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全国の賃貸オフィス・賃貸事務所の家賃(坪単価)相場【東京都】
日本の首都として、国内外に存在感を放ち続ける大都市・東京都。近代的な超高層ビルが立ち並ぶ一方で、歴史を感じる建物が多数残っており、現在でも実際に使われている建物もあります。特に景観上重要な建物は、「選定歴史的建造物」と呼ばれ、東京の景観づくりにおいて重要な役割を持っているのです。
そんな東京では、賃貸オフィスの数も膨大であり、選ぶポイントをどのように絞ったら良いのか迷ってしまうでしょう。選定要素のひとつである家賃相場について、この記事で解説します。
【目次】
1.東京は言わずと知れた日本の首都
2.東京都における賃貸オフィスの家賃相場は?
3.東京都における賃貸オフィスの需要傾向は?
4.今回のまとめ
東京は言わずと知れた日本の首都
東京都は、1603年に徳川家康が幕府を開いて以来、日本の首都として発展し続けています。23の特別区と、26市5町8村から構成され、エリアは「23区」「多摩地域」「島しょ部」の3つに分類されることが一般的です。土地は東西に長く広がっており、海抜4m以下の低地から山地、台地、丘陵地など起伏に富んだ地形となっています。東京の中心部からおよそ1,000km離れた小笠原諸島も東京都に属し、世界自然遺産に登録されるほど豊かな自然が広がっているのです。
気候としては、中心部は夏に高温多湿・冬は乾いた季節風が吹きつけ晴天が続く傾向が見られます。近年では、都心部でビルが立ち並びコンクリートやアスファルトなどが激増していることで、ヒートアイランド現象が大きな社会問題となっています。
東京都における賃貸オフィスの家賃相場は?
東京都にある賃貸オフィスの家賃相場は、23区内と多摩地域に分けて解説します。
23区内
都の行政の中心である都庁をはじめ、多くの企業や商業施設が集まっています。2015年(平成27年)に行われた国勢調査によると、東京都の区部における昼間人口は1200万人強であり、常住人口(およそ927万人)から3割ほど増加します。
昼間人口がもっとも多いのは港区で、オフィス街の他にも東京タワーや神宮外苑などがあり、さまざまな表情がある地域です。オフィスを構える業種も、外資系からメディア関連、IT企業など幅広くなっており、賃貸オフィスの規模もバリエーションが豊富です。港区における賃貸オフィスの家賃相場は、坪当たり20,000円から30,000円前後ですが、中には坪当たり100,000円近い家賃の物件も見られます。
多摩地域
多摩地域は、23区と島しょ部以外をさしています。昼間人口・常住人口ともに最も多いのは八王子市で、2015年(平成27年)に東京都初の中核市に指定されました。市内には、大学が21あり(2020年4月現在)、学園都市としても栄えているのです。新宿から電車でおよそ40分の場所にあり、都心へのアクセスに優れています。八王子市における賃貸オフィスの家賃相場は、坪当たり8,000円台から13,000円台程度となっています。
東京都における賃貸オフィスの需要傾向は?
東京都は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けており、都からの要請もあってリモートワークが定着しつつあります。賃貸オフィスの需要は、減少の一途をたどっているのが現状です。出勤者数が減ったことで、コスト削減の目的も含めてオフィスの縮小や移転も相次いでいるほか、分散化を目的としてサテライトオフィスの運用を始める企業も増えてきました。
今後は、小規模な物件の需要が増えると予想され、高額の物件は苦戦を強いられるようになるでしょう。この傾向により、高額物件において家賃交渉がしやすくなる可能性も高まっています。
今回のまとめ
働き方の大きな変化により、東京都の賃貸オフィスは運用方法の見直しが迫られています。賃貸オフィスを探す際には、企業の経営状況や今後の見通しなどを加味したうえで検討すると良いでしょう。