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エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りるメリット・デメリット
エレベーターの設置義務は建築基準法や条例で決まるため、義務ではないとしてエレベーターを設置していないビルも少なくありません。そのため、オフィスを借りようとする際には、エレベーターの有無も条件の一つとして検討することになるでしょう。
今回は、エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りる際のメリットとデメリットをご紹介します。
【目次】
1.エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りるメリットとは？
2.エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りるデメリットとは？
3.今回のまとめ
エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りるメリットとは？
エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りる場合のメリットには、次のようなものがあります。
移動がスムーズ
エレベーターとは異なり、階段での移動は待機不要でスムーズです。
エレベーターは便利な移動手段ではありますが、どうしても待ち時間が発生します。特にエレベーターの台数が限られている場合には、移動に時間がかかりがちです。一方、階段移動であれば純粋に階段を昇り降りする時間を要するだけですので、低層階であるほどエレベーターを利用するよりも短時間でオフィスにたどり着けるケースが多くなるでしょう。
家賃や共益費が安めの場合が多い
エレベーターが設置されていないことが理由で家賃が安め、共益費が少なめという場合が多いです。一般にエレベーターは借り手に歓迎される設備であるだけに、設置すれば入居希望者が増えると考えられ、入居希望者の増加は家賃アップにつながります。その逆に、エレベーターのない物件は「エレベーターが設置されていない」という不利な点を加味した上で家賃が設定される結果、比較的手頃な家賃であることが多い傾向です。
また、賃貸オフィス・賃貸事務所では、入居者が共同で利用する設備のメンテナンス費用として、共益費が家賃とは別に発生します。エレベーターがなければ、その清掃や定期点検も当然ないため、エレベーターがある物件に比べ共益費が安めであることが一般的です。
エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りるデメリットとは？
エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所を借りる場合のデメリットには、次のようなものがあります。
階段以外の移動方法がない
エレベーターがありませんので、ビル内の移動には階段を使うほかありません。単にひどく疲れているというときでさえエレベーターの存在はありがたいものですが、妊娠中の人や高齢者、身体の不自由な人などは、そもそも階段移動が困難な場合も少なくないでしょう。また、普段は問題なくても、怪我をしてしまったときなどは階段の昇り降りに苦労が伴います。
たとえ2階であっても、階段以外に移動の選択肢がないことのリスクは認識しておく必要があります。
引っ越し料金が割高になる可能性がある
エレベーターを使って荷物を運搬できないため、引越し料金が割高になる可能性があります。
エレベーターの設置されていないビルでは、すべての荷物を人手と時間をかけて階段で運ぶため、通常の引越し料金に追加料金が上乗せされることが多いです。さらに、階段では運べないような大型什器がクレーンによる吊り上げとなるケースもあり、その場合にはクレーンの料金も発生します。
今回のまとめ
エレベーターのない賃貸オフィス・賃貸事務所には、エレベーターの混雑と無縁であったり、家賃や共益費が安めであったりというメリットがあります。その一方で、階段以外の移動方法がない点がリスクとなる、引越し料金が割高になりがちといったデメリットがあるのも確かです。
エレベーターのない物件を借りるに当たっては、これらのメリットとデメリットをよく考慮することが大切でしょう。
