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賃貸オフィス・賃貸事務所で飲食店を開業する方法・注意事項
飲食店を開業するにはどのような手続きが必要で、どのぐらい前から準備が必要なのでしょうか。この記事では、賃貸オフィスや賃貸事務所で飲食店を開業する方法と知っておきたい注意事項について解説します。
【目次】
1.賃貸オフィスでの飲食店開業準備は最低1年
2.飲食店開業に適した3つの立地とは?
3.賃貸オフィスで飲食店を開業する際の注意点
4.今回のまとめ
賃貸オフィスでの飲食店開業準備は最低1年
賃貸オフィスで飲食店を開業するための準備期間は最低1年必要です。開業後、約6割のお店が閉店に追いやられるといわれるだけに、しっかりと準備をして臨みたいものです。まずは、3ヶ月ごとのスパンで済ませていきたい準備事項をご紹介します。
最初の3ヶ月でやるべき準備事項
どのような業種でも同様ですが、開業するお店のコンセプトを決めることと、事業計画書を最初に作る必要があります。そしてテナントとして入る物件探しを行い、開業から8ヶ月程度前には契約を済ませましょう。
開業6ヶ月前までにやるべき準備事項
開業するには、おもに物件を取得する費用と内装などを整える店舗投資費用が必要です。これらの資金調達をし、お店で提供するお料理や飲み物などのメニュー決めを行いましょう。
開業3ヶ月前までにやるべき準備事項<
いよいよ店舗の内側、外側の看板などの施工をスタートさせ、厨房機器や備品などの購入に取り掛かる時期です。また、開業にあたっての届出やスタッフの雇用などにも取り掛かりましょう。
飲食店開業に適した3つの立地とは?
賃貸オフィスで飲食店を開業するのには、さまざまな準備が必要ですが、そのなかでも来客を左右するのが立地です。おすすめの3つの立地を特徴と共に確認しましょう。
ランチ需要が高いオフィス街
1つ目は、オフィスビルなどが集まるエリアです。お昼のランチ食べにサラリーマンやOLが利用しやすい場所であるため、平日は賑わいますが、土日などは客足が伸びづらいデメリットがあるでしょう。
地域密着であれば住宅街/h4>
2つ目は、住宅が多く集まる住宅街です。主婦層や地域密着のお店をコンセプトにするのであれば、好立地でしょう。しかし、あまり遠方からの来客は望めません。住宅エリアを選ぶ場合は、周辺の住民の所得状況や年代などに応じて適する業種が異なる点にも注意しましょう。
商売がしやすい商業エリア
3つ目は、デパートや服屋など買い物をするお店が集まる商業施設エリアです。人が集まる場所なので、平日休日問わず、人通りが多く商売がしやすい土地です。その一方で、ライバル店との競争が厳しいという現実もあります。また、賃料も高めのことが多いでしょう。
賃貸オフィスで飲食店を開業する際の注意点
賃貸オフィスで、飲食店を開業する際にはさまざまな届出手続きや免許が必要です。まとめてご紹介します。
保健所への「飲食店営業許可」の届出
食中毒などの衛生面の関係から、飲食店開業には「飲食店営業許可」の届出が義務付けられています。許可申請書には、店内レイアウト図や食品衛生責任者の資格証明書など、さまざまな書類を求められます。工事関係が終了した後、実際に保健所の現地検査が行われ、合格した後に許可書が交付される流れです。
飲食店開業に必要な資格とは?
飲食店開業にあたっては「食品衛生責任者」は必須です。施設ごとに1名設置することが義務付けられている資格です。調理師や栄養士などを持っている方は、講習なく取得できます。それ以外の場合は1日講習を1万円程度の受講費を支払って受けて資格をもらうようになります。
その他の届出手続きもチェック
火を使って調理をする場合は、消防法の関係から「防火管理者選任届」の届出も必要です。また、0時を過ぎてお酒を提供する場合は、警察署への「酒類提供飲食店営業開始届」が必要な点にも注意しましょう。
今回のまとめ
飲食店は勢いで開業してしまう人もいますが、集客し売上を上げ続けるには事前準備が大切です。また、コンセプトを明確にし、ターゲットを絞った物件選びも欠かせません。資金調達なども含めて、早めに準備に取り掛かることが成功の第一歩です。