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入居中のオフィス・事務所の共有部を壊した場合の対処法
オフィスや事務所を借りている場合、部屋を破損させてしまった場合などに誰が修理するのかといったことを悩むかもしれません。
完全に部屋の中の部分を壊してしまった場合はわかりやすいかもしれませんが、共有部を壊してしまった場合などはわかりにくくなります。
そこでここでは、入居中のオフィス・事務所の共有部を壊した場合の対処法について紹介していきたいと思います。
【目次】
1.専有部分とはどういったものか
2.共用部分とはどういったものか
3.共用部分の修理は共益費などから負担される
4.共用部分を壊してしまった場合の対処法は
5.今回のまとめ
専有部分とはどういったものか
マンションやオフィスビルは「区分所有建物」といい、「専有部分」と「共用部分」とに分かれています。専有部分とは、「区分所有権の目的たる建物の部分」のことを指しています。つまり、
業務に使用している部屋の中のことを指しており、室内の天井、壁、床などがこれに含まれています。過失によって室内の壁紙を破いてしまった場合などは原状回復させる必要があるということになるのです。
共用部分とはどういったものか
共用部分とは一般的には「共有部」とも言われる部分で、区分所有建物の中で専用部分以外の部分を指しています。ビルのエントランスや階段、エレベーター、フロアにある給湯室やトイレなどもこれに当たります。こういった部分は自分だけが使うのではなく、建物を利用している人みんなが使うといった部分となります。
また、建物に付属している電気設備や給排水設備、インターネット通信設備、集会室なども共用部分として扱われています。
共用部分の修理は共益費などから負担される
共用部分の修理や交換などは基本的には共益費から負担されるために入居者が直接負担するということはありません。例えば、老化部分の電球が切れた場合などはオーナーや管理会社が交換してくれることとなります。その他、電気設備や給水配管などの破損などについても管理会社が修理・交換してくれます。
ただし、エントランス付近にある郵便ポストの鍵のように入居者のみが直接使用する部分などについては専有部分として扱われることがあります。
共用部分を壊してしまった場合の対処法は
では、こうした共用部分を破損してしまった場合はどうすればよいでしょうか。この場合は故意や過失に関わらず壊してしまった人(会社)が修理費用を負担するのが一般的です。ただし、勝手に直してしまうのではなく、先にオーナーや管理会社に連絡をしなければなりません。順序としてはオーナーや管理会社が破損個所を確認し、どのように修理・交換するかを考えることとなります。もしその部分が経年劣化していたり、交換しなければならないような状態になっていた場合は、管理会社などで負担して修理・交換することもあります。
ただ、まだ交換する必要が無い状態の部分を破損させてしまったのであれば、やはり壊した人の負担となることが多いと言えます。また破損している部分を偶然発見した場合なども同様にオーナーや管理会社に連絡をするようにしましょう。その際には「破損している場所」「発見した日時」「破損によってどのような状況になっているか」ということを伝えましょう。
今回のまとめ
オフィスビルなどではマンションなどの住宅と同様に専有部分と共用部分とがあります。共用部分の破損などについては基本的には管理会社などが修理・交換をしてくれるのですが、入居者が破損させてしまった場合などは費用を負担しなければならないこともあります。まずはオーナーや管理会社に連絡をすることが重要です。