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2021.03.06

賃貸オフィス・賃貸事務所における共益費と管理費の違い


賃貸でオフィスや事務所を借りるとき、毎月の賃料に加えて、多くの物件で「共益費」や「管理費」などを請求されます。この2つの費用は、同じ目的として捉えられる場合があるのですが、厳密には使用目的が全く異なるのです。オフィスを快適に利用するため、物件を借りる際には2つの違いをしっかり理解しておくことが大切です。今回の記事で、それぞれの意味を詳しく解説します。

【目次】
1.「共益費」は共用部分を維持するための費用
2.「管理費」はビル全体の管理に関する費用
3.共益費や管理費の相場は?
4.今回のまとめ

「共益費」は共用部分を維持するための費用

共益費は、「共同で利益を受ける場所を維持する費用」を意味しています。言い換えると、エントランス、エレベーター、階段、廊下などの共用部をメンテナンスするのに使われる費用なのです。また、共用部の設備を動かすのにかかる電気代も、共益費から支払われています。
賃貸オフィス・事務所は、ビルの一室を借りることが多いのですが、ビルには他のテナントと共同で使う場所がたくさんあります。エレベーターのメンテナンスは定期的な実施が必要であるほか、ビル内の清掃や防災設備の維持管理、警備体制を整えるためのセキュリティなど、共益費はビル内で安全・快適に仕事をするための必要経費と言えるでしょう。
共益費の大きな特徴として、「先取特権」というものがあります。これは民法で認められている権利で、一部のテナントが共益費の支払いを滞納した場合に、マンションの管理組合が優先して弁済が受けられるのです。

「管理費」はビル全体の管理に関する費用

管理費は、ビル全体を管理するために必要な費用を指します。建物の経年劣化による外壁などの修繕工事を行う工事費や、建物の管理会社の運営費用などは、この管理費から捻出されるのです。
共益費より広い範囲をカバーしている管理費ですが、共益費と異なるのは先取特権がない点です。不動産会社によっては、共益費と管理費をほとんど同じものだと説明するところもあります。管理費を充当して行う作業範囲も、明確には決まっていません。このため、物件によっては明確な区別がなされず、共益費を使って外壁工事を行う物件も散見されます。しかし、本来は全く別の用途を持つ費用ですので、ぜひ正しい知識を持っていただきたいと思います。

共益費や管理費の相場は?

共益費や管理費は、賃料にプラスして支払う場合と、賃料に含まれている場合があるため、契約前に複数の物件を検討する際には金額を見比べてみましょう。
募集広告などを見て、賃料のほかに共益費や管理費の記載がない場合は、賃料に含まれている可能性が高いと思われます。各費用の相場は、坪あたり2,000円から4,000円程度だと言われています。ただし、大きなビルでは当然金額が上がりますし、小規模ビルでエレベーターが設置されていない物件であればこれよりも低い金額で設定されているところもあります。
ここで注意したいのは、共用部分の設備があまり充実していないにも関わらず、共益費が高い物件です。オフィス物件ではあまり見られないかも知れませんが、賃料を抑えて共益費を高く設定するオーナーが稀に存在するのです。内覧時に、共益費と設備のバランスがとれているかをきちんと確認しましょう。一般的に、共益費が高い物件は、共用部分の設備が充実しているところが多く見られます。

今回のまとめ

共益費と管理費は、毎月の賃料と同じように、企業の利益から支払う大切な経費です。正しい使用用途を理解することで、たとえ共益費・管理費が高く設定されていたとしても、納得して契約を結べるようになるでしょう。

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