラルンプールは高層ビルが立ち並び、高速鉄道・モノレール・高速道路などのインフラの整備が進んでいます。451mもの高さがある「ペトロナスツインタワー」はマレーシアの発展の象徴です。多民族国家であるため、様々な宗教が信仰されていますが、中でも、イスラム教徒の割合が多く「ハラール認証」や「イスラム金融」などのイスラムビジネスの中心地としての役割も担っています。
マレーシアのオフィス事情
マレーシアは政局が安定しているため、暴動やクーデターが起こる心配はほとんどないと考えてよいでしょう。薬物や銃の不法所持が厳しく規制されており、治安が良いです。また、アジアの主要国の中でも、ビジネス環境が整っている点が注目されています。世界の企業がマレーシアに進出している理由は、開業・建設認可取得・対外貿易の行いやすさなどがあげられます。電力受給などの環境もよく、ビジネスを行う上でバランスがよいとされているのです。
外国の企業がマレーシアに進出する際は、近代的なオフィスビルが多いクアラルンプールとその周辺でオフィスを探すことになるでしょう。ペトロナスツインタワー近辺などの中心部は鉄道網が充実し、徒歩と電車で移動できる環境が整っていますが、全体的に見ると市民はまだまだ車での移動が多く、朝夕の通勤・帰宅時には激しく渋滞します。渋滞を避けたいと考える人のために、中心部から少し離れた場所でもオフィスエリアが開発されているので、チェックしてみましょう。
マレーシアでオフィスを借りる際の注意点
マレーシアは暑い国なので、空調設備はチェックしたいポイントです。空調設備はフロアごと、あるいはテナントごとに調節できないことがあります。セントラル方式の場合は「時間外空調費」が必要となるため、使用可能な時間帯や金額について確認しましょう。個々の空調を備え付けたい場合、あらかじめ規約を確認する必要があり、費用はテナント側が負担することになります。また、日本と比べると通信インフラの整備がやや遅れぎみなので、大容量の通信をする必要がある場合、建物そのものが高速インターネットに対応しているかチェックしましょう。
そのほか、マレーシアでのオフィス賃貸の契約期間は2~3年である場合が多いです。契約期間や更新時の賃料改定のルールについては、トラブルに発展することがあるので、しっかりと確認したい部分となります。退去や原状回復に関わる責任なども、注意したい項目です。
今回のまとめ
マレーシアの政治や経済は安定しており、ビジネスをする上での環境の良さや治安の良さなどが注目されています。経済が順調に伸びていっている点や、働き盛りの世代の人口が多いこともあり、世界の企業がマレーシアに進出しているのです。政治や商業の中心地である首都クアラルンプールは数多くの高層ビルやオフィスビルが立地し、ビジネスの中心地となっています。
オフィスを借りる際は、契約期間や更新時の賃料改定のルールなどを十分に注意した上で契約しましょう。空調設備や通信インフラについても、チェックを怠りたくない部分です。契約後に後悔しないためには、契約書の内容を隅々まで点検することが重要となります。