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オフィス・事務所・ビルのリニューアルとリフォームの違いとは
近年、「リニューアル」「リフォーム」といった言葉が多く使われていますが、その意味の違いを知らないという人も多くなっています。そこでここでは、オフィス・事務所・ビルのリニューアルとリフォームの違いについて紹介していきたいと思います。
【目次】
1.リニューアルとは
2.リフォームとは
3.リニューアルとリフォームの具体的な違いとは
4.それぞれのメリットとデメリットとは
5.今回のまとめ
リニューアルとは
リニューアルとは「新装、改装、大規模な工事」のことを意味することが多い言葉です。事務所などのリニューアルの場合は、もともとの状態を単純に綺麗にするというものではなく、新たな機能をプラスしたり、デザイン性を大きく高めたりしています。
事務所やオフィスの機能性を高めると同時に耐久性、耐震性を高めるといったことや、細かく区切っていたブースを取り払う、逆に大きな部屋を細かくブースで区切るといった間取り自体を変えてしまうということも行われます。
リフォームとは
逆にリフォームとは「元の状態に戻す」という意味となっています。事務所やオフィスなどでは、借主が変わる際に借主が入る前の状態に戻す、という意味で使われることが多く、軽微な改装などはこちらに含まれます。老朽化している部分を修理する、汚れた壁紙を新しくする、剥がれている塗装を塗りなおすといったことが多く、見栄えが重視されている場合がほとんどです。
そのため、以前よりも機能が向上するということはなく、以前よりも機能が向上するような工事のことはリニューアルと呼ばれています。
リニューアルとリフォームの具体的な違いとは
たとえばキッチンの設備を交換する、壁紙や床タイルを貼りかえるといったものはリフォームに分類されています。「部分的」に工事がされることも多く、すべてを工事する場合でも表面的なものがほとんどです。それに対してリニューアルは、間取りが変わる、冷暖房機の設置、水道管やガス管の移設など大規模な工事を伴います。小さい事務所などでは躯体部分を残してすべて取り払い、そこから改修を行っていくという場合もあります。
このことで機能や性能が以前よりも向上するのがリニューアルなのです。このように工事の規模が大きく違うという差があります。
それぞれのメリットとデメリットとは
リニューアルを行う場合には、その事務所やオフィスを利用している人に合わせた改修が行われています。そのため、使いやすいように間取りが変更されたり、導線を変更することで業務効率を向上させたりすることができます。
また、物件の資産価値自体を上げるということについてはリニューアルとリフォームのどちらにもメリットとなります。設備が向上している、壁紙などが一新されているということで資産価値を上げることができるのです。もともとあるものを改修することになるので、新築で一から建てるよりも得することが多くあります。逆にデメリットとしては、「改修している間は使えない、もしくは不便になる」ということがあります。これは特に大規模なリニューアルの場合に強くなり、改修の間はオフィスとして使えなくなるということがあります。比較的リフォームの方が期間は短くなります。
そして重要なことに「法律との兼ね合い」というものがあります。間取りごと変更してしまうリニューアルの場合は、前の間取りで合格していた基準を満たさなくなるということがあります。そのため、新たに基準に合格しなければならないということがあるのです。また、どちらの場合も費用がかかることとなり、大規模なリニューアルの場合はその額も大きなものとなってしまいます。
今回のまとめ
リニューアル、リフォームそれぞれにメリットとデメリットがあります。オフィスや事務所はそれぞれに建てられ方、立地、用途が違うので、適した改修も違ってくることとなります。その建物に必要な改修を行うことが重要だと言えるでしょう。